喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

ほっと

2015-01-02 16:12:43 | ホンのこと
ホンを書いている時は辛かったり苦しかったりするのだけど、たまーにほっと息をつく時間が出来た時に、やはり書くのが好きなのだと気付く。ホン書きのみならず、それは様々なことに言える。お正月は、そんな「気づき」をいくつも経験出来て素晴らしい。実家に帰り時間の配分がいつもと変わり、息をつくと、ぼんやりと見えてくる。好きなもの、ひと、場所。嫌いなもの、ひと、場所。無くてはならないもの、無くてもいいもの、ずっとやりたいこと、もうやりたくないこと、どういうものを書くのが好きか、書くとはそもそも自分のなんなのか、劇団とはなんなのか、個人とはなんなのか。仕事、人間関係、演劇、恋愛、家族、生き方など、いくつものことが、落ち着いたスピードで頭をよぎる、この時間がありがたい。そんなわけで英気を養い、シナリオの調べものに勤しむ。唸る。唸っている間はもちろん楽しくないが、いずれやってくる「ほっ」に向けて、今日も生きる。生きろ。

2015年

2015-01-01 21:47:42 | 日々のこと
2015年になりました、こんにちは。とうとう2015年です。あの2015年です。マーティが頑張った、あの2015年です。2014年は色々なことがありました。自分がなにをしたいのか、なにに惹かれるのか、なにを大事にしているのか、あれこれ悩み、考えを巡らせた一年でした。芝居をやりに、取材をしに、あちこち行った一年でもありました。そのたびに心もあちこち行きました。そんな昨年を経て、今年。大事なものは大事なのだと改めて思いました。大事なもの、大事なひとに対して思いやりをもって関わっていこうと、思いました。大事なものはたくさんあるようでいて、これがなぜ大事か、あれがなぜ大事なのかと、大事の源泉をたどっていくと、超個人的なことも含めて、大事は思いのほかみっつくらいしかなくて、そのみっつの大事はとても大事なもの、ひとで、だから私は生きているのだなぁと改めて思ったのです。だから今年はその生きるための「大事」をちゃんとちゃんと大事にしていこうと思います。まんべんなくではなく、そのみっつを深く掘り下げて。今年もよろしくお願いします。

更新、行進、交信

2014-10-21 03:04:07 | 芝居のこと
更新。8月から今までの間、色んなことが始まり色んなことが終わり、また色んなことが始まった。恒例のテレビ塔真夏の怪談『螢の塔』が終わり、知立のまちおこし音楽劇『愛・かきつばた姫』が終わり、あおきりみかん7期の新人公演『しまいたがる姉妹』が終わった。いずれも充実したものだった。怒濤の夏、そしてあっという間に秋の始め。

今は秋の中頃。冬の新作『身辺生理』のキャストがつい先日決まった。9人のキャストでお送りする濃密なものになりそう。10月の終わりには、岐阜の岐山高校さんで『ここまでがユートピア』を再演することになり、その稽古もせっせとやっている。改めて気づくこと学ぶことが多い再演。深めて行きたいもんだ。11月の2週目は、とよたこども創造劇場『迷宮教室』。こちらは昼の部は既に完売のようで、夜も売り切れ間近とのこと。ありがたい。

色々やることには、色々な付録がついてくる。いい付録もあれば、うーんと思う付録もある。でもなんだかこないだ、新人公演で元気を貰ったようだ。薄らいでいたかもしれない気持ちがよみがえってきた。もちろん困ること悩むことわけわからんこと腹の立つこと沢山あるのが人間だし、私も偶然にも人間だ。だけど、だから、それでこそ、臆せずやってやろう。そんな気持ちをありがとう。

たまにわたくし、人疲れってやつをしたりするのですが、やっぱり人って面白いわい、そう思えた秋の入口でした。

そんなわけで、今日も今日を満喫したいと思いやす。

ひそやかに、修行

2014-08-22 11:40:47 | 芝居のこと
なんだか色々とやっておりますが、こちらの更新を滞りがち。テレビ塔の怪談『螢の塔』は好評開催中です。今月末までやってます。知立の音楽劇『愛・かきつばた姫』は稽古中。ほか、とよたこども創造劇場、短編ムービー『婚活の魔法』などなど、色々とお楽しみに。とはいえ私は今、独自の修行中です。自分を見つめ直しつつ、新たなことに挑戦しようかと。内容はまたいずれ。中日新聞の朝刊コラムは、春先まで引き続き連載します。次回の掲載は9月11日、読んでみてください。こないだスカートのことを書いたら、会う人会う人にスカートのこと言われるので、もう少しおしとやか(久々につかう言葉だ)にしようと思う今日この頃です。

