ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

神様が泣いている・・・

2012年02月29日 04時56分35秒 | Weblog

日本経済をけん引してきたそうそうたる「超優良企業」が首を並べて大赤字。
国家が主導し国民負担による出資でつくった「エルピーダ」までも破たんするとは・・・

パナソニックの赤字は、7800億円、シャープ、ソニー、NEC、などなど数え上げたらきりがない惨状。

かつて、経営の神様、松下幸之助氏はこう述べています。

天下の金・人・物を使う企業は、それに見合うだけの社会的プラスが、はじめから予想されていると考えるべきであり、
それが十分にできないのならば、いさぎよく人と金を社会にかえして、他にもっと有効に活用してもらうことを考えた方がよろしい。
これは資本の多い大会社ほど厳しく要請されねばならない。
かりにある大会社が、その経営規模にふさわしい適正な利潤を着々とあげておれば、
国庫にも莫大な収入があることになり、それによって国民に大きな福祉を与えることになる。
逆にその大会社が赤字を出したとしたら、政府もいろいろと援助しなければならない。
これには多額の費用がかかるが、これはすべて国民の税金から出されるのである。差引き何と大きな国家的国民的損失であろう。
こんなことは、企業の社会的責任、使命からすれば、本当は許されないことだ。
赤字を出すということは、企業の国家的国民的な罪悪だといってよろしいかと思う。
(1965年(昭和40)5月 文藝春秋発行「なぜ」より)

現在では、
「松下政経塾」が輩出した有望だといわれた人達が総理大臣や政治家としてこの国をリードしています。
ご存じのとおり野田総理も「松下政経塾」の出身者です。

高度成長期においては、「勝てば官軍」。
何を云っても、「神様のご宣託」なのです。
これからは、中国や韓国にもそんな「神様」がたくさん生まれてくるはずです。

これからの日本にとって本当に必要な人材とは
新たな雇用を生み出すための産業を興すことに汗を流すことができる人間です。政治家ではないと思うわけです。

このような経済状況になって初めて気付くことですが、
戦争に負けて荒廃した国をここまで立ち上げてきたのは、本当は国民の汗と涙と努力なのです。
しかし、企業は存続のためにリストラで一生懸命仕事をしてきた人たちの首を切る。
「人間」と「企業」のどちらが大切なのか・・・

官僚や政治家やサラリーマン経営者が国を主導しているようでは、この国の行く末は見えています。
我が国は近代国家に見えても「アメリカの植民地」のようなものなのだと感じてしまいます。

NHKが放送した「神様の女房」というドラマがありました。

電気ソケットから身を起こし、現在の松下グループを築いた松下幸之助氏は"経営の神様"として国内外でもその功績が語り継がれています。
その"神様"を生涯にわたり支え続けたのが糟糠の妻・松下むめのさんでした。
「もう一人の創業者」とも称される松下むめのさんと幸之助氏夫妻の物語

淡路島の裕福な船乗りの次女として生まれ育った井植(いうえ)むめのは、大正4年、親もない家もない、財産も学問もないという大阪の電気工・松下幸之助と結婚する。
むめのにとっては、しゅうとめのいない気楽さと、財産も一から夫婦で築いてゆくことを望んでの結婚であったが、それは貧乏生活の始まりでもあった。
幸之助は、新婚早々会社を退職、独立するがうまくいかない。
「成功するまであきらめない。成功の秘けつは成功するまでやめないこと」
という夫を、質屋に通い、得意の針仕事の内職でむめのは助けてゆく・・・
極貧の生活から事業の失敗と成功、戦争の混乱の中での浮沈を、時には大きなケンカもしながら共に味わってきた、
むめのと幸之助という夫婦の物語を、時代のスケール感も豊かに描いてゆく。(NHKホームページより)

http://www.nhk.or.jp/dodra/dodrasp/index.html#d1

 もう一度、日本国民は、戦後の荒廃した時代に立ち返り「ハングリー精神」でこの国を立ち上げる気概が必要だと思います。
有能な若い人達が自ら新しい事業を起こせるような環境づくりをするのが「政治」というものでしょう。
大学が就職のための予備校のようなことでは困ります。

