畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

新聞掲載「風」(その2終わり)

2020-05-30 05:00:34 | 暮らし
    風(その2終わり)

 冬の風も厳しい。吹雪となればなおさらの事、眼も開けていられないようになる。
列車の音を聞き落とさないよう、耳を覆う事は禁止事項。
耳は凍えて痛くなり、いくら防寒着を着ても寒さを防ぐのは無理である。しかも厚着で作業をしたなら反対に汗をかいてたまらない。

 昔話ではない。夏の猛烈な暑さ。冬の厳しい寒さの中で働き、
線路を地味に守っているのが保線であり、その中で培われるのが今も変わらない保線魂なのだと思う。

 先年、不幸にしてJR羽越線で強風のために特急列車が転覆し、
死傷者が出るという不幸な事故があった。
JR東日本に在職中、新潟支社の総合指令室にも勤務した。
そこでは管内の主要橋梁に設置された風速計の計測データが送られるシステムになっていた。

 決められた数値以上の計測値になると、赤い警告灯の点灯とともに、大きな警報音が鳴り響く。
 列車の司令員たちは直ちに、列車の停止や徐行運転の手続きに入り強風による事故を未然に防ぐシステムになっているのです。
 あの不幸な脱線事故を起こした風は局地的な予測不可能な強風だったとも聞く。その後はきっと橋梁以外にも風速計は設置されたものだと思う。
         (終わり)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャガイモの土寄せを機械で

2020-05-30 04:57:37 | 
 機械、畝立て機でジャガイモの土寄せを始めました。
この畝立て機で土寄せするのにはタイミングが肝心。
小さすぎると全部に土をかけて埋めてしまうし、大きいと葉まで巻き込んでしまう。

 この畝立て機をまっすぐに動かすことに一苦労。
地盤、通路が平らに仕上がっていないと、真っすぐに走られない。

 そして、機械では微妙な土寄せは不可能。
そこで、機械作業の跡を全部手で手直し。根元に土を寄せ、埋まったものは掘る。

 土寄せの対門具の目安はこんな風に花が開き始めたころかな。
これは、「インカのめざめ」ですが、これから次々とジャガイモの花は満開に。

 トマト畑の向こうに日が沈み始めた。
少し前までは軽トラのライトを点けて帰ったりしたものだが、最近は早い。
 体力の低下もあるけれど、気力も低下気味ですね。
ここのところ、畑の終活も頭に浮かぶ日々になってきてしまいました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする