「日本の食に対する警鐘」10年前の新聞投稿から
中国産の冷凍食品が我が国を震撼とさせている。
もちろん日中双方の責任において原因を突き止めなくてはいけないのは当然である。
しかし、今回の事件で日本の食糧事情が大きく取り上げられ、論じられている事はむだな事ではない。
警鐘として皆が受け止め考えるべき良い機会なのではないだろうか。
現在の日本では食が余りにも軽んじられている。
今の四割弱の食料自給率にはあらためて驚かれた方も居るのではなかろうか。
しかし、背筋の寒くなるようなこの数字も事実なのです。
これらの事実は安易な我々の食への取り組みが原因だと思っている。
テレビで繰り広げられる常軌を逸脱し、正気とは思えないような食の番組。
結果として安易な方向に流れる食と言う大切な行為。
三ツ星レストランも有名シェフ、有名パテシェも時には必要でしょう。
しかし、もっと大切なのは日常の家庭での食生活です。
外食産業を総て否定するつもりもありませんが子供が寿司屋でマグロの大トロを真っ先にねだるなど、
常識外れの食生活も大人の責任です。
生命の根源である食を大切にしなければ人は滅びてしまうでしょう。
食育、地産地消も言われて久しいが確たる実績を上げているようにも思えないのです。
食の生産現場、食に関する仕事に関係しない人達が声高に食を論ずる風潮に不安を覚えます。
私は今年も雪消えを待っています。
雪が消えたら、畑に堆肥を散布しましょう。無農薬、減農薬の姿勢で作った野菜は美味しい物です。
そして、何よりも安全なのです。自分で野菜を作り、自分で調理する。
そして、子供たちにも裸足で畑に入ってもらいたい。
今回の事件が食に関する考え方を変える機会になったらと心から思っています。
(10年前の新聞投稿です。中国から輸入された餃子に故意に毒物が混入されていたという事件。
安心安全を標榜する正義の味方のような、消費者団体が扱う餃子も、この事件で中国産であるという、
内容が明らかにされてしまった。
どうも、最近の人々、そして団体は食の安全よりも財布の安全の方が大切なようです。
この投稿は反響が大きく、葉書きやら電話を頂いたほか、映画「命の食べ方」の初上映時期と重なり、
新潟市の映画館の支配人さんが、我が家を訪れて下さったりしたものでした。)
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