弁護士を目指して、勉学に励む青年が借金生活で苦しむ時代も困ったものです。

国民が汗水たらして積み上げた年金を無駄遣いして、天下りを重ねながら自分の懐だけ温めて、主権者たる一般庶民を苦しめている官僚ばかりの国家。
本来、公僕たるべき「公務員」が国民の「血税」を先取りして、
さらに、国民の背中にのしかかって安穏と暮らしている日本国。
まるで、時代劇の悪代官のような役人ばかりに思えてきます。

本気で国を嘆いている公務員だって少しくらいはいるのでしょうが、
公務員給与は、大阪市のバスの運転手のようにもっと大幅に削減してもいいとも思います。

神様が泣いています。
日本国は、いつからこんな国家に成り下がってしまったのか・・・・

こんな国にはしたのは、いったい誰なのか・・・・
「松下政経塾」とはいったいなんだったのか・・・

困った国に成り果てたものです。

神様も少しは、「反省」しているかもしれませんね。
 


高物価・低所得の時代が到来

2012年02月28日 04時56分20秒 | Weblog

しばらく円高で大騒ぎしていた為替ですが、80円台に戻りましたね、
中東情勢問題による原油高が追い打ちをかけて石油価格は高騰しそうです。

原因はイランの「核保有問題」によるホルムズ海峡閉鎖の懸念ですからことは複雑です。
核保有国ともなれば、アメリカも簡単には手出しができないわけで、
一部には「第三次世界大戦勃発か?」などと物騒な言葉まで飛び交っています。

アメリカ経済も疲弊していますから、
これまでのように簡単には戦争遂行能力化は無いようで、こう着状態が長期化するとの見方も多いようです。
楽観的に見れば、北朝鮮のように緊張感が継続化して危機に慣れてしまうまで原油価格は高止まりで流動的な動きになるのかもしれません。

国債の高騰も不安材料ですね、
先日の衆議院予算委員会で金利が1%上がると、都銀の収益は3兆円以上減少して膨大な経営的ダメージが発生すると日銀の白川総裁が認めています。
円が、高くなっても、安くなっても不安材料はあるようです。難しい問題です。

しかし、米国が本当にトリガーに手をかけて引き金を引いたら・・・、ホルムズ海峡閉鎖
原発停止による電力不安にさらに石油危機が追い打ちをかけたら、
日本経済なんて木端微塵に吹き飛んでしまいそうです。

我が国が海賊対策で派遣している航空自衛隊のP3Cをホルムズ海峡の監視に振り向けることになるようです。
最近の国会の予算委員会などを見ていると、この国の内閣には本当に「危機対応能力」があるのか、不安になります。

一方では、大企業が赤字のオンパレード、リストラによる失業者が増加中。
団塊の世代のほとんどが、60歳から年金受取をはじめているようです。
確かに年金を65歳まで待って受け取るとしたらどうなるのか不安になりますね。
国民が、国家を信頼していない証拠です。

ようやく公務員給与は削減ですが、すでに実質国民所得は相当減少しているとのことです。
しかし、原油価格高騰により物価はさらに上昇することになるはずです。

経済が停滞しているのに、物価は上がる。
「スタグフレーション」という最悪の経済状況が発生するかもしれません。

スタグフレーションとは、
経済が停滞(stagnation)しているにもかかわらず、インフレーションが同時進行するという最悪の経済現象です。
今後、経済成長とともに適度に物価が上昇する時代は終焉することになります。

低所得、高物価という国民にとって非常に厳しい時代が到来することになるのかもしれません。
失業者が街に溢れ、給与が下がっても物価は上がる。

少しばかり、気になる昨今の世の中の動きです。


新たな方向性

2012年02月27日 04時38分44秒 | Weblog

イラン問題で緊迫する中東情勢、ホルムズ海峡の動静が気になります。
そして、高騰する原油価格。

国内では、原発施設の稼働問題、そして今後予想される電力不安の再浮上。

これまで何度も繰り返されてきた我が国の石油エネルギーへの課題。
直感としてですが、これまでとは少しばかり異なる動きが出てきそうな感じです。

すでに、
中小PB系企業などでは暴騰する仕入れ価格に対応できない企業が続出しているようです。
ある程度の販売ボリュームがあればそれなりの仕入交渉能力がついてくるものですが、
原油価格暴騰により急増する運転資金需要がさらに経営を圧迫しているともいえます。

