ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

「雪ん子」が創出する。新たな油外収益拡販戦略 ⑥

2017年10月31日 10時31分21秒 | Weblog

SS業界のビジネス環境の変化は、都市部や地方、または過疎地帯などでそれぞれ多様な変化が見られます。
地方中堅都市などでは配送の広域化が急速に進んでおり新たな業態創出の突破口となっており、
「油外商品」などの店頭販売オペレーションが中心のSSとの大きな格差要因となりつつあります。

やはり、今後は
エコカーの普及などでSS変来店頻度が急速に落ちてくるわけですから、
従来のSS店頭で来店客を待受け型の「油外商品」拡販に依存していてはだめだということです。
集客のポイントをガソリンの低価格販売の看板提示では、その時点で収益低下となりますからさらにダメージが大きくて、
せっかく、店頭油外販売で頑張っても、結果としての「収益」は変わらず、
人件費や販売運営コストに負けてしまうといったケースが多発しています。

最近、ガソリンスタンド自体が主体となれる商品の幅が薄くなってきたと嘆く業界関係者が増えています。
例えば、「タイヤ」などです。
この時期になると、オートバックスやイエローハットなどのオートショップによるスノータイヤ入れ替え業務などがあります。
各タイヤメーカーによる専門ショップの積極展開なども見受けられます。

これらの業態では、
SSと比較して、顧客管理体制がしっかりしているようで、予め、昨年度の入れ替え作業などのデータ抽出により
作業が顧客に込み合う前の入れ替えを促す情報配信などに努めており、効果が上がっているようです。

課題は、SS業界の既存システムにあります。
SSの「油外収益」データは後方システムでビッグデータとしての蓄積管理がなされていないケースが多いと云う事のようです。
ガソリンなどの燃料油販売の勘定系処理を中心としたものであるため、
「油外」などのデータは二次的な位置づけとなっている訳です。元売りによる系列システムですから当然ともいえるわけですが、
この部分は、SS業界の「油外販売」の盲点ともなっているようです。
系列計算センターなどのデータが数カ月で圧縮されてしまい、「ペーパーベース」でしか残されていないわけですから、
即時の見込み客のデータ抽出もできませんから圧倒的に不利な状況となってしまいます。

抜本的な販売システムの見直しが必須となっているわけですが、
現状のSS業界で、この点に着目している企業は一部の大手企業と先進企業だけです。
個々の「油外商品」に関する拡販手法を個別的簡単なエクセルなどで行っているケースでも進んだ企業だといえます。

先進的なSS企業では、
データベースを駆使した販売システムデータを後方の勘定系システム(従来の計算センターなど)と連動させることで、
「油外販売データ」をデータベース化し経営資産として活用、
その後の販売促進に活用するシステム構築を完了しており、大きな効果を上げています。

最新バージョンの「雪ん子」ハンディPOSは
SS店頭における「油外商品」販売に広範な対応が可能な機能を搭載しております。
売上データをそのまま、「雪ん子」のデータベースに蓄積し、その後の「油外販売」に活用します。
「雪ん子」は冬場の灯油だけでなく、今後のSSビジネスの変化を先取りしながら
SS業界に新たなビジネスモデルを創出できる機能を付加しながら進化しており、
すでに多くの有力企業で実務稼働を開始しております。 

ぜひ、一度ご覧ください。


都市部のSSにおける灯油配送ビジネス ⑤

2017年10月30日 09時59分48秒 | Weblog

最近は、大都市部でもSS軒数が減少しており。
灯油などの石油製品の小口配送にも支障が出ているようです。
問題は、やはり配送コストに見合った販売価格の設定です。
配送コストに見合った値取りとなると難しいと仰る業者の方もおり及び腰になるようです。

配送体制の弱体化も顕著ですから、大災害発生時における小口供給体制なども懸念されます。
平時では配送設備の構築によるコスト負担があり、非採算と考える業者も多かったようですが、

実は、東京都内と周辺部においては、
すでに、採算に充分見合うような軽油のパトロール給油や灯油の配送需要が発生しており、
改めて石油製品の配送ビジネスが見直されています。
これは、SS数の減少やセルフ化で小口配送体制が弱体化したことによる需要増加であり
全体的な消費増加ではありませんが、配送に応じてくれる業者が減少したために
1社あたりの販売数量が増加傾向にあるということであり、宅配業界と同様の人手不足などの要因もあると思われます。

