畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連休最終日に「ヨモギ餅」を搗く

2023-05-08 04:48:13 | 食べ物

 久々の出番を与えられた我が家の家宝のケヤキ製の大臼。

娘たちの家族二家族が到着する前に、一人でようやくの思いで引っ張り出した。

 

 明治二十五年の銘が刻まれています。

言い伝えによると、川向こうの集落の旦那様の屋敷に生えていたケヤキから作られたという。

 なんでも、いくつかの兄弟臼が出来上がり祖母はどの家にあるかまで知っていた。

一人ではひっくり返してしまってある臼を起こすだけでも力を振り絞る必要がある。

 

 暮れの餅搗きに、昔は家族がそれぞれ友達を呼んで大変な人数になった。

暮れの30日に搗くのが通例でしたから、年末で食事作りも大変な中で喜ばれたものでした。

 

 雨の一日でしたから、いつもはトラクターが入っている車庫の中で搗きます。

たっぷり使ったヨモギは2、3日前に山の畑周りで摘んできた新鮮で柔らかな物でした。

 

 あんこ餅、きな粉餅、雑煮餅と準備しました。

暮れ、年末だと大根おろしをたっぷり使うのですが今は大根は旬ではない。

 

 上の娘は、子供たちがヨモギの香りを嫌うのではないかと心配していた。

その心配も杞憂におわり、幼い孫たちも食べること、食べること。食べ過ぎに心配したほど。

 さて、もち米を蒸かすのに使った古い釜土は水害で役に立たなくなり廃棄。

キッチンのガスコンロを使い心配しつつ蒸かしましたが、見事に成功。

 食べる前に「頂きますの前にジーちゃんが歌うから協力すること」宣言し合いの手を求める。

歌はなんと「ビギンのがんばれ節」です。「若輩者ではありますが~ひとこと言わせてもらいます」

 「ジーちゃんが頑張れよ~頑張れよ」と歌ったら次に「頑張れよ頑張れよ」ってね。

と言いつつ歌い出したが、なんと歌うジーさんよりも聴く孫たちがてれちゃって不成功。残念。


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4 コメント

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Unknown (赤石岳)
2023-05-08 09:09:13
我が家にもこの季節、恒例行事であったなぁ~と懐かしくなりました。もう十年は作っていません。それでも、ホットケーキに入れようとしたことがあり、冷凍庫からヨモギが出てきました。
栄養的にも優れていてもったいないですよね。
お孫さん達が心配するほど食べてくれて嬉しいですね。
杵で草餅を作って貰えるなんて、やたら今ではない幸せな事と,何時かもっと感謝してくれるでしょう。たくさんのアンコもとーっても魅力的です。
沢山作っては冷凍庫に保存し、来客時にすすめていた事も、、今、ド〜っと自分の草餅の思い出が蘇ってきました。

馬鈴薯は周りがやっていない頃からマルチ派です。
が、現代農業に紹介されていた種芋を置くだけ?!は怖くて出来ません
種芋の上に芋はできるのですから?不思議です
10センチは少なくとも掘って埋め込みます
でも、少し畝に余裕があるので試してみるのも良いですね
Unknown (ミケ)
2023-05-08 23:50:19
スベルベさんこんばんは。
昔は何かというとお餅を搗きましたね。お月見とか暮れにも臼と杵でお餅搗きです。ご馳走だったのですね。今みたいに餅つき機なんてありませんでしたから、それも搗くのは父親の担当でしたから父は大変だったでしょう。あるとき父が体調が悪くて餅つきが出来ないことがあって母と私で交代しながら重い杵でペッタンコ、何とか搗きましたが杵の重かったこと!
お孫さん達はお餅搗きは初めて見たのではないでしょうか。そしてお腹いっぱいたくさん食べて満足満足。スベルベさんも満足満足ですね。
赤石岳様 (スベルべ)
2023-05-10 04:31:11
 もう臼と杵で餅を搗くなんて光景はられなくなっちゃいましたね。
我が家も実は数年ぶりの大仕事。スベルべママの発案でしたが、大成功でした。
娘たちはスマホで撮影した動画を配信してくれましたが、大傑作でしたよ。
実は使ったもち米は岩手は一関の「霜後桃源記」さんから頂いた逸品。
そんな貴重なもち米と採り立てのヨモギですから、美味しいわけですよね。
スベルべのジャガイモ植えは、目印に直線を引き、手で掘って簡単に埋めるだけ。
カラス除けに糸を張り巡らせて終わり。目がもう少し伸びたら簡単に一回目の土寄せです。
現代農業の方法はさすがに怖くてできません。お話しのように実験もしてみたい気もしますがねー。
ミケ様 (スベルべ)
2023-05-10 04:34:42
 田舎ではハレの日の行事には良く餅を搗く光景が見られました。
時代の変化で、それがいつの間にか電気餅つき機になり、そしてそれも忘れられ・・・。
スベルべは父がタクシーの運転手になり暮れも休めなくなり、中学生の時から母と二人で搗いていました。
しばらく休んでいたとは言え、腕が覚えている状態で難なく搗けたのでした。
娘婿が、そして孫たちが大喜びする様に暖満足でした。

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