ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

シャープに学ぶべき、SS業界

2012年03月30日 04時07分15秒 | Weblog

産業構造の変化というものはすごいですね、
日本が誇る世界最高の液晶パネル企業であったシャープの筆頭株主が台湾の「鴻海(ホンハイ)グループ」になるのだそうです。
世界各地に60万人の安い労働力を保有する台湾の下請けの組み立て工場が今では売上高9兆7126億円ということです。

ホンハイグループの経営方針は
「どんな製品でも世界首位は儲かる。2位ならそこそこの黒字、3位なら収支均衡。それ以下は赤字だ」。
というのだそうですが、

戦後日本の成長と輸出を支えてきたモノづくり産業がいよいよ終焉を迎えつつあるようです。
家電量販店の店先に並ぶ液晶テレビの価格が大幅に安くなったと感じていた方も多いはずですが、
これからは、日本人も台湾、韓国、中国製のテレビを購入する時代になるのかもしれません。

日本としては、「次の時代」に向けて新たな産業を興す必要があるとも思うわけですが、
今後は、どんな産業がリードしてくるのか注目されます。
ユニクロのような産業なのか、ソフトバンクのような企業なのか・・・、自動車業界はどうなるのか。

石油は輸入製品なのですが、
見方によっては『内需型』のビジネスともいえますから、今後の推移に関しては違った見方もできるはずですが、
基本的には激しい販売競争にさらされており今後の推移が気になります。

日本のSS業界も、
「地域一番店」に関しては、エネルギー市場の構造的変化と市場ニーズを先取りできれば確実に儲かるビジネスだとも思います。
問題は、地域性や企業特性の強みをいかに発揮できるかということに尽きると思います。
こんな時代ですから、変化に対応できるスピーディーな意思決定と行動力が問われます。
そして、本質を見分ける「眼力」と経営センスも必要だと思います。

業界代表のような顔をして、役職や形ばかりにとらわれている名門老舗企業の経営者ほど時代に遅れやすいといわれますから注意しましょうね。
業歴や経営規模だけで「地域一番」などと考えていると、とんでもないことになります。
今までの利益と経営資産を「次の時代」に向けていかに投資してきたのかでこれからの経営の真価が問われます。
お金よりも、「経営資産」が重要視される時代が到来したようです。

現在の業容は過去の経営資産からの蓄積と結果なのです。
これからは、現在の努力とリスクが反映されることになるわけです。
難しいことですが、
他の追従を許さない経営資産を持つことにリスクを踏んでも努力することが大切だと思います。

たしかに、地域市場で2位ならばそこそこの黒字でしょうし、3位なら収支均衡。それ以下の企業が淘汰されていくと思うわけですが、

現実のss業界では、2位が収支均衡、3位なら淘汰といった感じの厳しい現実があるようにも感じます。

これまで、地域の老舗といわれてきた企業でも、元売り販社に吸収されたりしている現実を見ていると、
時代に取り残される企業が増加していると感じますし、今後はさらに増えてくるはずです。

SS経営者の方は
これまで、系列に与えられたビジネスモデルに慣らされてしまい、「独創性」に欠けているといわれます。
どこをとっても、金太郎飴のような企業が多くて、人真似ばかりという見方が多いようです。
厳しい言い方をすれば、本音では私もそう思います。二世、三世経営者になってさらにその傾向が強くなる。

チョットした「頭の切り替え」で変化に対応できることなのですが、
その「チョットした」が、これまでの既成概念や経営者の「見栄」などで非常に大きな切り替えと感じてしまう企業も多くて、
気が付いたら、時代に取り残されていたという、地域特約店などが多いようです。

ビジネス創世記のSS業界経営者のほうが、サムライが多かったと思いますね。
どんな企業でも、ビジネスでも、「時代の流れを見る目」を失うと大変なことになると思います。

