みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

絵織り

2015-02-03 16:02:07 | 日記

    今、秋に開催しようと思っている個展の作品作りに入っています。

    ’91年、織りの教室に入って以来、様々な織りに出会いましたが、

    私は迷わず〔絵織り〕をライフワークに選びました。

    いろいろな技法を身につけましたが、この〔絵織り〕が自分の創造力を

    自由自在に駆使できるものだと思ったのです。

    〔絵織り〕の技法は基本的には綴れ織りです。

    そこへ、私は他の技法も取り入れて織っています。

    それは他の人にできない作品であると自負するまでになっています。

    まず、このブログのプロフ写真ですが、これも絵織りです。

        これです

      

    これは小さいタペストリーです。

    スペイン・マヨルカ島を旅したときを題材にした個展≪マヨルカの色≫での作品の一部です。

    『フラメンコの舞姫』です。

    しかし、これはこれだけではなく、実は二重織りになっています。

         これです

      

    これは『スペイン闘牛のマタドール』です。

    『舞姫』と『マタドール』は背中合わせに織られています。

    つまり、この作品は壁にかけることなく、空中に吊るすことにより、

    表から裏からも見られるように、しかも別の題材で織ってあるわけです。

    こういう織りを二重織りといいます。

 

    そして、私の一番最初の個展は2003年でした。

    満を持しての〔絵織り〕の個展でした。

    個展タイトルは【青の時間】

    メインの作品はこれでした。額入りです。

       

    陽が昇る前、一瞬の青の時間≪blue moment≫を自宅のダイニングルームから眺めた風景です。

    私の大好きな時間です。

    今では高層ビルも増え、様相がだいぶ変わりました。

    同じ青でも30種類程の色を使っています。

    この作品は、観に来てくださった方々から、たくさん お褒めの言葉をいただきました。

    病院を経営している医師が「ぜひ、待合室へ置きたい」と申し出をしてくださいましたが、

    これは手放したくなく、「なら、もう一品織ってほしい」とまで言ってくださいました。

    ですが、「同じものは織らない主義ですから」とお断りしました。

    病院の待合室は「朝日が昇る、生きる力がほしいのです」とおっしゃっていました。

 

    あれから12年、2年ごとの個展開催ですが、今年の作品テーマは【シチリア】です。

    シチリア島へ旅した想いを作品に託します。

         

    メインの作品は、ドロウイングをして、現在 織っているところです。

    織り機に立てかけているのがドロウイングの絵ですが、下手くそです(笑)

    風景はシチリア・タオルミーナの円形ギリシャ劇場から眺めるエトナ山です。

    この劇場は現在も使われていて、坂本龍一もコンサートをしたそうです。

    左にイオニア海が見え、正面に煙たなびくエトナ山、タオルミーナの街並みが見え、

    素晴らしかったロケーションがよみがえる〔絵織り〕です。

    コツコツと刺繍するかのような細かい作業で、1日中織り続けても5センチ程度しか織れません。

    まだまだ先は長いですが、頑張ります。

    今回、こういう〔絵織り〕は4作品織ります。 ほんとに先は長いです。

         

コメント (14)
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