ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

一週間

2006年03月31日 07時05分22秒 | Weblog
今日は金曜日、もう週末です。忙しいときの一週間は本当に時間の感覚がなくなります。

忙しいときに限って、余計な仕事が増えるのも世の常です。

いよいよ、軽油税納税システム構築が本格化してきて、おかげさまで問い合わせも多くて土日も休まず来週に向けての準備です。

朝早くからおきて仕事をしていますが、朝5時半から みのもんたの「朝ズバッ」のテレビの「音だけ」を聞きながらの作業が習慣になっています。ところで、日本の政治家って本当にどうなっているのでしょう。
村岡氏の無罪と橋本元首相一派の言動が問題になっていますが本当にひどい話でストレスが溜まります。

世の中にはいろいろな人間がいますね。

最近、ブログのアクセス数が増えてきましたが楽しい話題を書きたいですね。

システムによる企業間格差拡大

2006年03月30日 07時39分04秒 | Weblog
一概に「省力化システム」といっても導入にはお金も経費も掛かります。
企業がシステムを導入する事によって得られる効果と導入コストのバランスがIT化を進める上で最大のポイントになる事はいうまでもありません。

「導入経費対効果」の課題については、企業スタンスによってだいぶ異なります。たとえば灯油配送システム「雪ん子」の導入を検討している企業でもすでに相当量の販売ボリュームを維持していてさらに拡販を計画しているケースではスムーズな導入が可能ですし経費も掛けられます。

しかし、店頭灯油販売が中心で外販オペレーションの経験や実績が少ない企業、または、過去からの「流れ」でSSの付随的なビジネスの位置づけとなっているケースでは現状非採算の場合もあります。そのようなケースでは灯油配送を止めるが消費者サービスとして継続するかの課題さえも抱えています。

しかし、配送灯油の「採算性」とビジネスとしての「可能性」については、石油販売業者であるなら非常に大きいものがある事はほとんどの方が知っているのです。

最近、東北の石油ナンバーワン企業では「夏でも灯油」という拡販機軸商品としての位置づけで季節感のないビジネスとして強力に推進を開始しています。最近では大手ディラーによる灯油配送体制構築が急増しています。これは、再三申し上げているように『セルフ化』と同時進行の形で進行中なのです。

灯油配送による外販顧客とホームエネルギーの囲い込み、さらには「油外収益」確保。そして最大のポイントはセルフ化しても灯油配送体制の広域集約化で業務の拡大を図る一挙両得の販売戦略です。

TBAなどの商品は「タイヤショップ」などで専業化、SS店頭はセルフ化、灯油は集約化による外販ビジネスとしての省力化で経営効率の向上を目指しています。

どんなビジネスでも、ITによる省力化ではスケールメリットの格差がある事は事実です。
石油業界ではこれからIT推進による企業間格差が拡大します。

団塊の世代

2006年03月29日 08時58分16秒 | Weblog
団塊の世代が暇をもてあますだろうという最近のビジネス予測のマーケットリサーチが多くて鼻につく。
管直人が「団塊党」を唱えても、タイムリーで上手すぎる得票戦術のようでなぜか気に入らない。

一度に世の中に放り出される団塊の世代としては笛を吹かれて川に導かれるネズミのように取り扱われているのは腹立たしい。何とか自分だけは個性を出そうと考えてはみるもののどうも同世代が多くて入学試験から社会での出世競争と「おしくら饅頭」のような競争人生に明け暮れてきた「俺たちの世代」には改めて自分の事を振り返る習性も少ないようである。

学生時代は、「神田三崎町をカルチェラタンに・・・」になんて、みんなで石を投げながら叫んではみたものの、カルチェラタンって何だっけ? の世界なのである。子供達が海外旅行でフランスへ行きカルチェラタンを散歩していても金主元の俺たちの世代のカルチェラタンははるか彼方の青春の思い出の神田三崎町。

「あの頃」はゲバルト張って捕まって2泊3日の淀橋警察。学生ばかりじゃ修学旅行と変わらない。

社会へ出たらオイルショックでトイレットペーパーに踊らされ、バブル破綻で責任の詰め腹切らされて。

熟年離婚じゃやり切れませんよ。まったく。

チクショーと小梅太夫のようです。

何とか、しようぜ。

石油業界の「ニッチ(すきま)」を狙う灯油ビジネス

2006年03月29日 07時55分42秒 | Weblog
石油流通業界ではSS店舗数だけで経営実態の規模は判りません。特約店である「特別徴収義務者」の軽油税納税金額をみたら見る目も変わります。私が知っているだけでも月間納税額が100万円単位から20億円以上までもあるのです。

軽油税還付金は2~3%見込めますから大きいところでは5千万円/月以上の「営業外収益」が見込まれるわけです。凄いとしか言いようがありません。営業収益がトントンでも営業外収益としてこれだけの金額が見込めるわけですからスケールメリットとしては大きいものがあります。

軽油に関してはコスト含みで収支が合えば仕入れ価格で販売しても「還付金収益」は見込めます。

一般的に「中間溜分」に強い石油業者は経営力が強いようです。もちろん資金力がなければできない「力づく」の部分もありますが、一般的な店頭ビジネスで「油外収益」だけが頼りのSSオンリー企業とは基本パワーが全く異なっているようです。

同様に、「灯油配送外販」に強い業者はキャッシュフローに強く資金効率がよいのが最大のメリットとなっています。とにかく石油製品で安定的に35%以上の粗利益が確保できるのが「配送灯油」の強みです。最近では冬場に関しては灯油外販収益がSS部門を上回る企業も多くなりつつあります。店頭現金売りでは何処まで行っても「豊作貧乏」でしょう。

「軽油」、「灯油」いずれもビジネスフォームを確立するためには時間と経験が必要ですし競業他社が絶対に真似のできないなんらかのノウハウを持っています。

洗車や車検などの「油外収益」は「見よう、み真似」でなんとか素人でもできるビジネスかもしれません。しかし、中間溜分にはデリバリー体制や軽油税納税帳票作成などの業務に特化した専門的な知識やノウハウが必要で事務管理量も膨大です。

これらのビジネスフォームは「セルフ化」が進行しても消費者マーケットからのニーズは絶対になくなる事はありません。SS店頭のガソリン販売競争とは完全に隔離されたマーケットであり、地域一番店だけが可能なエクセレントな石油ビジネスとなりつつあります。

とくに、「灯油」は運転資金が少ない事が中小零細企業にとっては非常に有利です。ガソリンを仕入れる金額で灯油を仕入れたら量が違います。さらにリッターあたり収益は比較になりません。

灯油を機軸に、地域に根ざした商売で元気に生き抜くポイントが隠されているはずです。

仕事ばかりじゃ辛すぎる。さりとて・・・・

2006年03月28日 08時08分18秒 | Weblog
「桜の花の咲く頃に・・・」なんて考えながらあと何年仕事するのやら。
団塊の世代としてはリタイアして悠々自適も夢だけれど、ワーカーホリックの自分には仮にお金が使いきれないほどあっても一週間したら退屈してしまうのでしょう。

事実、数年前に自由な時間がありすぎた時には本当に退屈すぎて困りました。

生きていて、さほど世の中のためになるわけでもありませんが、やはり、自分勝手な使命感というか、何かしていないと生きてはいけないのが全共斗世代なのであります。
人それぞれに生き方があり、価値観があり幸せ感覚も違うからこれで良いとするしかありません。

テレビなどでは南海の楽園で悠々自適の第二の人生なんていうけれど本当に毎日遊んで暮らせるわけでもないでしょう。自分がそんな生活をしていたら時間がありすぎて生きられるはずもない。
 画家は絵を描き、作家は文章を書く事がライフワークですから、ライフワークといえるものを持つ事は楽しい事だと思いますが、創作活動に変な使命感を持つと能力不足で仕事をするのが辛くなり何でこんな苦労をするのだろうと自問自答で悩みはじめます。

自分の存在価値について、いつまでもこだわるのが団塊の世代のようです。変に理屈を言ってみたり、物事にこだわる悪い癖。2007年がきたらこんなおじさんが世の中に溢れます。困ったものです。自分も気をつけましょう。