結局は「特約店」と「販売店(サブ店)」間における石油流通の矛盾が露呈してきたようにも思われます。
独自にPB化しているSS企業の多くは「ブランド料」などの仕切り格差に不満を持つサブ店企業が多いようですね。

増加している「元売り販社」と「特約店企業」間の競争。そして「特約店」と「販売店」が同じ土俵で勝負している現在のSS業界ですから、
「横綱」と「十両」と「幕下」が同じ土俵で闘っているようにも見えるのが、SS業界の矛盾のようにも思えてきますが、
さらに、系列を飛び越えたPB系企業も参加しての、異種格闘技戦の様相を呈している石油業界です。

これまでのように、流通玉が余れば安い仕入玉も拾えますが、
これからしばらくは系列企業が仕入調達力を発揮できる時代が続くはずです。

独立系企業では仕入調達力が明暗を分けることになるわけですが、
こればかりは、総論で論ずることは不可能で、まさに各企業ごとの経営力とこれまでの「実績次第」ということになるはずです。
平時には一時的に優位性が発揮できたPB系企業ですが、
今後の推移によっては一概に優位性などを論ずることはできません。
この状況は長期化することも予想されますから、「上がったものは下がる」なんて無責任な分析は禁物ですね。

製造業界のそうそうたる大手企業が大赤字を計上している昨今の「構造的変化」を見れば、
諸般の状況から見ても、今後石油業界でも「何が起こるか解らない」と認識すべき時代だと思います。

幸い、石油は「灯油」を中心として底堅い需要に支えられ、少しばかり「復権」しています。
しかし予想を上回るエコカー普及のスピードと軽自動車の普及で、ガソリン減販は避けられません。
SS店頭ビジネスがどのような推移となるのか、今後に注目ですが、

同時に、「灯油配送」を起点とするホームエネルギー部門。
とくに「通年宅配ビジネス」の可能性の高まりは新たな方向性を示すものとして注目されます。

問題は、「商品・サービス」に関する「開発力」だとも思うわけですが、
地域性や企業特性を加味した創造性を発揮できる分野であるともいえます。


新たな灯油ビジネスモデル構築に向けて

2012年02月23日 09時15分21秒 | Weblog

「石油復権」の流れのなかで、ホームエネルギーの中核である今年の「灯油ビジネス」も終盤戦を迎えています。
石油業界のいろいろな方が最近の灯油ビジネスについての考えをお持ちのようです。

まだシーズン中ではありますが、
今シーズンの総括をしてみるとやはり、消費者サイドに立った、「安定供給」を前提としている企業が「勝ち組」となっているようです。
「電力不安」といフォローの風か吹いたことと、厳しい冷え込みという天候条件により今年の灯油ビジネスに関しては順調な推移でした。

しかし、一番大きなポイントは、大震災により
必要な時に、必要な場所で消費者の皆様に安心してお使いいただけるということが「安定供給」につながるということが確認できたことでしょう。
「運べるホームエネルギー」としての「灯油」の強みが再確認されました。やはり灯油の安定供給のためには必ず「配送」とい作業コストが掛ります。
これは、消費者がポリ缶をぶら下げて店頭購入するにしても「運ぶ」という時間とコストがかかるということ。
消費者の皆様に販売業者のコスト負担をご理解いただけることが最終的な「安定供給」につながるということ。

配送コストに対する認識が高まり、安定した収益が確保できれば、石油業界の灯油ビジネスは必ず蘇生できます。
今後は、受注体制、配送業務、そして安定供給のための「顧客管理体制」などに関する本格的な「業務再構築」が必要です。





 

 


仕入の「パイプの太さ」が問われます。

2012年02月22日 16時20分07秒 | Weblog

いくらか寒さも和らぎ道路の雪が消えてきました。
春遠からじ・・・、といった陽気の軽井沢です。

暑さ寒さも彼岸まで・ ボチボチ春が来ますね、

最近新しくしたパソコンは、テレビも映りますので、画面をシャットダウンして
仕事をしながら衆議院予算委員会を聞きながら仕事をしています。

例年、今頃になると灯油市況は「投げ物」が出て崩てくれるものですが、
本年は、元売り在庫も減少しており、玉がタイトな現象が発生しています。
このようなシーズンは、スポット手当を中心に依存する販売業者にとって不利な環境が発生します。

