雪と先輩は、二人並んで事務室へ向かう廊下を歩いていた。
雪は先ほど先輩と話したことについて考えていた。
脳裏に先輩の、呟くような声が反響する。
俺に対してはプレッシャーが半端無くて‥
彼と父親との関係について聞いた時、雪は意外なようなそうでないような、微妙な気持ちだった。
この人もああいうことを考えたりするんだなぁ‥
なんとなく、全てにおいて恵まれた男だというイメージがあった。
考えてみれば彼の境遇では、そういうプレッシャーがないわけがないだろう。
雪は先輩が一人の人間として、頑固な父を持つ子供として、自分と同じような悩みを抱えていることに、
幾分親近感を感じるような気がした。
思いがけない共通点を知ってしまったからには、前よりは少しだけ親しみを感じるような‥
先輩は雪の視線に気がつくと、ニッコリと微笑んだ。
「今日は二人して暗い話ばっかしちゃったな。
でも人にああいうこと打ち明けたの初めてだし、なんかスッキリしたよ。
人に家族の話とか一度もしたことないんだ」
先輩が紡ぐ言葉が、雪の心にしっくり収まるような気がした。
雪も家族の話を、友人にさえしたことが無かったと思い返しながら。
「話せて良かった。雪ちゃんの話も聞けたしね」
親しげにそう話す彼を見て、雪は少し頬が赤らむのを感じた。
それはよかった、と笑いながら雪は、その空気を変えようと幾分明るく振る舞う。
ここだけの話にしましょうと言いながら扉に手を掛けようとすると、
先に先輩の手がドアノブを掴んだ。
雪の背中越しに、彼の長い腕が回される。
キィッという音とともに、扉が開いた。
「どうぞお先に」
耳元で先輩の声がする。
雪は何が起こったのか分からず、思わず固まった。
お入り下さい~と先輩はおどけて先を促した。
雪は彼の行動に戸惑いっぱなしだ。
場を誤魔化すかのように笑う雪を、先輩は真っ直ぐ見つめて微笑んだ。
彼はドアのところに佇んでいる。
振り返った雪に向かって、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「俺、雪ちゃんににまた少し近づけた気がする」
「勿論実際に解決出来るわけじゃないけど‥互いをもっと知ることが出来ただろう?」
「それだけでも充分だと思うな」
静かに言葉を続ける先輩を、雪は真っ直ぐ見つめていた。
彼は一瞬視線を下にそらし、自らの心の泉を覗くようにその波立ちを俯瞰する。
そして確かめるように「うん、」と言うと、もう一度雪の目を見て口を開いた。
「それだけで充分なんだ」
彼の瞳は静謐な泉のように澄んでいた。
雪はそんな彼を、不思議な気持ちで見つめている。
先輩はニッコリと微笑むと、「今日はこれで失礼するよ」とドアの前で佇みながら言った。
今日は雪の顔見がてら、お昼休憩に少し寄っただけらしい。
顔を見合わせる二人。
「元気出せよ」
先輩はそう言うと、ワシャワシャと雪の頭を撫でた。
(コンプレックスの髪の毛を触られた雪は、少しショックを受けていたが)
雪に労いの言葉を掛けた後、先輩は去って行った。
お気をつけてと声をかけて、雪はその背中を見送った。
昼下がりの事務室は、外の気温に反してクーラーが効いてとても涼しく、そしてとても静かだ。
雪は、気温や音などの身体的な感覚や、心の揺らぎなどの精神的な感覚が、ゆっくりと元に戻って行くのを感じていた。
クリアになった脳内に思い浮かぶのは、先ほどの先輩の言葉だった。
互いをもっと知ることが出来ただろう?それだけでも充分だと思うな
俺もそうだよ
慰められるよりも、激励されるよりも、気持ちに寄り添ってもらうということが、何より心を癒やす時がある。
雪は心の中に小さな火が灯ったような、仄かな温かさを感じていた。
すると携帯が震え、見てみると聡美からメールが入っていた。
仕事は上手くいってる?無理してない?
雪は”うん、優しい人ばかりで‥”と文字を打ったが、途中で手を止めた。
同じようなメールを、ついこの間も打ったのを思い出す。
なんだかなぁ‥あれ以来ずっと気まずいままだし、同じ内容のやりとりばっかしてる気がする‥
今は夏休み中で、聡美には滅多に会えない。
誰かがどこかでアクションを起こさないと、雪はこのままずっとこんな関係が続くだけのように思えた。
すると鼓膜の奥が、彼の声を再生して震えた。
勿論実際に解決出来るわけじゃないけど‥互いをもっと知ることが出来ただろう?
