昨日、作家の橋本治氏の死去を知った。
私と同年代で、面白い本を書く人だった。
最初の興味は”桃尻語”という言葉を作りだし、
清少納言の『枕草子』を現代娘の言葉に”翻訳”したものを目にしたときだった。
「春は あけぼの やうやうしろきになりゆく山ぎは」という文を
「春ってあけぼのよっ!」という表現で表したときは度肝を抜かれた。
古い本を現代の誰でも読めるように”翻訳する”ことを誰が考えたであろうか。
私のように”真面目”に日本文学を勉強している者にとって、「これは邪道よ」と
怒りに近い感情を持ったのだけど、読んでみたらおもしろかったのだ!
「こういうのはありでしょう」と思った。
他にも古典文学を若い人にもとっつきやすく”翻訳していった”。
橋本氏は”読みやすい本”ということを執筆の根幹としていたらしい。
広い包容力を感じさせてくれる物書きだったと思う。
そして、もっと驚いたことは編み物を趣味としてセーターを編んでいる姿を
テレビで観たことだ。
顔に似つかわしくない(?)ことを嬉々としてやっている姿に、
こちらまで頬が緩んだ。
70歳!今の時代、もっと生きられる年齢だ。
こうやって、人は死んでいくんだなと、心が萎んでいく。合掌
ずいぶん前に織った絵織り『さえずる小鳥』
今日と明日で1月が終わる。
2019年になり、あっと言う間に1ヵ月が終わる。
どうしてこんなに時間が飛んでいくのだろう。
この1ヵ月にあった事は
気にかかっていた体の調子を確かめるために病院にかかった時間だった。
まず、目。
自分では不自由を感じないのに、ドックで計ると視力が0.3であるのが
昨年から気にかかって、息子に相談し、病院にかかって、
「視力は両眼とも1.0です。どこも悪くありません」と断定された。
ちなみに、近所の開業医にも行ってみて、まったく同じことを言われた。
そこで「近くを見るときに多少の不自由を感じるなら、+2の老眼鏡を
買ってみたら。安物でいいですよ」と言われたので、さっそく東急ハンズに出かけ、
ブルーライト・カットの+2の老眼鏡を買ってきた。
ブルーライト・カットはパソコンなどから眼を守るのにいいらしい。
次は耳。
これは時々、左耳の奥に重い痛みを感じる。
これも近くの耳鼻科医院で「どこも悪くありません」と言われ
「そうなの?」と帰ってきたが、これも加齢だから?うーーん
最後は昨年行きそびれた歯科。
1年に2回の検診を言われているのに、1度も行かなかった。
歯科医からは常々「軽く考えているでしょうけど、人間の健康の源は歯です」
と言われているのに、痛くもなかったら行きたくない。
行ったら行ったで「6ヵ月後には必ず行くぞ!」と思うのに・・・
当然痛くもないので、軽く掃除をしてもらって、はい、一丁上がり!
もう、これで、私の検診は終わり。
あとは4月のドックだけど、これは視力の検査方法を尋ねて対処しなければと思う。
2月は私の誕生日と結婚記念日がある。
5月からは新しい元号になると思うからか、何の気まぐれか、最近『日本書紀』を
読み始めている。
朝日新聞社刊の大学時代に使った本で 漢文体で書かれていて、その横に書き下し文が
書かれているので、読みやすい。
どうしてこんなに漢文が苦手なのか、ため息が出る。
メガネ必要なく読める。どうだ!って感じだ。