この辺が、ガソリンと灯油の違うところです。
仕入に関する「パイプの太さ」が明暗を分けてきます。

仕入先との通常の付き合い方が明暗を分けるということになります。

昔の灯油ビジネスのプロは、
いつでも饅頭の皮だけ食べさせられて、中身の薄い商売を強いられている供給先と
たまには、
「饅頭を二つに割って食べるような気配りが必要だ。」なんて言ってました。

シーズン最後には、ともに利益を出して、「また来年もよろしく。」といったところでしょうか。
今年は、シーズン終盤にきてさらなる値上げですから例年とは動きが違うようですね。

それにしても、
今年の灯油ビジネスは、配送コストに対する消費者の認識の高まりもあり久し振りに活況を呈しました。

今後、原発の停止により灯油に対する注目度は高まるはずです。
受注から、配送業務の省力化による販売システムの強化と「仕入のパイプ強化」が今後の課題となりそうです。


再び活性化する「灯油配送ビジネス」、今後の展開

2012年02月21日 06時11分24秒 | Weblog

昔、灯油配送システムを開発して販売を開始した頃は、
まだインターネットもなくて全国にどのくらい灯油配送をしている企業があるのかさえよく判りませんでした。

そこで、当時は石油組合の資料などを中心に資料を配布したりしていたものです。
現在では、SSの件数が激減して、
当時作成したデータベースを使って資料などを送付すると驚くほど「配送先不明」となってしまいます。
そんなときには、ガソリンスタンドが激減したという現実を痛感します。

当時SS業界では圧倒的に店頭販売ビジネスが中心でしたから
「灯油配達」は冬場のお客様サービスで二次的な扱いのところが多かったと思います。
それでも当時、粗利益率も高い隙間的なニッチビシシネスとして位置付ける大手企業もありました。

その後、SS業界の経営環境の悪化とセルフ化により既存業界の灯油配送体制が弱体化し
ホームセンターなどよる「店頭現金安売り」が開始され灯油マーケットへの「異業種参入」が急速に進みました。

さらに、「灯油巡回販売」企業も雨後の竹の子のように急増し、既存SS業界はさらに激しい価格競争にさらされることとなりました。
「店頭現金売り」は収益性が低いため「豊作貧乏」なんて言葉まで生まれたわけですが、
我々にとっては、一番大変な時期でした
既存SS業界、ホームセンターなどの新規参入、そして、「巡回挽き売り」の三つ巴で販売商戦がさらに激化して収益も悪化したことで「灯油は妙味が薄い。」といわれたものです。

しかし、その頃から、SS業界の一部では「雪ん子」による本格的な「顧客管理データベース」構築に取り組む企業が増えてきました。

現在、灯油商戦はSS業界に大きな格収益差を生んでいます。
「勝ち組」といえる企業の多くは、冬場の灯油ビジネスに強い企業です。
今振り返ると、「あの頃」灯油ビジネスに力を入れて、外販ビジネスに傾注した企業が余裕を持って勝ち残っているようです。

商材が薄くなる冬場のSS店頭販売オペレーションにあって「灯油」はまさに「神様」のような存在ともなってきました。
最近では、ホームセンターや大手ショッピングセンターなども灯油配送の注文を受けて、配送体制が完備されたSS企業に配送を依頼する時代なのです。
さらに、これまで「巡回販売」を中心としてきた業態でも顧客管理データベースを構築して「顧客囲い込み」に力を入れている時代です。
これまでの努力が報われたと、先見の明がある経営者の方から感謝されることが増えてきました。

皮肉にも、電力不安やSSの淘汰による現象が「石油(灯油)復権」という流れを創り出しました。
灯油ビジネスは、天候要因などにも左右されますから確かに変動要因も多いわけですが、
全国で原発が停止することになりそうですから、ホームエネルギーについては当分灯油などの化石エネルギーに依存することになるはずです。

