遂に「ソンクラーン」がやって来ました。
つい数ヶ月前に「明けましておめでとう!」と言ったばかりですが、タイでは今日は「サワデー・ピー・マイ」と言って新年を祝い、水を掛け合います。
ソンクラーンと呼ばれるタイの正月は1年で最も重要な行事で、チェンマイでは市民が早朝から次々と寺院を参拝し、僧侶に食べ物や飲み物などを寄進して、よい年になるようにと祈っていました。
私はソンクラーン初体験とあって朝から気合を入れ、途中でポリバケツを購入してお堀の傍へ繰り出しました。
お堀の周りでは水掛け祭りが始まっていて、沢山の市民や観光客がバケツや水鉄砲を手に、道行く人たちとずぶ濡れになるまで水を掛け合っていました。
歩道での水掛けにはお堀の水が使われていて、道路を走るトラック部隊は荷台にドラム缶を乗せ、その中に水をいっぱい入れ、更に大きな氷の塊りが入れてあります。
そんな訳でトラック部隊から飛んで来る水は刺激の強い「冷水」で、ソンクラーン初体験の私は主にトラックからの冷水を浴びて予定通り見事な「ずぶ濡れ」状態になりました。
水掛けは、仏壇の仏像を清めたり、両親や年長者に感謝と尊敬の念をこめて手のひらに掛けたりしたのが始まりだそうですが、都市化や核家族化によって伝統的な正月の儀式は都会ではあまり見られなくって、今では派手に水を掛け合ったり顔に粉を塗り合ったりするようになったそうです。
水掛け祭りは年々激しさを増して、走行中の車やバイクの事故があとを絶たないことから、最近は場所が限定されたり、強力な水鉄砲の使用や水に粉を混ぜることを禁止するなど、政府は自制を呼びかけているそうです。
しかし正月の高揚感に加えて最高気温が40度近くに達する1年で最も暑い季節だけに、派手に水を掛け合うお祭り騒ぎは収まりそうにありません。
ソンクラーン二日目の明日はトラックに乗り込んでの「水掛け」に初トライの予定です。
今日は辛うじてデジカメで写真を撮ることが出来ましたが、明日は先日買った「水中カメラ」持参で出かけることにします。
日本では、考えられないですよね。
年に一回でも、童心に戻れた時間でした。