他人ごとではありません。
私も必死に勉強します。頑張ります。


石油業界で進む、システムのクラウド化

2012年03月27日 16時48分25秒 | Weblog

25年以上にもわたる永年の付き合いの石油業界記者さんと、久しぶりに石油業界談義をしました。
懐かしい話題やら、最近の動きなど、

私は、今では石油業界向けのビジネスソリューション開発と販売が仕事となっているわけですが、
石油業界も時代とともにだいぶ変化したものだと感じます。

しかし、相変わらずの部分も多くて遅れている業界だとも思うわけです。
ビジネス環境は時代とともに変化していても、経営者のマインドや思考回路は古臭い業界だという事で彼と見解は一致します。
厳しさを増す経営環境の中でも、変化を感じないで「茹でガエル」のように淘汰されていく企業が多いことにも驚かされます。

それでも、石油業界の格差拡大は、ここにきて予想を上回る速度で進んでいるようです。

大震災から一年が経過して、石油業界でも本格的にBCP(事業継続計画)対策に取り組む企業が増えてきました。
最近では、石油業界の計算センターでも本格的な「データセンター」を開設しています。

特に
灯油配送管理システム「雪ん子」、直売システム「ペトロマスター」、軽油税納税申告支援「D-TAX」
についてはクラウド運用も身近なシステムとなっています。
導入企業にとっては、サーバーも不要ですし、ITに関する専門的な知識がなくても運用できますからシステム運用コストも軽減できます。

会計システムとの連動のERP(基幹業務統合系)構築もかなり普及しており、石油業界のシステム格差はかなり拡大しています。


タイガー復活、『人の力、無限大』

2012年03月27日 05時50分42秒 | Weblog

タイガー復活で、来週から開幕のマスターズが楽しみですね。
彼の年齢からみても、これからがタイガーウッズのゴルフ人生の本番のような気がします。

いかに天才でも若い頃から大成功すると、ろくなことはありません。
なんでも思うようになりすぎて失敗しやすいですね。
女性問題がばれて奥さんに7番アイアンで追いかけられて「一皮むけた」感じです。
私が、あんな思いをしたら7番アイアンを持ったら怖くて打てませんよ>(笑

それでも「人間らしくていいね。」
なんて、私が言うと知人に「妙に説得力があるね・」なんて笑われそうですが、

『山高ければ、谷深し』とも申します。
谷が深ければ、山も高いというわけで、108戦ぶりの勝利で改めてタイガーの強さを感じました。

何も失敗がない人生なんて面白くもなんともないわけで、ドラマにも何にもなりません。
あのままタイガーが勝ちまくっていたら応援する気にもなりませんが、
妙に人間味が出てきたタイガーウッズが好きになりそうです。

私の周りには、
優秀な経営者なのにバブル景気に乗せられてビジネスで大失敗してから再度立ち上がった仲間が何人かいますが、
みんないろいろ勉強して、たくましく生きています。
失敗は、竹の節のようなものだと思うわけです。
竹も「節」がなければ、すぐ折れてしまうわけですから節目は大事です。

失敗を恐れて、節のない人生や経営ばかりでは大きく育ちません。
竹は成長が速いから、節ができるのだそうです。

それでも、好きで失敗する人はいないはずですから、それなりに大胆な行動やアクティブな人間が失敗するはずです。
「失敗」するということは、それなりの行動があるからですが、問題は同じ失敗を二度と繰り返さない。ということだと思います。

天は、人間に、「リカバリーできない試練を与えることはない。」とも思うわけですが、
一生懸命仕事をしたり、生きているから他人よりも大きな試練やリスクを受けるのは当たり前、
タイガーでなければ、あれほど女性にもてるはずもありません、
凡人では、女房ひとり食わせたり、満足させるのに一杯なのです。
あんなスタミナもバイタリティーなんてとてもありませんよ。

