ボイボイ日記・ダバオリターンズ

南国フィリピン南部の街ダバオで
はっぴぃな定年ライフを満喫する為の生活情報発信

ダバオで「美味しいご飯」

2014年04月15日 | 海外ロングステイ

日本を離れてから早いもので、15年になろうとしています。
時々日本へ一時帰国した時に感じるのは日本の「ご飯」の美味しさです。
日本ではいわゆる「ブランド米」が多種あって、1キロ当たりの値段が400円~500円(175ペソ~220ペソ)しています。
中には1キロ2,000円(870ペソ)以上もする有機栽培の最高級魚沼産「こしひかり」があると知って驚いています。
ダバオでも日本品種の米をフィリピン国内で作付け、収穫された米が入手出来ますが、現地米に比べて価格が4~5倍もします。
私がいつも使っているお米はAgdao市場で買っているフィリピン米の「7 Tonner」ブランドの1級品で、値段は1キロ45ペソ(約102円)と、1キロ60ペソの「もち米」をミックスして炊いています。
今日は私自身が実践している、安価なフィリピン米を美味しい「ご飯」に炊き上げる「コツ」を披露します。

<美味しいご飯を炊くコツ・その1>
「電気炊飯器」
成田空港や関空で良く目にする光景ですが、一人で炊飯器を3~5個も持って出国手続きをしている中国人が驚くほど居ます。
日本の炊飯ジャーはこの10年ほどで大きく進化し、旨み、つや、食感が最良になるように、マイコンを組み込んだり、IH熱源を使う”インテリジェント炊飯器”が主流になっています。
しかし、中国で主流の炊飯器はボタンが1つだけで、単純にご飯を炊くだけのもので、フィリピンとほぼ同じ事情なのです。
フィリピンで一般的な炊飯ジャーは700ペソ~1,500ペソで買えますが、殆どが中国のものと同じ「単機能」の製品が多い為、私たち日本人好みの「ふっくら」と炊き上げることが上手く出来ません。
最近Philips製で、日本の炊飯器に良く似た製品が4,500ペソで売られているのを目にしましたが、日本製品を模倣した感じの商品で、機能ボタンの数はやはり日本製の方が上のようです。
今はインターネット・ショッピングを利用すれば日本国内で販売されている商品は何でも手に入る時代です。
主要なネットショッピングサイトには、フィリピンで変圧器などは使わず、そのままコンセントに差し込んで使える220V~240V対応の炊飯器が色々販売されています。


最近の傾向は「IH炊飯器」で、価格も3万円~5万円台が主流になっていますが、1万円台の(2万円未満)炊飯器でも充分満足な炊き上がりが期待出来るでしょう。
また、秋葉原の「LAOX」などへ行けば海外の国々で使用出来る「海外仕様」の炊飯器を始めとする家電製品が殆ど手に入ります。

<美味しいご飯を炊くコツ・その2>
「もち米」
フィリピン産のお米は味は大変良いのですが、唯一の難点は「粘り気」が少ないことです。
その難点を補ってくれるのが「もち米」です。
こちらではもち米は「MALAGKIT」と言って普通米よりも少し高い値段で販売されています。
いつも5.5カップ炊きの炊飯器で4カップの米を炊いていますが、1カップ弱の「もち米」を混ぜて炊くようにしています。

<美味しいご飯を炊くコツ・その3>
「炊飯器のスイッチを入れる前にすること」

お米を良く研いだ後、直ぐにスイッチを入れるのではなく、約1時間、最低でも30分は研いだ米を水に浸けておくとふっくら炊き上がります。
この時に使う水は出来るだけ美味しい水で、尚且つ冷水、または氷を入れて浸水させておくのもポイントです。

お米は5.5カップ炊きの炊飯器の場合、最低でも3カップ炊くことをお薦めします。
一回で食べきれずに残ったご飯は後述する方法で冷凍保存します。

スイッチを入れる直前に「蜂蜜」を小さじ1杯入れ、良くかき混ぜてから炊飯器のスイッチをONにします。(タイマー炊飯の時には事前に入れておきます)
「蜂蜜」を入れる<技>は数年前にNHKの「ためしてガッテン」で美味しいお米の炊き方で紹介された方法です。
炊飯の時のファンクション・ボタンは各メーカーの炊飯器によって多少の違いがあるので、取説を良く読んで最良のセッティングで炊飯します。

余ったご飯は熱い中に冷凍の準備をします。
チャック付きの保存袋や冷凍・電子レンジ兼用のポリ容器に1食分づつ、必ず炊き立ての熱いご飯を密封します。
こうすることで、ご飯の中の米の一粒、一粒の中の水分が密封されるので、電子レンジで解凍した時に「炊き立て」の味が再び楽しめます。
粗熱が取れたら急速冷凍をするのがコツです。(冷凍庫内にアルミトレーやアルミホイルを置き、その上で冷凍すると冷凍時間が短縮出来ます)

<美味しいご飯を炊くコツ・圧力鍋の場合>
どうしても日本製の炊飯器の入手が困難な場合は「圧力鍋」でご飯を炊くことをお薦めします。
圧力鍋は市内のショッピング・モールの家庭用品売り場などで2,000ペソ前後で入手出来ます。
圧力鍋で炊いたご飯は炊飯器で炊いたご飯に勝るとも劣らぬ、美味しいご飯が短時間で炊き上がります。
お米を研いだ後、圧力鍋に入れ、水の分量は米と同量を入れてそのまま約30分ほど浸しておきます。
圧力鍋を強火にかけ、ロックピンが上がって圧力が下がったら弱火にして5分加熱を続けます。
5分加熱が終わったらそのまま10分蒸らします。
蒸らし終えたら圧力鍋の蓋を開けでご飯をほぐせば完成です。
圧力鍋でご飯を炊くコツは、加熱時間をタイマーできちんと計り、火の加減も間違いのないようにすれば失敗はありません。
圧力鍋はメーカーによって多少扱いが変わるので、圧力鍋の特徴を知って使いこなせば、安い現地のお米でも大変美味しく炊き上がります。