それだけで充分なんだ
突然記憶の海が波立って、様々な場面が現れ始めた。
寄せては返す波のように、記憶は断続的に再生する。
秋学期最後の日の飲み会で、悩みを抱えた雪を心配そうに介抱してくれた聡美。
あんたまた他の問題で悩んでるんじゃない?
全く気付いてやれなかったけど、もしそうならホントにごめん
あの時聡美は、「何でも聞くから」と言ってくれたのに、黙っていたのは雪の方だ。
去年の夏休み、横山とのことで悩んでいた時太一と食事して、あの時彼はこう言った。
雪さん疲れでも溜まってるんスか?何か悩みでも?
彼なりに心配してくれたのに、本当のことを話さなかったのは雪の方だ。
そして夏休み前、聡美と言い争いになった時の記憶が蘇った。
下を向いた聡美が絞り出すように出した声が、今も脳裏に焼き付いている。
横山の件だってそう。あんな大事なこと‥。あたしは太一に後から聞いたのよ。
休み前のテストの時から変だったって!それなのに、あたしは何も知らなかった‥!
‥何も知らないはずだ。
話したことすら無かったのだから。
雪は自分が聡美に言ったことを思い返した。
あの時雪は期末のグループワーク発表が終わって、その散々な結果にイライラしていた。
私は今回の発表でD貰ったの!奨学金だって貰えなくなるかもしれないのに、
旅行の話なんてしてる場合じゃないの!
自分の気持ちにいっぱいいっぱいで、
「少しでもそれらしきことを言ってくれたら、あたしだってこんなに言わないのに!」
聡美がこう言った時だって、雪は彼女を責めるような口調で言葉を返した。
家の事情や奨学金のことは、私個人の問題でしょ?!
そんなこと口が重くて言えるわけないじゃない!言ったところで解決出来るわけでもないのに!
そう言ったら聡美は俯いた。
俯いて、そういうことを言っているんじゃないと、絞り出すように声を出した。
あんたは‥
私は‥
いつもそう、と聡美は言った。
思い返してみると、確かにいつもそうだった。
相手を慮るばかりに黙ってばかりいて、いつも自分の前に線を引いていた。
それが相手のためでもあると思っていた‥。
雪はギュッと拳を固めると、すぐさま携帯電話を手に取り、通話ボタンを押した。
着信メロディーの後聞こえてきたのは、少し躊躇った友人の声だった。
「あ、聡美?私」
週末にでも会えたらなぁと思って。
今週どう?
遅くてもいいからさ‥。
互いを知るということに、まだハッキリとした答えは出ない。
けれど鼓膜の奥で、「それだけで充分なんだ」という彼の声がする。
それに突き動かされるように、雪は目の前の線を飛び越えようと、めいっぱい助走をつけた‥。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<互いを知るということ>でした。
先輩が雪に扉を開けてあげるけど、自分は中にはいらず「それだけで充分なんだ」と言う場面は、
とても象徴的な感じがしました。心の扉的なところの。
そして以前コメント欄で「ジジ臭い」と言われていた「今日はこれでおいとまさせてもらうよ」という先輩のセリフは、
少し現代風に変えました‥(^^;)すいません。江戸っ子風にもしなくてすいません。。
次回は<彼の思惑>です。
人気ブログランキングに参加しました
人気ブログランキングへ
雪は先ほど先輩と話したことについて考えていた。
脳裏に先輩の、呟くような声が反響する。
俺に対してはプレッシャーが半端無くて‥
彼と父親との関係について聞いた時、雪は意外なようなそうでないような、微妙な気持ちだった。
この人もああいうことを考えたりするんだなぁ‥
なんとなく、全てにおいて恵まれた男だというイメージがあった。
考えてみれば彼の境遇では、そういうプレッシャーがないわけがないだろう。
雪は先輩が一人の人間として、頑固な父を持つ子供として、自分と同じような悩みを抱えていることに、
幾分親近感を感じるような気がした。
思いがけない共通点を知ってしまったからには、前よりは少しだけ親しみを感じるような‥
先輩は雪の視線に気がつくと、ニッコリと微笑んだ。
「今日は二人して暗い話ばっかしちゃったな。
でも人にああいうこと打ち明けたの初めてだし、なんかスッキリしたよ。
人に家族の話とか一度もしたことないんだ」
先輩が紡ぐ言葉が、雪の心にしっくり収まるような気がした。
雪も家族の話を、友人にさえしたことが無かったと思い返しながら。
「話せて良かった。雪ちゃんの話も聞けたしね」
親しげにそう話す彼を見て、雪は少し頬が赤らむのを感じた。
それはよかった、と笑いながら雪は、その空気を変えようと幾分明るく振る舞う。