春うらら

2006年03月28日 05時50分15秒 | Weblog
徹夜の疲れと睡眠不足、春の陽気に誘われて、
「春眠暁を覚えず」の頃となりました。
例年の事ながら桜の花が咲く頃から忙しくなるのが「雪ん子」の構築です。
どこでも、まだ灯油ビジネスの「ぬくもり」が残るうちに来期に向けての検討が開始されます。
これから配送の少ない夏場に向けてハンディターミナル操作や業務の流れを検討しながら構築します。

お陰さまで、日本中の桜の満開を追いかけながら移動する事が多いので毎年全国各地の桜の満開を見る事ができますが、青森県弘前城の桜は一段と美しく印象に残ります。

今年も桜の花を追いかけながら仕事を開始します。

軽油税納税に関するお問合せが増えてきたので、我々のビジネスも徐々に季節変動が少なくなりそうです。
本日は首都圏埼玉での商談。大手商社の燃料配送部門での構築です。

ERPソリューションの「検証・開発」

2006年03月27日 12時45分37秒 | Weblog
「D-TAX」を運用しての石油流通の特殊作業について、クライアント側からの要望に応じての可能性の検証確認作業がようやく終了しました。金曜日の夜から土日にかけてのハードな作業でしたが何とかなりそうです。

必要となる「定義項目」の内容と構造についてひとつひとつ見直しながらの作業なので時間が掛かりました。今更ながら基幹統合系ERPの凄みを感じています。

単独のシステムで何でもできてしまう。何でも可能ともいえるような凄さです。
改めて、基本設計部分の大切さと素晴らしさに自画自賛です。

「債権管理」、「在庫管理」、「買掛金管理」、多角的な「流通データ管理」、「受発注システム」、「各種軽油税納税帳票作成」、「都道府県別軽油税徴収猶予申告書作成」「運送会社の運賃計算」、「流通コスト分析」、「為替レート対応」、「仕入枠の管理」、「販売先別枠設定管理」、「バンカー取引」、「業務管理用グループウェア構築」、「財務会計システム連動」、「担当者・販売先別・遡り単価修正機能」、「データ集計マネージャー」による多角的な集計分析演算などいままで手数がかかっていた石油業界の特殊業務に簡単に対応する事が可能となります。

このバージョンはユニット的にはすでに稼動していますが、今回は全てを一気に稼動させるわけです。近日中に「ペトロマスター」としての位置づけで正式リリースされます。
機会があれば、是非ご覧ください。
徹夜続きで眠いです。

来シーズンから始まる本格的灯油販売戦略の概要

2006年03月27日 08時50分42秒 | Weblog
我々が約17年前に灯油配送システムを作った頃はウィンドウズも存在していなくてハンディターミナルPOSで伝票発行し売上データを計算センターへ伝送できる機能だけでも画期的でした。

次にデータベースを駆使しての「定期配送管理」による配送省力化の時代が来ました。その後段階的に販売戦略的な拡販機能も織り込まれ進化したものとなりましたが現在でもまだその当時の機能が全国各地で盛んに稼動中です。その後類似するソリューションも生まれましたが「雪ん子」は今でも成長しています。

最近では「雪ん子」の使用ユーザー層は大手商社や元売系販社スーパーディラーなどメジャーな企業が増えてきました。今シーズンの稼動成果により灯油配送システム「雪ん子」に対する期待は一層高まっておりさらなる機能向上を求められています。

現在、大手フリート系業者による灯油配送センター設置による広域配送展開の構築を実行中です。今シーズンから一つの県の灯油受注をフリーダイアルにより一箇所で集中受注する「コールセンター」を設置します。受注したデータは配送指示としてリアルタイムに地域別に配送担当者にメール配信されます。全体の業務管理は全て関東地方に設置されるサーバーで管理されます。
これにより全国への灯油受注配送体制は画期的な展開が可能になります。安いコストでの広域展開がスピーディーに可能となります。このビジネスフォームは「引き売り」とは全く異なります。
端的にいうならば全国に受注センターを設置して遠隔地に配置した配送スタッフや提携代行配送企業に対して受注データを配送指示として瞬時に配信する事が可能となります。