最近感ずることですが、
「灯油配達」は石油業界だけでなく、消費者にも注目度が非常に高まっています。
我々が、システムを提案しようと考えれば、「灯油配達」などの検索で全国各地に販売業者が見えてきます。
これは、「灯油配送」を表に出してのビジネス展開が急増している証拠であるともいえます。

これまで「灯油配送」に目を向けなかった大手SS企業による再参入も増えてきました。
灯油配送コストが認知され、ビジネス環境が再整備されてきたことが大きな要因ともなっているようです。

さらに、SSを起点とする「宅配ビジネス」の可能性も高まっており、
この動きは疲弊するSS業界を再び蘇生させることになりそうです。

今年の灯油ビジネスは、既存のSS業界に大きな「宿題」と「光明」を残したといえそうです。


ダイエット ⇔ リバウンド

2012年02月20日 04時47分08秒 | Weblog

再三、主治医から注意されているダイエット。
特にご馳走の多いお正月は要注意ということですが、皆さんはどうでしょう。

積雪で、部屋に籠ると運動不足で体重が増えるので食事の量を減らしてダイエットに励んでいます。
禁煙とダイエットはこれまで注意されては、何度も挑戦しての繰り返しです。
タバコは2年間ぐらいやめたこともありますが、また現在吸っている。
反省、反省、また反省。

反省したり、我慢したり、止めてからのリバウンドの繰り返し、
減量と禁煙は本当に大変ですね。
体重は一度85㌔に落としてから105㌔まで増えて、現在ダイエット中。
50歳くらいまでは、結構整っていた体型が今では見る影もありません。

昼食を外食にせずに、小さなお弁当にしたり、
ご飯は一杯だけ、野菜を多めにして、やっと100㌔を切りました。
あとは、禁煙ですが、これが大変です。

タバコのカートン買いをやめて、2個ずつにして禁煙のタイミングをはかっていますが、
バンジージャンプのように一気に行きましょう。
それにしても、人生でこんなに何度もダイエットに禁煙に挑戦するとは、自分の意志の弱さが情けない・・・


越冬生活、そして「川の流れのように」

2012年02月19日 03時27分49秒 | Weblog

私が昔、システム開発に着手した頃は、約4年間ほど一人だけで山の中に籠城して生活した時期がありました。
昨年再び軽井沢へ会社と住居を移して、今度は家内と二人で「越冬生活」を体験しています。
昨年、電力不安で軽井沢へ会社を移して「ガイアの夜明け」にも取り上げられましたが、この地は、私にとって開発の原点の地でもあります。

当時ここに住んで、独りで生活しながら仕事を進めるということは寒さに耐えるというだけでなく、孤独との戦いでもありましたが、
周りの雪が音を吸収するので全く音がない環境となり集中力も高まり仕事に集中できました。
当時は、インターネット環境も現在ほど整備されておらず、今考えれば開発環境としては不便な点もありました。

一週間に一度、スーパーへ買い物に出る以外は昼も夜も開発とテストを繰り返していました。
定期的に、プログラマーのスタッフが来ては打ち合わせをしたり、アイデアを出し合ったり、テストをしたり、
当時は石油ビジネスだけでなく、外食産業、不動産ビジネス、ゴルフ場開発関連などの仕事にも追われて忙しかったのですが、今考えると楽しい時間でもありました。

石油業界の元売りの役員さんや直売部門のスタッフ、システム関連、不動産開発など、ビジネスで用事のある方は本当にいろいろな方が訪問されました。
週末にきては、情報交換をしながら泊まってお酒を酌み交わしたりしたものです。
石油業界紙の記者さんなども遊びに来ていました。
「あの頃」私のところへに来ていた石油業界人はほとんど引退した方も多いのですが、当時、若手で運転を担当したりして来ていた方が現在では偉くなっていますね。

ゴルフ場開発、高速道路、新幹線、長野オリンピック関連などで、石油元売り各社の直売部門が最も華やかであった時代です。
ゼネコン各社に対する納入で元売りや大手商社などとの打ち合わせも頻繁でした

夏になると、
ゴルフバッグが事前に私の開発室に送られてきて、納入先との打ち合わせが終わると夕方にかけて「アフタヌーンゴルフ」を楽しんでいました。
ですから、週末から日曜日でも結構忙しかったものです。

