畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載178「青春時代の入口」(その3終わり)

2018-11-26 05:32:23 | 暮らし

      (並んでいる友もあの世へと旅立ってしまった)

           青春時代の入口(その3終わり)

 でも、還暦の後の同級会はどうするかと言う話題になり、

70歳古希の同級会ではあまりにも時間が空きすぎ、居なくなる奴も出るんじゃないかと冗談半分、

本気半分のような打ち合わせの結果65歳で開催と言う事になったのでした。


 さて、65歳ともなると生活もそれなりに安定を見せるらしく、大人の対応って感じの同級会。

しかも、世話をしてくれた幹事の挨拶が洒脱だった。

「えー、皆さんお久しぶりです。いろいろお話したいことも多い事でしょうが、本日は年金と孫の話は無しとします」

そんな挨拶にみんなが一応に頷いて納得。


 人間還暦を越えて数年も経つとさすがに、酸いも甘いも噛分けた大人になるものだなあ。

もっとも、頭は白くなるし、薄くなるし、喧嘩や恋の話は似合う年でもありませんから。


 その後無事に5年の歳月が流れ、無事に古希の同級会に集まりましたが、

今回も会場の企画を手伝ってくれた旅行会社の担当もホテルも驚くような出席率で無事に終えることが出来た。

 その日から大雨になり、魚野川と支流を隔てる水門監視のために呼び出され、

別れの挨拶もそこそこに帰らなければならなかったのは残念な事だったが。

            (終わり)


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