配送ビジネスはSSのように立地条件に左右されることはありません。
都会周辺部では、地域に密着した零細企業などが周辺の住宅地などのマーケットをさらにきめ細かく対応することで
想定外の付随する油外販売なども派生しています。

これからのSSビジネスは、
地域性や企業特性に見合った形で独自性のあるビジネスモデル創出がポイントとなっています。

それぞれの立地にあったビジネスモデルを工夫するという意味では、
これまでのような画一的なガソリンスタンドの業態とサービスだけではなく、工夫がポイントです。

冬場の灯油配送を起点として、
店頭待受け型ビジネスからの脱却をはかり、
消費者に求められるニーズの掘り起こしが大切です。

WEBを駆使した受注システム、配送システムの構築が急がれています。
SS業界における業態改革は確実に進行しています。

当社の「雪ん子」も冬場の灯油配送だけでなく
時代に合わせた、SS業界の皆様と共に考えながら機能追加やバージョンアップを進めています。




SS事業、多角化、集約化、のビジネスモデル ④

2017年10月27日 10時01分46秒 | Weblog

いよいよ、冬場の灯油商戦が本格スタート。
なんだかんだ云っても灯油はSSビジネスの基軸商品です。
収益性も、「油外商品」に比較しても勝るようになりました。
これは、「配送コスト」が消費者に転嫁されてきたという事実が大きいわけです。

「宅配」に関する消費者のコスト意識は
アマゾンとヤマト宅配の事例などにより昨年とは大きく変わっており
SS業界としての価格設定、意識改革、WEBビジネスに向けたセンスも問われています。

灯油という身近で安価なホームエネルギーは
SS数の減少やセルフ化などにより配送体制が弱体化しており消費者には購入の利便性が低下しています。
1SS当たりの販売数量は飛躍的に伸ばしている灯油販売業者がふえており注目されます。
我が国全体の灯油販売数量というパイの減少よりも、
配送販売体制を構築したSSの減少による、地域の販売数量集約による販売増加が顕著となっており
「残存者収益」を享受できる環境となってきました。

石油業界では大災害発生時なども想定した1缶運動なども展開中ですが
灯油ビジネスの基本は、必要な時に、必要な数量を必要な場所に届けられるという事です。

各地に「石油配送センター」の設置が進んでいますが
灯油だけでなく、軽油、A重油なども含んだ、通年稼働により地域消費者に対する安定供給体制の構築が急がれています。

これらの業態は、
石油ビジネス全体の業態改革の大きなポイントとなっており、今後はさらに広域展開や
企業全体の業務集約により収益確保の「核」とも位置付けられてきました。

SS部門は非採算であっても、
冬場の「灯油配送」と通年の「パトロール給油」により安定した収益確保が可能であることから
外販配送部門の強化が進んでおり、大手ディーラーでは全国的な展開がスタートしています。

日本の石油ビジネスは
SS店頭販売オペレーションから、次に向けた動きが活発化しています。

石油販売業者が
「油外」という油以外の商品販売でなければ経営が成立しないという矛盾的な現状から脱却し、
みずから、業態改革の努力に取り組みむことで、SSビジネスの未来が見えてくる。
ビジネスの本質を考え直す時代です。

カーライフ関連の油外ビジネスでしたら、
カーディーラーやオートショップを「油外ビジネス」として捉えるという
米国の石油業界と似た動きが出ています。

SSにおける「油外ビジネス」は大きな転換期に入ります。


SS業界の灯油配送ビジネスから、新たなビジネスモデル創出 ③

2017年10月24日 09時39分26秒 | Weblog

冬場の灯油ビジネスはSS業界匂いて収益の主軸となっており、
経営の黒字化に大きな影響を与えています。
特に、中堅以下の企業ではその影響が大きいようですが、

最近の大手ディーラーでは、
SS店頭販売オペレーションとは一線を画した外販配送を企画展開しているところが増えており
今後は、さらに、配送センターの新規開設などにより配送業務の集約化を強化しています。
特に、スマホやインターネットのWEBなどによる受注体制が中心となっています。