連載

2014-07-17 10:22:01 | 芝居のこと
なんだかんだで、またご無沙汰してましたが、本日、仙台に向かっております。あおきりみかん『天国の東側』。先月末に名古屋公演が終わり、次は仙台なのです。そしてそのまま東京へ。なかなかの旅公演です。ニシキオリさんも預けました。さて今日は中日新聞朝刊のコラム『エンタ目』の日です。月イチ連載してます。よろしければ読んでみてください。ここに書くことは色々あるのですが、まぁ、ちびちび書いていきます。気長にお待ちくださいまし。

価値観

2014-05-30 14:04:30 | 芝居のこと
さて、またまたのご無沙汰。明日からぬけがらの本番です。本日は公開ゲネ。つまり本日から本番です。なんとまぁ早いもので。夕方から小屋入りなので、やるべきことを色々終わらせてしまおうとしています。

ところで最近考えることがあります。相手のことを考える、というのはどういうことなのか。相手のことを考えているなぁわたし、と思っているとき、わたしは本当に相手のことを考えているのか。本当に考えているのか、疑ってかかる気持ちを持つことを忘れてはいけないのではないか、ということ。自分の価値観がこれ以上が存在しない珠玉の価値観であるならともかく、まだまだ発展途上の価値観であるなら、それを盲目的に信じるのはどうかということなのです。でもそんなことばかり考えていたら、少しもわがままに生きられない気がするので、少しだけ頭の片隅に置いておく程度にしよう。

コラムの日

2014-05-22 09:59:37 | 芝居のこと
ぬけがら、いよいよ迫ってきました。
天国の東側は、早く書き上げたい。

さて、今日の中日新聞朝刊。
コラム『エンタ目』、読んでみてください。
劇団名について書いてみました。

無駄は、ない

2014-05-16 08:57:34 | 芝居のこと
ブログ、ここんとこ滞りました。こんにちは。ただいま中日新聞のコラム執筆中。『天国の東側』ホン書きもなんとか前に進んでいる。『ぬけがら』は昨日はじめての通し稽古。演じることだけに集中させて頂けることにありがたさを感じている。改めて、自分のホンや演出を振り返る機会をもらっている。なんでもそうだが、与えられた機会はすべて、自分の今やっていることを見直すチェックポイントのような気がしている。一見遠いようなものも、実は関連している。みんな細い糸でつながっている。そう思えば、世の中に無駄なことなんてなにもない。無駄な時間過ごしちまったと後悔することさえ無駄ではない。そんなこと考えつつ、今日もまたコーヒーを飲んで、生きる。

幸せ

2014-05-12 10:54:00 | 芝居のこと
おはようございます。さて、今日も変わらずやってきた。当たり前の日常がやってくるのが一番幸せだと、3月のあの日から、ずっと思っている。例えばこんな夕景を見ることの幸せ。親と話せる幸せ。兄弟と会える幸せ。友人とメールできる幸せ。恋人と笑い合える幸せ。仲間となにかをやれる幸せ。コーヒーを飲める幸せ。小さなことで怒れる幸せ。小さなことで落ち込める幸せ。A定食にするかB定食にするか迷える幸せ。音楽を選択できる幸せ。夜ふかしできる幸せ。長風呂できる幸せ。寝坊して慌てる幸せ。テレビを何気なく観る幸せ。旅行の計画を立てる幸せ。ちょっとおしゃれする幸せ。ちょっとだらける幸せ。ちょっと人生に迷う幸せ。そんな幸せがあるのだから、良しとしようじゃないか。生きているのが、奇跡的に幸せなのだ。だから、良いんじゃないかな。

かきつばた

2014-05-11 19:09:25 | 芝居のこと
朝から知立。
『愛・かきつばた姫』のオーディション。
夕方。
ホン書きのシナハンも兼ねて、かきつばた園へ。
美しい花です、かきつばた。
花を見ると、やわらかい気持ちになる。