『人の力は、無限大!』 が今年のマスターズのテーマのようです。
私も、毎年マスターズ開幕の頃に目覚めて頑張ります。

「人の力、無限大」

大災害にも不景気にも負けないまさに「人の力」が問われています。
いい言葉ですね。


団塊の世代の「海外移住ブーム」

2012年03月26日 09時32分41秒 | Weblog

主治医の先生の指示で、「春になったら運動しましょう。」というわけで、
週末から、日曜日は体を使って遊びまわっていました。

冬の軽井沢で雪に閉じ込められて運動不足にならないように、そして食べすぎないように、
これからは季節もいいですから食事が終わったら、散歩しましょう。健康的な生活です。
これで、タバコが辞められたら最高なのですが、パソコンに向かって原稿やフローチャート作成などの仕事を始めるとタバコを吸ってしまいます。

ここ数日、我々団塊の世代で外国への移住とステイの計画をする方と会う機会がありましたので、いろいろ教えてもらっています。
私の身近にもこんなに海外移住を計画している人が多いとは正直驚きました。
物価が安くて生活コストが掛からず、気候も良くて、老後は悠々自適な生活を送りたい。

まさに、「夢」ですね、『悠々たる人生の楽園』といったところですか・・・・、羨ましい限りです。
マレーシアなどへ短期移住を計画する方が多いようです。

軽井沢の不動産会社の社長さんは、仕事が暇になる今年の冬はマレーシアに2か月も滞在して現地情報を調査してきました。
彼は、軽井沢の土地を自分で開発造成しながら素晴らしい洋風の庭とお客様用のサロンを兼ねた邸宅を作って優雅に仕事をしています。

医療薬品販売会社を経営している方は毎週ゴルフをしてクラチャンをとりまして、奥さんとマレーシアへの移住を計画中。

また、友人の弁護士は奥様の趣味である「イングリッシュガーデン」の視察を兼ねて、イギリスへ行ってきたとのこと。
国内のどこかへ土地を求めて、庭造りに専念するらしい。

久しぶりに、ハワイから帰ってきた旧友は軽井沢に店を出しましたが、
グアムで手広くゴルフビジネスをしている友人と何か新しいビジネスモデルを考えているようです。

世界を飛び回る、中年の「チョイ悪オヤジ」は仕事をしながら、元気に遊びまわっているわけです。

こんな人生の勝利者には、いくつかのパターンがあるようです。
元大企業の役員などで退職金を大量にいただいて、老後をゆっくり過ごす人。
ビジネスで成功して、会社を他人に任せて安定所得を得てから海外へ住む人。
海外へ移住して、新たにビジネスを起そうという元気な方。
医者や弁護士のように国内で仕事をしながら、少しづつ生活をシフトして国内のリゾート地に、移住する。

生活パターンや食べ物が変われば、どうなるのか?
なんて、細かい心配をしている自分のような人間では海外移住なんて難しいのかもしれません。
すでに、キッコーマンもお味噌も豆腐も納豆もなんでもそろっていて、問題ないようです。

私の、古いゴルフ仲間はお弁当の会社で成功して、会社はご子息に任せてしまいました。
今では、タイのチェンマイに移住しており、3か月に一回、年金を持ちに日本に帰ってきます。
バブルがはじけて、大損して破産してから再生した彼のバイタリティーには頭が下がります。
独身なので、チェンマイで若いメードを雇って、玉本さんのような生活らしいです。
先日は、夏になったら軽井沢へ遊びに来るという事ですが私は仕事で真夏でも出張の連続です。

知らない間に、身の回りには第二の人生を楽しむ人達が増えてきて、時代の変化を感じます。

何もしないで、歳とって、晩酌だけが楽しみでは長生きもできません。

意欲を持って自らのライフ設計をしながら、優雅な人生を歩みたい。
日本に固定資産を持っていても、高い税金に悩まされるだけ、年金の問題や消費税。
これから、日本人のライフスタイルも変わることになりそうです。
問題は、頭の使い方と行動力ですね、

自分の身の周りに、色々な人がいることでモチベーションも変わります。
一生懸命仕事をして、私もがんばります。


日本の政治家は 「口はチョコレート、心は冷蔵庫、頭はパチンコ」 ??? 