ここだけの話にしましょうと言いながら扉に手を掛けようとすると、
先に先輩の手がドアノブを掴んだ。
雪の背中越しに、彼の長い腕が回される。
キィッという音とともに、扉が開いた。
「どうぞお先に」
耳元で先輩の声がする。
雪は何が起こったのか分からず、思わず固まった。
お入り下さい~と先輩はおどけて先を促した。
雪は彼の行動に戸惑いっぱなしだ。
場を誤魔化すかのように笑う雪を、先輩は真っ直ぐ見つめて微笑んだ。
彼はドアのところに佇んでいる。
振り返った雪に向かって、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「俺、雪ちゃんににまた少し近づけた気がする」
「勿論実際に解決出来るわけじゃないけど‥互いをもっと知ることが出来ただろう?」
「それだけでも充分だと思うな」
静かに言葉を続ける先輩を、雪は真っ直ぐ見つめていた。
彼は一瞬視線を下にそらし、自らの心の泉を覗くようにその波立ちを俯瞰する。
そして確かめるように「うん、」と言うと、もう一度雪の目を見て口を開いた。
「それだけで充分なんだ」
彼の瞳は静謐な泉のように澄んでいた。
雪はそんな彼を、不思議な気持ちで見つめている。
先輩はニッコリと微笑むと、「今日はこれで失礼するよ」とドアの前で佇みながら言った。
今日は雪の顔見がてら、お昼休憩に少し寄っただけらしい。
顔を見合わせる二人。
「元気出せよ」
先輩はそう言うと、ワシャワシャと雪の頭を撫でた。
(コンプレックスの髪の毛を触られた雪は、少しショックを受けていたが)
雪に労いの言葉を掛けた後、先輩は去って行った。
お気をつけてと声をかけて、雪はその背中を見送った。
昼下がりの事務室は、外の気温に反してクーラーが効いてとても涼しく、そしてとても静かだ。
雪は、気温や音などの身体的な感覚や、心の揺らぎなどの精神的な感覚が、ゆっくりと元に戻って行くのを感じていた。
クリアになった脳内に思い浮かぶのは、先ほどの先輩の言葉だった。
互いをもっと知ることが出来ただろう?それだけでも充分だと思うな
俺もそうだよ
慰められるよりも、激励されるよりも、気持ちに寄り添ってもらうということが、何より心を癒やす時がある。
雪は心の中に小さな火が灯ったような、仄かな温かさを感じていた。
すると携帯が震え、見てみると聡美からメールが入っていた。
仕事は上手くいってる?無理してない?
雪は”うん、優しい人ばかりで‥”と文字を打ったが、途中で手を止めた。
同じようなメールを、ついこの間も打ったのを思い出す。
なんだかなぁ‥あれ以来ずっと気まずいままだし、同じ内容のやりとりばっかしてる気がする‥
今は夏休み中で、聡美には滅多に会えない。
誰かがどこかでアクションを起こさないと、雪はこのままずっとこんな関係が続くだけのように思えた。
すると鼓膜の奥が、彼の声を再生して震えた。
勿論実際に解決出来るわけじゃないけど‥互いをもっと知ることが出来ただろう?
それだけで充分なんだ
突然記憶の海が波立って、様々な場面が現れ始めた。
寄せては返す波のように、記憶は断続的に再生する。
秋学期最後の日の飲み会で、悩みを抱えた雪を心配そうに介抱してくれた聡美。
あんたまた他の問題で悩んでるんじゃない?
全く気付いてやれなかったけど、もしそうならホントにごめん
あの時聡美は、「何でも聞くから」と言ってくれたのに、黙っていたのは雪の方だ。
去年の夏休み、横山とのことで悩んでいた時太一と食事して、あの時彼はこう言った。
雪さん疲れでも溜まってるんスか?何か悩みでも?
彼なりに心配してくれたのに、本当のことを話さなかったのは雪の方だ。
そして夏休み前、聡美と言い争いになった時の記憶が蘇った。
下を向いた聡美が絞り出すように出した声が、今も脳裏に焼き付いている。
横山の件だってそう。あんな大事なこと‥。あたしは太一に後から聞いたのよ。
休み前のテストの時から変だったって!それなのに、あたしは何も知らなかった‥!
‥何も知らないはずだ。
話したことすら無かったのだから。
雪は自分が聡美に言ったことを思い返した。
あの時雪は期末のグループワーク発表が終わって、その散々な結果にイライラしていた。
私は今回の発表でD貰ったの!奨学金だって貰えなくなるかもしれないのに、
旅行の話なんてしてる場合じゃないの!
自分の気持ちにいっぱいいっぱいで、
「少しでもそれらしきことを言ってくれたら、あたしだってこんなに言わないのに!」
聡美がこう言った時だって、雪は彼女を責めるような口調で言葉を返した。
家の事情や奨学金のことは、私個人の問題でしょ?!