たまに仕事で、都会の盛り場の喧騒に触れてから、再び山に帰ると変に落ち着いたことが思い出されます。

あれから、バブルが崩壊して世相が一変。世の中が大きく変わりました。
私の人生も大きく変わり、周辺の人たちも人生が変わってしまった方が多いようです。
懐かしい思い出なのですが、少しばかり寂しい気もします。

最近ではITビジネスの時代が来て、私の開発したコンテンツも少しだけ世に出ています。
難しい時代なのですが、再び「人との出会い」に恵まれることも多くなり、「あの頃」が再び懐かしく想い出されます。
これから、私の人生は、どんな思い出と歴史を刻むことになるのか、楽しくもあり不安もあるわけですが、
時代の流れは、変化とともに確実に時を刻んでいます。

「川の流れのように」という歌の歌詞は本当にいいですね。大好きですね。

  知らず知らず 歩いてきた 細く長い この道
  振り返れば 遥か遠く 故郷(フルサト)が見える

  でこぼこ道や 曲がりくねった道 地図さえない それもまた人生

  ああ 川の流れのように ゆるやかに いくつも 時代は過ぎて
  ああ 川の流れのように とめどなく 空が黄昏(タソガレ)に
  染まるだけ

  生きることは 旅すること 終わりのない この道
  愛する人 そばに連れて 夢 探しながら
  雨に降られて ぬかるんだ道でも いつかは また 晴れる日が来るから

  ああ 川の流れのように おだやかに この身を まかせていたい
  ああ 川の流れのように 移りゆく 季節 雪どけを
  待ちながら

  ああ 川の流れのように おだやかに この身を まかせていたい
  ああ 川の流れのように いつまでも 青いせせらぎを
  聞きながら





 
 

「灯油配送ビジネス」の重要性

2012年02月17日 04時43分56秒 | Weblog

我々のような少数精鋭企業では、営業活動と業務スケジュールのバランスやタイミングが一番問題です。
このバランスが崩れると、極端に忙しくなって仕事が雑になりやすい。
逆に、暇ができると仕事に隙間ができて採算性を維持できなくなる。
クライアントに対する価格設定を安くするためには、どうしてもこの辺がポイントとなるわけです。

我々の仕事で最近一番感じていること。
「灯油」というホームエネルギーを消費者ニーズに応じて安定的に供給するためのシステム。「雪ん子」
そして、「軽油税納税」という石油ビジネスにとって避けられない、煩雑な業務を簡略化しフォームするための「D-TAX」
さらに、石油流通ビジネスの上流で基幹となる流通管理システム「ペトロマスター」
いずれも、石油流通ビジネスにとって流行りすたりのないコアな部分を担うビジネスソリューションであるということ。
これらのシステムは仮に石油業界が時代とともに変化しても、必ず必要なものだと感じています。

全ての石油関連企業にとって必要なわけではないとは思いますが、
今後もこれらのソリューション開発を維持しクライアント企業様に安定してご活用いただける環境を自ら創り出すための努力が必要であるとも感じています。
これは今後の我々のビジネスにとって最も大切な課題ともなりそうです。

どんなビジネスも似たような傾向があるはずです。
たとえば、今年の灯油ビジネスです。

今まで、「オール電化」などで消費減退が懸念されてきたわけですが、
今シーズンは突発的に発生した電力不安や厳しい寒気によりまさに「灯油復権」ともいえる様相を呈しています。
流通在庫もタイトとなり、これからも続きそうな寒気とあいまって、一部では安定供給に対する不安も出ています。
原発の停止で、ここ当分はホームエネルギーとしての「灯油需要」が見込まれています。

今シーズンは、灯油ストーブが爆発的に売れました。
しかし、SSで販売された機器類のシェアは非常に少ないといわれます。
昔は、石油ストーブの販売は冬場のSSビジネスでは収益の基幹となっていた時期もあったのです。

灯油ビジネスの難しさについて、
需給が天候などの各種条件により変化するため、販売業者にとって市況対応が難しい「相場商品」であること。
そして今年のようにSS企業にとっては仕入に関して「玉がタイト」という課題もあります。、
現実に消費者が必要とする時に必要な場所に安定的に配達供給することができて初めて『安定供給』なのだということです。
豪雪や高齢化が進む中、配送スタッフの苦労は大変です。
しかし、「持ちに来れば、売ってやる。」というような店頭での販売姿勢だけでは消費者ニーズは満たせませんね、
今後、消費者に支持される本格的な「灯油復権」を目指すなら、
灯油の利便性を考慮した販売手法をさらに工夫する必要があります。

