みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

リネン糸を粗織りして染める

2015-10-31 16:18:50 | 日記

       

           これはロッグウッドという染め材です

    以前から考えていたことを、このたびやりました。

    といってもまだ途中ですが・・・

    かなり前に注文したリネン糸が到着してビックリしました。

    数に認識が薄いのか、到着したリネン糸は一抱えもある量で、しかも2巻き

        こんな具合です

       

    まるでトイレットペーパ状態ですが、1kgあるんです。

    細い糸が1kgってどれほどなのか、想像してください。

    これを4本どりで整経して、つまり1本分を4本にするわけです。

    幅20㎝のものを5本織ります。

    それを合わせて幅1mの暖簾にするつもりです。

         これは綛繰り機といいます。

       

        1kgの糸から必要なだけ綛巻きして使います。

       

         綛にしたリネン糸44/2

       

    ここから20cm幅110cmのものを5本織ります。

    織ってから染める・・段染めの色を活かすために、先に織ってから染めるのです。

    そのために、別の細い糸で粗く織ります。後でほどきます。

       

    この状態で、精錬作業をして汚れを取ります。

    残った糸も精錬します。

    ≪精錬≫

    40℃のお湯に浸し、沸騰したら火を止めて30分置きます

    良く水洗いし、固く絞ります

    ≪先媒染≫

    ミョウバン媒染をします。

    織ったものも、残った糸もすべて40℃のお湯に適量のミョウバンを溶かし入れ、

    沸騰したら火を止め、30分置いた後、3度洗います。

       段染めにするので、ここで織ったものを所々縛ります。

       ビニル袋で覆う個所もあります。

       

    ≪染色≫

    冒頭のロッグウッド(糸総量の15%使います)を2回煮出し、合わせて染色液にします。

    沸騰したら弱火で30分煮ます。

          

    ここで、私の場合は、翌朝まで置きます。

 

    さて、翌朝、洗って干します。

    ベランダで秋の風に揺れる染めた粗織りの暖簾です。

     

    乾いて並べたところです

     

    綛巻きの糸もきれいに染まりました。これがよこ糸になります。

     

 

    今日はここまでです。

    これからの作業は粗織りした暖簾たちを、1本ずつ織り機に掛けます。

    それから、粗織りをほどき、改めて新たに染めた本番の糸で織ります。

    数日かかるので、織り上がりましたらアップします。

    

 

    

      

       

    

 

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大工になりたかった

2015-10-16 11:39:59 | 日記

    

    横浜のマンションで通路のてすりが届くべきところに届いていなかった、

    ということが発覚したあと、建物の基礎のくい打ちが施工不良であることがわかり

    大騒ぎしています。

    そりゃあそうでしょう。建物が倒れますよ。

    大手の業者にこんなことがあるなんて信じられません。

    家を買うということは、ほとんどの人にとって一世一代の買い物です。

    最初は販売不動産会社三井不動産が施工会社の旭化成のせいにして終わらせるつもりが

    施工会社は子会社(現在は協力会社というらしいです)のくい打ち工事社に責任を転嫁

    という呆れた会社の構造を呈していましたが、今朝の新聞によると三井不動産の社長が

    他のマンション3棟も含めて建て替えをする方針を明らかにしたと記事が出ています。

    当たり前でしょう

    もっと早くに態度を表明すべきでした。

 

    何を隠そう、私は子供のころ、大工さんになりたかったのです。

    近所で家が建ち始めると、ずっと傍に張り付いて、ジッと見つめていました。

    職人さんたちのキビキビした仕事ぶり、お昼に大きなドカベンに食らいついている姿も好きでした。

    カンナを引く姿、横たえた木材に墨を付けた糸をはじいて黒い印をつける姿、クギを打つ姿、

    やがて土とワラをこねて壁に塗るつける姿、仕事には役割分担があるのだと知りました。 

    大工さんたちも、幼い娘が動こうとしないのを珍しがり、やがて可愛がってくれました。

    ある日、何の印もない木に金づちでカン、カン、カ~ンと3回でクギを打ち付ける姿に感心していると、

    おじさんが口にくわえたクギを一気に飲み込んでしまい「う、う、ううう」と苦しみ始めました。

    ビックリして大きな声を上げると、おじさんが口からたくさんのクギを出して

    「嘘だよ~ん」とウインクしたのです。

    安心して泣いてしまった私に「ごめん、ごめん」と謝り、職人さんたちが大笑い、という場面は

    今でも鮮明に覚えています。

    私の中では大工さんたちは自分の仕事に責任を持っているという意識があって、憧れていました。

    しかも、それが当然の世の中だったと思うのですが、昨今の家づくりにはガッカリしています。

    大手が作る高層マンションでもでたらめがあるのですから。

    今住んでいるところは、周りの家々が古くなり、土地を売って出ていく人が多くなっています。

    そこには空いた1軒の家の土地に、3軒の家が建ちます

    見ていると、家の大黒柱などあるわけもなく、安い材木を使って細い木で建てています。

    通りがかりながら、いつ倒れてもおかしくないなと見ています。

    先月など、大雨でジトジトのぬかるみに3日後に家が建ったのには驚きました。

    近所に住む男性が「まるで積み木だな」と口をあんぐり開けて見ていました。

    何とかハウスという組み立ての家らしいですが、味もそっけもないです。

    今 建てている家は、掘った土を、なんとビニールで覆い、その上をコンクリートで固めた後に

    3階建ての木の家を建てています。

    ビニールで覆ってしまったら、雨はどこに吸収されるのでしょうか?

