いつもの朝が始まる。いつものモーニングと野菜サラダ。いつもの週刊新潮と週刊文春。いつもの記事を読み、ふむふむ。今日は稽古が休み。『やることリスト』を作り、怒涛の今日の乗り切り方を考える。次回の秋公演とあるイベントのタイトルを考えた後、溜まっている事務仕事を片付け、音を選んで、お祭りの短編の資料探しに行き、あわよくば書き出す予定。頭の切り替えが非常に下手くそなのだが、昔よりはだいぶマシにはなった方だ。私の場合とにかく大切なのはリズム。リズムに乗れば調子良く片付けてゆける。ただし乗るまでが問題。のろい。圧倒的にのろい。そんな時、この喫茶店に来るとなんだかいい感じにエンジンがかかる。うだうだと家にいてはダメだと気付いたのはホントここ数年の事。遅い。雑誌を読んで頭をゆるく回転させてから、さて、やることやっぺ。という感じに動き出す。ここがつぶれたら、一体これからどうすればいいのだとさえ思える。喫茶店のマスターは相変わらず「こいつなにやってるヤツだ」という視線を向けてくるが、マスターとは今くらいの謎めいた関係の方が上手く行く。すべてをさらけ出す事で耐えきれずに壊れる事もある。恋愛と同様である。