花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

APG植物分類-ゴマノハグサ科

2011年01月14日 | APG分類体系
 ゴマノハグサ(ゴマノハグサ科 ゴマノハグサ属)

ゴマノハグサ科は今までも分類体系には定説が無かったのですが、APG分類の研究からゴマノハグサ科はさまざまな系統が寄せ集められた科であることが、明らかになってきています。、研究は進行中ですので今後さらに分類が変わる可能性もあるそうです。

 1. ゴマノハグサ科からオオバコ科へ属が移動
マツバウンラン ウンラン属)や、クワガタソウ(クワガタソウ属)の他にも、園芸種でおなじみのキンギョソウ属・バコパ属・ ネメシア属・ジギタリス属などそれ以外にも多数の属が移動しています。
 (つぶやき: こんなに花が綺麗でもオオバコ科なのか・・・)

 クガイソウ(オオバコ科 クガイソウ属) 

 クワガタソウ(オオバコ科 クワガタソウ属)

  2. ゴマノハグサ科からハマウツボ科へ属が移動
  
 ツクシシオガマ(ハマウツボ科 シオガマギク属)     ツクシコゴメグサ(ハマウツボ科 コゴメグサ属) 

  
 ママコナ(ハマウツボ科 ママコナ属)           コシオガマ(ハマウツボ科 コシオガマ属)
 (つぶやき: ハマウツボ科に移動した属はなんとなく花冠の感じが似ている、これらはみんな半寄生だし・・・納得)

 3. ゴマノハグサ科からハエドクソウ科へ属が移動  

   
トキワハゼ(ハエドクソウ科 サギゴケ属)    オオバミゾホオズキ(ハエドクソウ科 ミゾホオズキ属)

  http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/fe/b33708d63bd5014b463f19599bd1e2cc.jpg ムラサキサギゴケ(ハエドクソウ科 サギゴケ属)

 (つぶやき: ハエドクソウ科は今まで世界に1属1種のみで花も地味だったのに、急に賑やかな科になったなぁ・・・)


APG植物分類体系

2011年01月13日 | APG分類体系

最近被子植物の分類体系にAPG植物分類体系が導入されました。 
この方法は、今まで「単純な構造を持つ花から複雑な構造の花が進化した」として分類していたものを、「遺伝子情報(DNA情報)を基に類縁関係をつかもう」とする新しい分類体系です。 学術的には優れた手法ですので今後図鑑などにもAPG植物分類体系が採用されていくでしょう。

APG
植物分類体系では、今まで使っていた科が移動したり、無くなったり、変更されるなどしていますので、身近な植物で確認してみたいと思います。

1. ゴマノハグサ科からオオバコ科へ属が移動

 
 オオイヌノフグリ(オオバコ科クワガタソウ属)


 マツバウンラン(オオバコ科リナリア属)

(感想)オオイヌノフグリやマツバウンランの花とオオバコやツボミオオバコの花からはとても同じ科とは思えません。


 ツボミオオバコ(オオバコ科オオバコ属)