無事に梅雨明けを迎えたという言葉も変ですが、実感です。
6年前になりますが、線状降水帯による豪雨災害を経験し、梅雨末期の豪雨は恐ろしい記憶なのです。
河岸段丘の山の畑は、端から崩れ落ちる。斜面ぎりぎりまで開墾した結果でしょう。
昔の人々はそんな災害から畑を守るべく考えたのか、大規模な開墾前は端は雑木林などであった。
最初の光景は、我が家の山の畑と沢を挟んだ向こう側の畑。
我が家の畑がある河岸段丘の平らも同様、いやもっと大きな被害。広域農道は崩れ落ちた土砂に埋まった。
沢など無くて水が流れなかった窪地さえ新たな沢となってしまった。
杉の大木も根こそぎ流されたり、根元の土が流され根が丸出しになったりしていた。
この年は新潟県は何回もの豪雨に襲われました。
我が地域の災害発生は7月18日でしたが、その前からの雨雲レーダーです。
堀之内、我が家の付近の累計雨量が219mmと突出しています。
もちろん急激な雷雲が発生するのが原因ですが、地形的な原因か留まるようです。
時雨量(1時間に降る雨の量)が70mmだった時間帯の雨雲レーダー。
強さを示す赤い模様が、我が家の付近を覆っているのがよくわかる場面です。
我が家は幸いなことに、床下に水が流れ込んだだけで難を逃れました。
しかし、集落の上手(かみて)は橋の断面積が泥水を飲み込めず、線路までオーバーフローした水に浸かってしまった。
豪雨、熱波と昔は考えられなかった災害が毎年のように発生するようになり、どこで発生してもおかしくない。
水害を二回経験し、水害の恐ろしさは肌身で感じています。豪雨災害の被害ニュースに心が震えるのです。
当地は梅雨明け前も後も雨が降らず今日は無風状態で大変な暑さです。この頃は地球の温度がかなり高くなっているのだとか。化学が進歩した今の時代、その科学の力で災害を食い止めるとかはできないのでしょうか。台風が発生したら消すとか大雨の雨雲を散らすとか。人間だけではなくてそのほか動物たちもこの暑さには辟易していることでしょう。野菜だって暑さに負けないよう品種改良をしていると聞きました。ブドウの産地の山梨では暑くなってよく育たないので平地より山の上へとブドウ畑が移動していると聞きました。
科学の力で自然や人間を守るのが種の頂点に居る人間の役目です。人間だけど私にはできないので猫と同じですね。
こちらはそれなりの降雨も有ったし、梅雨末期の水害も免れ、順調な梅雨明けでした。
梅雨が明けたら日中は猛烈な暑さですが、朝晩の涼しさはさわやかな感じです。
こうして何年も百姓を続けていると、温暖化を野菜に教えられることも多い。
米だって魚沼ブランドに安心はできません。栽培適地はどんどん北に移っているようです。
この頃は「魚沼もパイナップル栽培に挑戦してみたら」なんて冗談を言っています。
人間が生み出した温暖化でもありますが、自然の力には太刀打ちできませんね。