2012年03月24日 05時31分01秒 | Weblog

ガソリンが高くなりましたね。すでに160円/㍑に到達したところもあります。

民主党は政権獲得の際に暫定税率撤廃を主張してきたわけですが、その後、状況は2転3転しています。
3か月間、160円を超えたら。。。、という事でしたが、

結局は、
東日本大震災の復興財源に充てること等を理由にしての政策変更。
東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律により、
2011年4月27日より東日本大震災の復旧及び復興の状況等を勘案し別に法律で定める日までの間その適用を停止する。
ということになったわけです。

大災害も、見通しの甘い無能な政治家にかかっては利用されてしまうということです。
政治では、石油価格の予測はできなかったという事でしょうが、甘すぎるような気がします。
さらに、ドサクサに紛れて環境税で増税とは・・・

「政権をとったら、減税。」なんてよく言えたものです。
消費税増税でアタフタしているわけですから、早く解散して国民に総意を問うべきですね。
国家財政が苦しいのなら、国民もできる限りの我慢はするはずです。
しかし、政治が稚拙すぎては怒りが爆発しそうです。

前回の2008年のときは、サブプライムローンなどの世界的な金融不安による原油高騰。
今回は、欧州を含む経済危機、そしてイランの核開発などによるホルムズ海峡閉鎖の不安、そして極東地域も北朝鮮のミサイル問題。
経済に不安材料が発生したり、戦争の危機が高まれば、原油が上がって、資源のない日本の円は下がります。

高速道路は無料にします。ガソリンは安くします。
今になれば、よく言ったものです。
政治家の皆さんは、『口はチョコレート、心は冷蔵庫、頭はパチンコ
なんて、馬鹿にされないようにしましょうね。




「男の棲家」、クラシックバー

2012年03月23日 04時21分04秒 | Weblog

軽井沢には、日本でも有名なクラシックホテル『万平ホテル』があります。
あの、ジョンレノンも気に入って通っていたという有名なクラシックバーです。
実は、私も昔からよく一人で行っては飲んでいます。
昔、私の別荘は万平ホテルの裏山の高台にあって冬は一人で山籠もりをしてシステム開発をしていました。

日本でも有名なバーテンダーの「Oさん」とは古い付き合いです。
「あの頃」私とO氏はともに離婚してバツイチでしたので、よく二人だけで色々と話していました。

最近は家内も気に入ってよく一緒に伺います。
この時期はお客様も少なくて静かで大好きです。
著名な芸能人の方や財界人もお忍びで遊びに行きます。
気が付くと、隣に有名な財界人や政治家、俳優さんなどが飲んでいることも多いですね、

先日もバーで飲んでいて急にOさんと二人でゴルフに行こうということになりました。
こんな時、軽井沢には暇をもて余している方が結構いるわけで、電話をすればいつでも仲間が集まります。
Oさんの仲間の某有名企業のオーナーの方と一緒にでかけました。

軽井沢のゴルファーは個性のある方が多くて、本当に面白いゴルフなのです。
昔、ある奥さんが「うちのコンペ」なんていうので、普通のゴルフコンペだと思っていたらとんでもない。
〇〇〇ワールド、なんてすごいメジャートーナメントを主催している企業の会長夫人だったこともありました。
軽井沢には、会員専用で一般プレイヤーでは入場できないゴルフ場もあります。

もうすぐ春が来て、
また、楽しい仲間が集まって、ゴルフ談義で盛り上がる「男の隠れ家」。
みんな仕事で疲れて、週末には軽井沢へ集まる季節がやってきます。


83歳のアスリート系ゴルファー

2012年03月22日 13時34分19秒 | Weblog

先日、友人にゴルフに誘われて出かけたら、
83歳のグランドシニアのWさんという方とラウンドすることになりました。

なんと、エイジシュートを100回以上しているという凄いゴルファーでした。
カートに乗らずにすべて歩いてラウンドするほど元気なお爺さんです。
日本グランドシニアにも出場しているとのことで、現役のアスリートゴルファーなのです。