SS店頭における販売活動だけに固執している企業は完全に時代に遅れていると感じます。
給油の目的で来店する顧客に油外を進めてみても販売の実効性が薄いという見解が急速に増えており
外販による収益効果が経営上の赤字・黒字の分岐点越えの決定打となっています。

冬場に向けたこれからのシーズンは、
灯油配送と同時にスノータイヤへの入れ替え時期でもあります。
「雪ん子」のユーザー企業では、蓄積された昨年度のタイヤ入れ替え作業のデータを基に
事前に、お客様のタイヤ入れ替えを行う企業が増えています。

「雪ん子」の最新バージョンでは、
ハンディPOSで油外販売データなども入力できます、
雪ん子ハンディからの油外販売データは後方の請求書作成システムと連動していますから
履歴データとして蓄積されており、期間を抽出して油外販売履歴データを抽出し
瞬時に販売計画リスト作成が可能ですから、非常に強力な販売支援ツールとして活用されています。

最新版の「雪ん子」はあらたに「PAT-Q」機能によりさらに強化されました。
冬場の灯油配送ビジネスだけでなく、軽油の現場パトロール給油で通年活用を行う企業が増えており
石油業界に新たな高収益なビジネスモデルを創出中です。

ゆきんこサポートセンターからの、新たな情報配信にご注目ください。


今年の灯油ビジネス展望 ②

2017年10月20日 15時18分04秒 | Weblog

今シーズンの灯油ビジネスに関する情報と予測ですが、
各地でSS数の減少とセルフ化による影響で配送体制の問題が急浮上しています。

やはり、アマゾンと宅配業界で露呈した配送体制に関する課題と同様です。
宅配業界のヤマトは大手企業に対しても勇気ある価格交渉を開始したことや、
メディアでの報道や取り上げ方が大々的でしたので、消費者の注目を集めたようです。
不在時の再配送コストや時間指定などで、
配送コストの転嫁についても消費者からある程度の支持を得ているようです。

石油業界でも、人手不足や配送コストの課題などが昔から問題になっており、
配送灯油に関するコストなどについて情宣活動をもっと早くから進めるべきであったと思います。
単なる「満タン、1缶・・」だけでは消費者に対するインパクトが弱すぎるような気がします。

そんなわけで、
今シーズンは「配送灯油」に関する価格体系がポイントになります。
すでに、流通系大手企業、ホームセンター系企業も灯油に関しては、
配送が中心となることを認知しており、SS業者への代行委託配送に依存しており、
今年はさらにその流れが急速に進んでいます。

これまで、
ホームセンターなどの店頭灯油価格に頭を悩ませていたSS業界でしたが、
これからの灯油ビジネスは、「庇を貸して母屋を取られる」ようなことにならなければいいのですが・・・
ポイントは、やはり「受注体制」の整備であると思います。
消費者にとっては、スマホやインターネットで簡単に注文し、必要な時に必要な数量が届けられることが前提条件なのです。

これまでの巡回販売の不正問題などにより、
巡回販売は急減速する可能性がありますが、
これまでの顧客管理データを再整備したうえでの安定した販売体制に切り替える必要があります。

すでに、ご承知の通り、
元売り再編などにより、仕切り価格などの推移もこれまでよりも安定すると見込まれております。
販売価格はこれまでよりも、配送コストに関する意識が消費者に認知されており、適正な設定が可能となっています。
コスト転嫁が容易ですから、競合店に差をつけるのは「配送サービス」です。

ポイントは、どこのエリアにも、「ゴンタ店」はおりますから、
はしり値価格などの「バカ値」に惑わされることなく、適正価格で行きましょう。
いよいよ収益環境は、整備されつつあります。

今年は、急に冷え込んできました。
すでに、準備を重ねてきた当社のユーザー様にとっては大チャンスが到来します。
価格も、安定するはずです。万全な受注⇒配送体制を駆使してチャンスをものにしていただければと思います。
販売手法やシステムなどの課題は、「ゆきんこサポートセンター」にお気軽におまかせください。


2017年、今シーズンの灯油ビジネス ①

2017年10月20日 10時22分43秒 | Weblog

現在、SS業界における過去20年間の流れと今後の推移予測について、
月刊ガソリンスタンド誌の小生の連載「変化と試練が人と企業をつよくする」を執筆中。

「10年ひと昔」という言葉がありますが、20年も経てばどんな仕事も大きく変わっています。
私と同世代の「石油業界人」も、多くの方が最前線を退いた方も多くて、寂しい限りですが、
齢69にして、ITビジネス最前線に取り組んでいる自分が、情けなくもあり・・、誇らしくも感じられる昨今です。