消費者に適正な配送コストを認識していただけるだけの配送サービス体制の構築が絶対に必要です。
このことは、灯油販売業者にとっての収益性確保の面からも一番重要なポイントとなるはずです。

すでに、エコカー普及による「ガソリン減販傾向」が顕著ですし、今後この傾向は急速に進むはずです。
必然的にSS業界は、「変化と試練」にさらされることになります。
外販の灯油ビジネスは本当に貴重な収益となっています。

現在の状況を冷静に分析しながら、
石油業界にとって最もコアな商品である「灯油」を見直す時期に入っていると思います。
すでに全国各地でスタートしている、灯油配送を起点とする「宅配ビジネスモデル」の模索が
地域性や企業特性などを織り込んだ独自性のあるビジネスとしてそれぞれ確立されねことで
従来の「ガソリンスタンド」という業態を大きく変化させることになるはずです。


いつから、日本はこんな国に成り下がってしまったのか・

2012年02月16日 10時12分31秒 | Weblog

最近のニュースなどを見ていると、いいまで世界的に有名な日本を代表する大企業の不振やリストラのニュースばかりです。
これまで「超優良企業」として君臨してきた凄い企業でも時代の流れのなかで苦境に立たされています。

一方、JALなどは、一万三千人もリストラしたことで、一気に業績を取り戻して収益性が高まっているとのこと。
どちらにしても、リストラばかりで、本当にすごい時代ですね。

リストラで企業が生き残ったり、蘇生したとしても、失業者が増えるばかりのような気もするのですが、
私のような庶民の「取り越し苦労」なんだろうか・・・、とも思ってしまいます。

朝食をとりながら、テレビを見ていると「年金」問題などの先行きの懸念も取り上げられています。
まったく、暗い話題ばかりで、出掛けにこんな報道ばかりみていると消化にもよくなくて、
朝から、日本中ストレスだらけになってしまうのではないかと心配です。
「ストレステスト」なんて言葉を聞くと、意味は違っても腹が立ってきそうです。

日銀も、今頃になってインフレ誘導で、「金融緩和」だそうですが、どうなるのか行く末が見ものです。
経済も、政治も「歯車」が噛み合わなくて、ギシギシ言っています。
やはり、公務員や政治屋さんではこの世の中はうまく廻らないと思うわけです。
「唐ナス」がメガネを掛けたような軟弱そうな日銀総裁の顔を見ていると、本当に不安になりますね。
原点は、働く人々の「汗と涙」なのですから、そんな人たちを大切にできる経済対策や政治をしてほしいものです。

企業の業態寿命は30年とか言われますが、
これからどんなビジネスがこの国の経済を引っ張っていくのか気になります。
人間が経営者や企業戦士として最前線で頑張ることができる期間には制限もあります。
今の若い人たちは、時代の端境期のなかで難しい職業選択と人生設計を迫られているようです。
これから、負担ばかりを強いられる世の中が来るとしたら、気の毒だとも思います。

我々団塊の世代だって、好きでこの時代に生まれてきたわけではなくて、
戦地から帰還した多くの兵隊さんが結婚して一生懸命に子作りに励んだ結果なのです。時代の「産物」ともいえます。
激しい、受験競争と過激な生き残りを経て、その後のバブル期に少しばかりいい思いをしたとしても、今では社会でも家庭でも粗大ゴミ扱いなのです。

やはり、我が国は新たな業態や仕事を創出しなければいけないとも思うわけですが、
個人で起業するには、リスクや環境が整備されていないと痛感します。
新しい時代に向けて、我々団塊の経験と若い人たちの英知を結集して何かを始めたいと思っていますが、

大学へ入って、すぐに就職活動を開始している若い人たちを見ると、時代が変わったと思います。
大学は就職のための予備校と化していますね。

いつから、日本はこんな国に成り下がってしまったのか・

困ったもんだとつくづく思います。