83歳までゴルフができるだけでもすごいと思いますが、
ドライバーも立派に250ヤード近くも飛ばします。
当日のスコアは、90でしたが、あの風の中で、しかもバックティー使用でのスコアですから驚きました。
健康の秘訣を聞きましたら、なんでも食べること。そして、早寝早起き。時間があれば体を動かす事。
ゴルフをしていると、体を捻転させるため腸が動いて「いいウンコ」が出るのだそうです。
だから、食欲もあってなんでもうまく食べられる。
毎日、ウンコが太くて、色のいいことを確認しながら、ゴルフをしているとのこと。
一日中、匂うようなウンコのうんちくを聞かされながら健康管理を伝授されてきました。
しかし、健康管理の話題ともなると「ウンコ」の話も真剣に聞くことができるのは不思議です。

「私も早寝、早起きで、なんでも食べますよ。」と申し上げたら
「しかし、須賀君の、そのお腹をみれば食べ過ぎだろう・」と注意されまして大笑い。
なんでも適度に、そして「腹八分目で、医者いらず」という事のようです。
反省して、これからもダイエットと運動に励みます。
なるべくカートに乗らずに歩きましょう。

「爺い放談」で、盛り上がり冗談を言いながら一日楽しくラウンドしたわけですが、
妙に気が合って、近いうちに再度のプレーを約束してきました。
某企業の会長で、毎日早朝に軽井沢から指示を出してからは暇をしているようです、うらやましい限りです。

色々あった人生のようですが、私もあんな生き方ができたら幸せですね、

私は、最近、
1983年製のベンホーガンのパーソナルという昔の名器を引っ張り出して、プレーしています。
Wさんに懐かしいとほめられました。知り合いのプロにリシャフトを依頼して、グリップも今様に変えました。
昔のアイアンは難しいですが、打感に味があっていいですね。

ビンテージクラブを使って、超ペテランゴルファーとプレーをする。
最近は、ゴルフの楽しみ方も変わってきました。

歳をとれば、エイジシュートの可能性も高まるわけですから、
もっともっと練習して、人生で一度くらいはエイジシュートを達成してみたいものです。


春よ来い、早く来い。

2012年03月21日 05時20分06秒 | Weblog

暑さ寒さも彼岸まで、というわけで、厳寒の軽井沢の雪もだいぶ溶けて温かくなってきました。
昨日は、群馬へ出かけましたらもう花粉が飛んでいてマスクをしている人が多かったですね。
実は、軽井沢ではスギ花粉がなくて、花粉症で苦しむ当社スタッフも今年はだいぶ楽しています。

越冬生活もようやく終わりそうです。
今年は雪かきで家内がギックリ腰で動けなくなったり、雪道で車をぶつけて壊したりして大変な思いをしました。

生活環境も変わり、私のライフスタイルもだいぶ変化しました。
最近ではリゾートライフと業務がマッチしてきて快適な生活が送れるようになってきました。
スタッフにとっても全国を飛び回ったあとは、軽井沢でゆっくりと仕事を進められるので快適な業務環境です。

盛り場もありませんから、夜遊びもせずに早寝、早起きです。
先日の定期健診では主治医の先生に診てもらいましたが体調もだいぶ良くなりました。

とにかく、食事制限と運動不足だけには留意して仕事を進めましょう。

春が待ち遠しい、この頃です。


あれから1年。 大震災と石油供給体制

2012年03月19日 10時04分44秒 | Weblog

大災害と石油の安定供給に関する、リテール部門の整備に関する原稿を書いています。
昨年の大災害発生当時の地域業者の状況やシステム対応などを思い出しながら書いていますが、
なにせ課題が大きいので大変です。

