スルメならぬ「スズメ柄」のネクタイ
小千谷縮のネクタイの柄は(その1)
ネクタイで思い出すのは小千谷の小さなお店でのこと。義兄が素敵な図柄のネクタイを着用していて、聞くとその小千谷の小さな店だという。
特徴は小千谷縮を使った地味なネクタイだった。紺地に薄く何かの小鳥の図柄が入った一本が気になり、「何の鳥でしょう」と聞いた。老眼鏡越しに私の顔を見て「スルメ!」なんて言う。
驚いて聞き直すと咥えていた糸を口から外し「スズメ!」と大声。糸を咥えた口元が開かず、言った言葉の、スズメをスルメと聞いた私がもどかしかった様子。
その後、30歳代を目前にして結婚。新婚旅行には当時流行っていた「ダーバン」の茶系の細かな千鳥模様が入ったスーツに、同じく縦縞の茶系のシャツや、クリーム色のシャツを合わせていた。
しかし、大枚を積んで手に入れたスーツのタグの「made inコーリア」を見て、驚くやらがっかりするやら。その頃から服飾関係の産業も安い労働力を求めて海外に進出していたのだった。
(続く)
今回の「スズメの柄」のネクタイ・・・「藍染」みたいですね。
スベルべさん。お洒落