ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

高物価・低所得の時代が到来

2012年02月28日 04時56分20秒 | Weblog

しばらく円高で大騒ぎしていた為替ですが、80円台に戻りましたね、
中東情勢問題による原油高が追い打ちをかけて石油価格は高騰しそうです。

原因はイランの「核保有問題」によるホルムズ海峡閉鎖の懸念ですからことは複雑です。
核保有国ともなれば、アメリカも簡単には手出しができないわけで、
一部には「第三次世界大戦勃発か?」などと物騒な言葉まで飛び交っています。

アメリカ経済も疲弊していますから、
これまでのように簡単には戦争遂行能力化は無いようで、こう着状態が長期化するとの見方も多いようです。
楽観的に見れば、北朝鮮のように緊張感が継続化して危機に慣れてしまうまで原油価格は高止まりで流動的な動きになるのかもしれません。

国債の高騰も不安材料ですね、
先日の衆議院予算委員会で金利が1%上がると、都銀の収益は3兆円以上減少して膨大な経営的ダメージが発生すると日銀の白川総裁が認めています。
円が、高くなっても、安くなっても不安材料はあるようです。難しい問題です。

しかし、米国が本当にトリガーに手をかけて引き金を引いたら・・・、ホルムズ海峡閉鎖
原発停止による電力不安にさらに石油危機が追い打ちをかけたら、
日本経済なんて木端微塵に吹き飛んでしまいそうです。

我が国が海賊対策で派遣している航空自衛隊のP3Cをホルムズ海峡の監視に振り向けることになるようです。
最近の国会の予算委員会などを見ていると、この国の内閣には本当に「危機対応能力」があるのか、不安になります。

一方では、大企業が赤字のオンパレード、リストラによる失業者が増加中。
団塊の世代のほとんどが、60歳から年金受取をはじめているようです。
確かに年金を65歳まで待って受け取るとしたらどうなるのか不安になりますね。
国民が、国家を信頼していない証拠です。

ようやく公務員給与は削減ですが、すでに実質国民所得は相当減少しているとのことです。
しかし、原油価格高騰により物価はさらに上昇することになるはずです。

経済が停滞しているのに、物価は上がる。
「スタグフレーション」という最悪の経済状況が発生するかもしれません。

スタグフレーションとは、
経済が停滞(stagnation)しているにもかかわらず、インフレーションが同時進行するという最悪の経済現象です。
今後、経済成長とともに適度に物価が上昇する時代は終焉することになります。

低所得、高物価という国民にとって非常に厳しい時代が到来することになるのかもしれません。
失業者が街に溢れ、給与が下がっても物価は上がる。

少しばかり、気になる昨今の世の中の動きです。