そんなこと口が重くて言えるわけないじゃない!言ったところで解決出来るわけでもないのに!
そう言ったら聡美は俯いた。
俯いて、そういうことを言っているんじゃないと、絞り出すように声を出した。
あんたは‥
私は‥
いつもそう、と聡美は言った。
思い返してみると、確かにいつもそうだった。
相手を慮るばかりに黙ってばかりいて、いつも自分の前に線を引いていた。
それが相手のためでもあると思っていた‥。
雪はギュッと拳を固めると、すぐさま携帯電話を手に取り、通話ボタンを押した。
着信メロディーの後聞こえてきたのは、少し躊躇った友人の声だった。
「あ、聡美?私」
週末にでも会えたらなぁと思って。
今週どう?
遅くてもいいからさ‥。
互いを知るということに、まだハッキリとした答えは出ない。
けれど鼓膜の奥で、「それだけで充分なんだ」という彼の声がする。
それに突き動かされるように、雪は目の前の線を飛び越えようと、めいっぱい助走をつけた‥。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<互いを知るということ>でした。
先輩が雪に扉を開けてあげるけど、自分は中にはいらず「それだけで充分なんだ」と言う場面は、
とても象徴的な感じがしました。心の扉的なところの。
そして以前コメント欄で「ジジ臭い」と言われていた「今日はこれでおいとまさせてもらうよ」という先輩のセリフは、
少し現代風に変えました‥(^^;)すいません。江戸っ子風にもしなくてすいません。。
次回は<彼の思惑>です。
人気ブログランキングに参加しました
人気ブログランキングへ
ヒソカな人気を誇る萌えな場面。
私も耳元で囁かれたい。。
本人自覚してるかどーかは別として、
雪ちゃんの悩みに対してどーこーじゃなくて、結局自己満足してる先輩(笑)
でも、前の記事でも書いたよーに結果オーライ。
雪ちゃん、前に進みましたね。
えがったえがった♪
先輩の良い感じの筋肉が拝める感じも見どころですよ!
雪ちゃんが楽になってよかったですよね~
本当先輩結果オーライ(笑)
期待してた私いました。笑
この2人のいい~感じのシーンを師匠の解釈から出て欲しくはないようなあるような。。期待不安が巡ったのは事実。
後から付け加えてあったので笑ってしまいました。
ふふふ‥「ちょっくら」は、ここのブログでは亮の専売特許にしますよ!
あれだけ話題になった単語だったので、変えてスルー出来ませんでした(^^;)
先の方の話でみゆきちゃんも「ちょっくら」って言ってる箇所があるんですよwwキャラちゃうやろ!って一人ツッコんでしまいました 笑
ここでいきなりお江戸風(極道らしいですが)になったら崩れますー。
“お嬢、あっしのこたぁええんで、どうぞ部屋に入っておくんなせぇ。あっしゃーこれにて失礼するでがんす”
せっかくなんでそのネタ、姉さんの代わりに持ってきてみました。
私も忘れてた。←無責任
二ヶ月の間、標準語をそれぞれの方言で言い換える、ていう企画はいかが?(笑)
東北弁とか長崎弁があったら嬉しい。
それぞれ方言でチートラ訳したら面白いでしょうね~。東北版とかパンチありそうですね!
ぜひ音声付きでやってみたいですね(^^)
あの人、ドコ住んでんだ?笑
てか、最近ドコを泳いでんだ?笑
ここ、ナニゲに関西の人多いですよね。
そんな中で私、頑張ってます。←?
で、方言じゃないけど、「お前」ってイキナリ呼ぶのってどう思いますぅ~?←なに、この話題のふりかた(笑)
漂流の果てにやっと東京湾へ戻ってまいりました。
みなさま、引っ張っていただいてありがとうございます。。。
姉さま、じつは私チャキチャキの東京っ子なのですよ。
ここは関西の方が多いんですか?それは知らなかった…完全にアウェーでした!
よろしければぜひみなさんに、お国の言葉で会話してみていただきたいです。笑
あの「お前」は確かにイキナリすぎましたねww
雪ちゃんも「それならまず『きみ』から始めるべきでしょう?」と言いたかったんではないでしょうかー?
すごいですね~わたしの記憶。
実はめっちゃ探した…。
予告通りドドドっと現れスッと消えたつもりであります。一気におじゃましちゃったので目を通してもらえるだけでありがたいので、お返事いらないですよって書こうと思ったんですが、でもそう書くと逆にアレじゃないですか。
ご丁寧にありがとうございます~^ ^
一気におじゃまして面倒な時はスルーでokです。めげませんし。笑
韓国粥~…☆おいしいんです!
私、マッコリとインスタントの辛い麺を色々試した時期もあります~
韓国でよかったこと…ごはん!!では!