しかし、若干22歳でSS経営者としてスタートを切り、
田舎SSのリテールサブ店として自ら店頭フィールドの最前線で頑張り、
冬になれば、灯油配達で汗を流しながら頑張ってきたキャリアが今になって求められているわけです。

その後は、中間流通(業転屋)のビジネスや大規模なパトロール給油、
配送ターミナルの開設からシステム開発に至るまで、
まあよくも、石油に固執しながらこれまで生きてきたものだと
自分のことながら呆れてしまいますね。

そんなわけで、
今年も灯油シーズンがやってきました。
最近、ホームページもリニュアルしました
http://www.yukinkonet.com/

この時期になると、私のブログ、月刊誌の原稿アーカイブなども閲覧者が急増してきます。

灯油ビジネスの、最新情報に関する情報が求められていますが、
時間が取れなくて苦労しています。
今回は、①、として、今後数回に分けて情報をお届けしたします。


今年こそ、今後に向けて、石油業界の新たな道しるべを建てましょう!!

2017年10月12日 11時08分36秒 | Weblog

10月も中旬に至り、全国各地から灯油ビジネスに関するお問い合わせが増えており対応に追われております。
最近は、SS店頭におけるこれまでのガソリン販売を中心とする業態を抜本的に見直す企業が増えており、
受注体制や配送外販業務の強化を図る企業が多いのが特徴となっており、現場実務に基づいたシステム構築が急増しています。

これまでのように、季節商品としてのマンネリ化した灯油ビジネスではなく、
地域性や企業としての独自性を考慮しながら、変化するマーケットに対応でき来るように自らの企業を変えていくという姿勢が顕著となってきました。

システム開発や販売、さらにはサポートも含めて、これまでよりも、さらに深く、細かく、実務キャリアが求められるため、
当社のような現場実務に精通した業務が脚光を浴びていると思われます。

お陰様で、
営業実績も予想以上に上昇しており、石油業界からは変化に対応するためのスキルアップのニーズを強く感じています。
他社では真似のできない現場に直結したシステム構築からサポート体制まで、
いよいよ我々に課せられた使命の重さも痛感しており、
ゆきんこサポートセンターではスタッフも増員して全員のモチベーションもアップしております。

さて、今年の冬場商戦に向けて
石油業界では灯油配送ビジネスと軽油のパトロール給油の大切さをさらに痛感することになるはずです。
販売するものが変わらなくても、「売り方(業態)」が変われば、
ビジネスフォームは全く異なるわけですから、変化の時代に向けて新たな工夫が大切になります。

我々は、変化に対応し、さらに次の時代に向けたSSビジネススの在り方をユーザー様と共に考えてまいります。
お客様から寄せられる「課題」が我々の今後の開発に向けた道しるべとなります。
今年も、スタッフ全員、頑張ります!!!


SS業界では、実効性のある収益向上が求められています。

2017年10月04日 09時00分48秒 | Weblog

最近のSS業界はガソリン減販を視野に入れた「業態改革」の動きが顕著となってきました。
そのため、
冬場の灯油配送業務を外販の基軸として位置づける企業が急増しています。
これまでの「ガソリンスタンド」という業態が今後どのように変化していくのか・・・
今年あたりが大きな節目の年になりそうです。

そのための対応として、まず「受注体制」の整備確立が急がれています。
CTIを駆使した電話受注体制だけでなく、
携帯電話スマホなどによる「WEB受注システム」も急速に普及しています。
冬場の灯油受注だけでなく、車検やタイヤ、その他「油外商品」などの注文や見積もり要請など、
さらには、「お預かり洗車」やスノータイヤ入れ替えの予約などもWEBにより対応する企業が増えており
当社の「K-BIZ」の普及導入も急速に進行中です。

これまでの「慣れ」のビジネスから、新しい時代に向けて「売り方の工夫」も大きく変化しています。
机上の論理や言葉によるモチベーションだけでは実効性のある収益向上は継続的に維持できませんから
実務に即し、SS業界にとっても違和感のない業務と現実に即したシステム構築が求められています。