近くの公園の少し日蔭に生えているクスノキの樹皮には、ノキシノブや小さなコケがたくさん着生しています。
思いっきり近づいて見ると、雌苞葉に埋もれたをたくさん出しています。 葉は密に着いていて中肋はなく、先は白い透明尖となっています。
歯や口環が赤っぽい色でよく目立つことから、クチベニゴケ(口紅苔)の別名があるヒナノハイゴケのようです。
ヒナノハイゴケ属には、「歯には密にパピラがある」という特徴がありますので、顕微鏡で観察しますと、
確かに歯にはびっしりとパピラが見られましたので、ヒナノハイゴケに間違いないようです。