販売業者による「地域協業化」やBCP対策などまで、大きな課題ばかりですからかなり苦労していますが、
資源エネルギー庁などの関係資料も参考にしながら考え込んでいます。

やはり、被災地域における現場での初動体制が問題のようですね。
いかに行政の力で元売を動かして大型ローリーで現地まで石油が届いたとしても、
SSは倒壊し、電力もない。海辺の大型貯蔵施設は津波で流され荷卸しもできない。
さらに、火災も発生し電話も不通で消費者は注文もできない。
どこへ、いつ、誰が、何を、どれだけ届ければよいのか・・・

昨年の今頃の話ですから、まだ生々しい話題です。
何とか、ドラム缶で届けられるようになったのが災害発生から二週間も経過していたという現実。
まだ、雪が降っていたわけですから、被災地の皆さんは寒さで大変苦労したはずです。

最近でも、余震が多くて不安になりますが、
もし、首都直下型の大地震でも起きたらどのように対応するのか・・・

消費者にとって一番身近な、地域SS業者の皆さんの対応と取り組みについて書いてみます。
机上の論理では対応不能な、リテール部門の配送体制。

月刊ガソリンスタンド誌、5月号に掲載予定の原稿です。


灯油ビジネス終盤戦のポイント

2012年03月15日 14時55分40秒 | Weblog

今年は、灯油ビジネスが好調だったせいで「雪ん子」に対するお問い合わせが増えています。
特に拡販手法に関する質問が多いわけですが、

どうも、ガソリンスタンドという業態は設備を作って「お客様を待つ」という事に慣れすぎていること。
これまで、ガソリンスタンドのフィールド内での「油外販売」に特化してきたことなどから、
すべては、来店客を増やしてからの「油外収益確保」という手順を踏んでおり、そのことでさらに収益性が悪化しているという悪循環も多いようです。

そのため、新規顧客獲得に関するノウハウを持たない企業が多いという事です。

これまで、繰り返されてきた、まずは安いガソリン価格を店頭表示して、
次に、来店した客への油外販売で稼ぎ出すという手法に慣れすぎているようです。
ですから、ガソリン価格ばかりに目が行って安売り戦争の繰り返し、

なかには、「ガソリンを安く売ってやるのだから、ほかのモノも買ってください。」といわんばかりのところもありますね。
消費者に変な圧迫感を感じさせてしまうようでは、干渉されないセルフがいいなと思ってしまう消費者も多いようです。

灯油ビジネスも、価格を提示してあとは注文を待っているだけだとしたら、絶対に売り上げは伸びません。
地域制や周辺環境を加味した拡販戦略が必要です。

特に最近では、通年ビジネスとしての宅配や各種サービスの展開が盛んですから、
顧客管理データベースが必須となっています。
お客様を細かくセグメント(細分化)したうえでの販売サービスが前提となっています。
ご注文をいただく前に、適切なタイミングでの提案や御用聞きが、お客様の満足度を高めることになるわけです。

ちょっとした話題でも、リフォームビジネスに直結するケースが多いわけです。
お風呂のボイラーの調子が悪いとかなどがあったら、灯油だけでなく次のビジネスにも直結するというわけです。

配送スタッフの資質向上とビジネスマインドがビジネスチャンスを拡大させているわけですから、
直接現場でお客様と接していない経営者や管理者もその辺の状況を把握しておく必要があります。

今年の灯油ビジネスは終盤です。
今年の成果を来季に向けてどのように反映させていくか、工夫とアイデアが求められます。
シーズン終盤からオフシーズンに向けての通年ビジネスの成否はこれからが勝負です。

地域制や企業特性、さらに新たな消費者ニーズをどのようにくみ取れるかがポイントです。
『灯油収益が決算に直結する時代。』です。
来季に向けて、業務の省力化と販売戦略性はさらに大きな課題となっています。