売上データや在庫管理、作業日報は配送スタッフのハンディーターミナルPOSからインターネット経由で受信しますから入力作業は不要ですし管理コストも掛かりません。決済は現金またはクレジットや引き落としにも対応です。これらのビジネスフォームは全て一部業者で実際に展開されているものです。来シーズンからはいよいよメジャー企業での本格展開が開始されることになりました。

灯油以外の商品の配送売上などにも活用されています。お弁当やミネラルウォーターをはじめ「宅配定期配送」をキーとするビジネスにも使用されています。
単なる、配送システムであった「雪ん子」は今後、最新のITビジネスソリューションとして「次の段階」へ向かいつつあります。

開発作業

2006年03月26日 09時02分06秒 | Weblog
今年は飛散する花粉の量が少ないようでありがたい。
部屋の中で空気清浄機をフル回転させながら土曜日からぶっ通しの作業中です。
喉の調子は相変わらずですが一人での作業ですから声を出さないので多少はよくなっています。タバコの量も若干減らしています。

どうしても途中で中断するとロジックがまとまらなくなるので近くのスーパーで買い溜めして、外出しなくてもよい状態で作業を継続中です。大きな開発は終了したつもりですが、やはりポイントとなる作業は発生します。

「孤独と沈黙は人を賢明にする」という諺があります。私の年齢でこれだけ一人で集中した作業を長時間続けるとかなり体に応えます。

しかし、現在の作業が完成したら必ず画期的にシステム機能が強化されるはずです。

石油業界の情報量と質

2006年03月25日 08時43分29秒 | Weblog
石油業界に永く身をおいた身で、しかも現在、客観的に元売や商社などの石油流通業界と触れ合っている立場では手品の種明かしを見せられているような変な気分です。

システム構築などの仕事に着手する際に「ところで、社長は現在でも石油の流通の商売をしているのですか?」と必ず質問をされます。私が実際の流通から「足を洗った」事が確認された時点でようやくビジネスの本筋の話に入る事ができるのです。

石油ビジネスには、それぞれの立場でなければ知り得ない情報もたくさんあるわけですから難しい。もちろん開発守秘契約もあります。

同じ商品を取り扱ってはいても元売、特約店、販売店、独立系、灯油販売業者、SS専業者、中間流通業者、潤滑油販売業者、海上バンカー、パトロール給油業者など細分化したら業務は非常に多様なのです。最近のリテールSSでは「油外収益」に目が向いていて中古車、板金、車検、洗車などが盛んです。

ガソリン販売最前線の流れはどうも今年あたりから元売による系列販社を駆使しての「セルフSS」展開の拡販戦争が勃発しそうな雰囲気です。ホンダ技研が販売力のないディーラーを「足切り」して集約することでディラーの「底上げ」を行い全体の販売競争力を強化するとの事ですが、石油業界でも同じような事が起こるのでしょうね。

リテール業者の目を「油外収益」確保に向けておくのは理解できます。
しかし、車検でも板金でも中古車でもトヨタをはじめ自動車ディーラーが本格的な取り組みを開始しています。スーパーオートバックスなどでは一部ガソリン併売も開始されるでしょう。TBAの見通しも危うい環境です。タイヤメーカーによる直売店舗が急拡大します。

素人のガソリン屋の技術や知識だけではとても太刀打ちできません。相手は専門職なのですから。やはり利便性や灯油配送などを基軸にした外販ビジネスの可能性が拡大しています。

元売カードの多発により自社の客だか元売の客だかわからない囲い込み戦略に乗せられてしまった結果はこれから隣接に建設される「元売系セルフSS」の露払いをさせられたような状況となるはずです。その時になって初めて気付いても遅いわけですが、すでにその状況が完成されてしまっています。

ホームエネルギーの「灯油」だけが自社で抱える優良顧客であるという事に気付いている賢明な経営者だけが今年の灯油でかなりの成果を上げました。
灯油は今後数年間、最大の販売強化の収益商品となります。
石油ビジネスのリテールに於ける「生命線」となるはずです。