ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

石油流通業界、10年後のビジネスモデル

2012年01月05日 01時54分09秒 | Weblog

過去の経済高度成長期からバブル期にかけて、新年にあたり経営者はいろいろな抱負を語ってきたものです。

しかし、これからの10年後。
あなたは・・・、そしてあなたの企業は、どうなっているのか?
あなた自身の人生や企業経営に関して未来への構想を語ることができますか?

私も、この正月休みに自分の今後の人生やビジネスモデルに関する未来構想を考えています。
仮にあなたの立場が経営者であっても、社員であったとしても、「難しい時代に入った。」と改めて考え込んでいらっしゃる方も多いはずです。

このブログをご覧の皆様は、石油流通ビジネスに関係した方が多いと思われます。
目先の変化に対応するのか、時代の潮流を大きな目でとらえていくのか、両方の目線が必要な時代です。
現下の厳しい経営環境では、「当面の対応だけに追われてしまい、それどころではない。」とおっしゃる方もいるでしょう。

こんな時代ですから、変化に対応するための発想の「キッカケ」を捕まえることが大切だと思います。

普段はあまり週刊誌など読まない私なのですが、
家内の買い物の後についていきまして、本屋の店先で『週刊現代』を買いました。
想定される大地震への対応、北朝鮮の金王朝滅亡の予測情報などの見出しに興味を持ったのですが、
『10年後も絶対に生き残っている会社』という興味ある記事がありました。

「変われる企業だけが生き残る」
10~20年前には、斜陽産業だった業種でも業務転換に成功した企業が強い。
たとえば、斜陽産業の典型例といわれた繊維業界の、東レなどはいち早く炭素繊維市場に目をつけて開発、
今では、航空機、自動車、発電所からゴルフ用品、釣り具まで使われる巨大市場で世界のトップシェアを保持している。
ウ~~ン、、、、なるほど、そういわれてみれば・・・・、
先日話題になった最新型の航空機の機体の軽量化にも使われている、
いま自分の使っているゴルフクラブをリシャフトした時にプロが薦めてくれたのも「東レ」のシャフトでした。

医療分野に進出した「帝人」も成功しているらしい。
実は、私は主治医に「無呼吸症候群」を指摘されて、就寝時には「帝人」製の酸素吸入器と呼吸器を使用中なのですが、
定期的に「帝人」のスタッフがメンテナンスにきてくれます。結構高価な専門機器で、4万円/月程度もかかります。

時代の変化に対応して、生き生きと輝いて伸びている企業の一例としては、
東レ、帝人のほかにも、旭硝子、日清食品HD、味の素、旭化成、セコム・・・etc
などがあるようですが、それら多くの企業リストをみると、「なるほど・」と納得してしまいます。

やはり、どんな業界でも、どこかで、「変化しなくてはならない時期があった。」という事実。
そして、斜陽産業から生まれ変わって強い企業となるためには、自ら変わることが絶対条件であると再認識。

石油リテール販売業界。とくにガソリンスタンドという業種は斜陽産業だと思いますが、
あらためて、エコカー普及によるガソリン減販の時代に対応した抜本的な業務転換に関する努力が問われていると思うわけです。

ところで、『ガソリンスタンド』という業態は設備産業で「待ちのビジネス」ですからビジネスとしての特殊性がありません。
目の付け所や工夫できる分野が「業転玉」の仕入情報格差程度ではとても抜本的な業態開発にはなりません。

足元をみれば、「灯油配送」という分野があるわけですが、『マツタケは千人の股をくぐる』というわけです。

今年の灯油ビジネスで、何も感じない販売業者は石油ビジネスは継続できないでしょう。

 


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1 コメント

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マルテンサイト千年 (グローバルサムライ)
2024-03-28 22:10:27
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。

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