    土台の木は、やがて腐ってしまうのではないでしょうか?

    この家を買う人はそんな建て方を知らないで外見の良さで買うんだろうなと気の毒です。

    

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教材完成しました

2015-10-13 10:57:29 | 日記

    先日から作っていましたカルチャー教室の教材が完成いたしました。

    連休があり、娘夫婦が泊りがけでやってきて邪魔され遅れましたが、やっとです。

       作りかけはこれ

       

 

      で、完成作はこれです(タイトル=絵織り 鳥ーちょっとひと休み)

         拡大はこちらで

    30×25の小さなものですが、これが結構めんどくさいです。

    枝の曲線は地織りを斜めに織ってから曲線を一気に織ります。

     そうしないと細い”線”のラインが出ないのです。

    その地織りの斜めを根気よく我慢して、しかも葉っぱとも相談しなければなりません(笑)

    私は大雑把な性格なので、「こんふうにやって・・こうしちゃえ!こうすれば?」という感じで

    強引に織ってしまうのですが、教室で生徒さんに、そう言うわけにもいかず、

    ここは自分で織るより言葉にするほうが難しいかも・・・

    それに、テキスト作りも

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秋の味覚バンザイ!と教材

2015-10-07 22:44:48 | 日記

    手芸のジャンルで《秋の味覚バンザイ!》というタイトルで文を書いていいのかしら?

    でも、後のほうで手芸のことも書きますからネ。

    《秋の味覚》といえば、これでしょう 松茸

    今年も京都・丹波の知人から松茸が届きました。

    夫が京都で仕事をしていた時は大勢の方たちから松茸が送られてきて

    毎年、飽きるほど松茸を食べていました。

    焼き松茸、土瓶蒸し、松茸ご飯などは当たり前、あとはすき焼きに大量に放り込み、

    佃煮にし、それでも残って、子供たちのお弁当のおかずに入れてました。

    でも、今では、一人から送られて来るだけなので、、落ち着いて味わっています。

          

    これだけあると、京都・丹波の松茸だから、お店で買うとン万円じゃないでしょうか。

    夫と二人で、松茸ご飯、土瓶蒸し、焼き松茸のコースで食べきりました。

    ごちそうさまでした。


 

    カルチャースクールの教材を作っています。

    個展のために、一番古い人の教材を待ってもらっていました。

    もうベテランの方なので、絵織りに挑戦していただきます。

         

   これは小鳥が木に停まっているところを織ろうとしています。

   現在、枝と葉っぱを織っているところです。

   経糸(白い麻糸)の下には下絵をはめ込んでいます。

   が、織ってみて、ゴブラン織りなどの技法も入れたくなり、

   ちょっと難しくなる気配で心配になってきました。教材として大丈夫かな。

   織り上がったら、公開します。  

       

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個展を終えて

2015-10-03 13:37:09 | 日記

    個展が終了し、力が抜けておりました。

    織り機もこんな状態でたたんでいます。

      

    が、そろそろ動かねばなりません。

    来週月曜日からカルチャースクールの教室も始まります。

    教室で一番長くいる人の教材ができていません。

    その前に、この個展の総括をしておこうと思います。

 

    2003年、第1回の個展を開いてから隔年で個展を開いてきました。

    場所は麻布十番、マンションの1階で、道路に面した全面ガラス張りのギャラリーです。

    ここで3回個展を開かせてもらいました。

    オーナーは「新人のクリエーターを育てていく」という理念の方でしたが、

    「歳を取ったので」という理由で閉廊され、次に私が選んだのは原宿駅前のギャラリーでした。

    ここも道路に面したビルの1階にある全面ガラス張りギャラリ-でした。

    ここで3回の個展を開かせてもらいました。

    ずっと、この先も私が個展を開く限り、このギャラリーはあると思っていたのです。

    ところが東京オリンピック開催が決まり、このビルは再開発されることになり、

    私の個展は宙に浮きました。

    二つのギャラリーは創作人が自由に表現することを後押ししてくれて、

    これに代わるギャラリーなど見つけられないと思っていました。

    今回のギャラリーは私にとって緊急事態的に見つけたものです。

    1週間を経て、感想は「とにかく疲れた・・」、それしかありません。

    今のところ、この後に個展を開く気持ちはありません。

    「区切りになるはず。目標があって毎日がある」などと夫は言い、

    それはわかります。

    ですが、今の私には酷な提案です。

 

    〇個展においでいただいた不思議な方々

     ○ その1-黙って入場。作品には注目もせず、窓側に一直線。

           声をかけたら「ここの窓から外を眺めたかったので」とおっしゃり、

           しばらく外を眺めて退場されました。

     ○ その2-入り口外で「ここの出展者の人と知り合いなんだ。観るから」と若い男性の声。

           入ってきた方は見も知らない方。後ろから仏頂面のカノジョらしき若い女性。

           いろいろ質問されて応えましたが、知らない方です。女性はあくまで仏頂面。

     ○ その3-初老のオジさまータペストリーたちを近くでジッと見て「これは何?」と。

               私「タペストリーです」

               「タペストリーって何?」

               私「壁に掛けます」

               「どうして?こんなもの掛けてどうするの?」

               私「掛けるのがお好きな方もいますから」

               「ヘンな話だね。邪魔なだけだね」

 

    もちろん、楽しんでいただけた方々、染めに興味を持っていただけた方々、多数でした。

    皆さま、ありがとうございました。

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