
2005(平成17)年の今日(3月22日)は、作詞家阪田寛夫 (さかたひらお)の忌日。
阪田 寛夫氏は、1925(大正14)年10月18日 、大阪府大阪市生まれ。熱心なキリスト教徒の家庭に育つ。東京大学文学部卒。朝日放送(大阪)編成局ラジオ製作部長を務めた後、文筆業に専念。童謡、合唱曲の作詞、放送劇、小説、童謡論などの作品を手がける。「土の器」で第72回芥川賞受賞、「海道東征」で川端康成文学賞受賞。児童文学では歌曲集「うたえバンバン」、詩集「サッちゃん」でそれぞれ第4回、第6回日本童謡賞を受けている。サッチャンはね サチコっていうんだほんとはね
だけど ちっちゃいから じぶんのこと サッチャンて よぶんだよ
おかしいな サッチャン・・・
作詞:阪田 寛夫、作曲:大中 恩の童謡 『サッちゃん』
歌詞に内在する一種独特のリズムと抑揚のある新鮮なメロディーに乗せ、子供の世界を生き生きと描いた『サッちゃん』 は、1959(昭和34)年に、NHK「うたのおばさん」でラジオ放送され大評判となり、多くの人に愛唱されるようになった。作曲の大中 恩氏とは従兄弟同士である。コンビで多くの童謡を作っている。
作詞を依頼され、何にしようか悩んでいた阪田氏は、幼稚園の一年上にいた、足が速くて爽やかな風を連想させるサッちゃんという名の女の子のことを思い出し、響きも気に入って題にしたという。簡単に一番が出来上がった割に次が続かず、苦し紛れに、なかなかバナナを食べられなかった幼い日の体験を思い起こし二番にし、更にまとめなければならない三番にいたっては、歌詞の締切りが迫り妥協もあって「たしか現実のサッちゃんは、引越したのか、いつのまにかいなくなっていたので、勢いにまかせ〈とおくへいっちゃう〉ことにした」そうだ。
ねこ ふんじゃった~ ねこ ふんじゃった~ ねこ ふんづけちゃったら ひっかいた~
中間略
ねこ よっといで~ ねこ よっといで~ ねこ かつぶしやるから よっといで~
誰もが知ってる 『ねこふんじゃった』・・この詩の作詞者も阪田寛夫氏 。
これは、ピアノ教室などで、ピアノ入門の初級教本として使われている「バイエル」のメロディーにつけた俗謡で、非常に有名だから、ピアノを弾かない人でも、よく知っているよね~。
作詞者は他にもいるが、この阪田氏の作詞したものが有名。ただ、詩の内容がネコ虐待の曲だといって嫌う人もいる。特に、2番の「ねこお空へとんじゃった」の意味は「昇天」ともとれるからね~。この『ねこふんじゃった』には、阪田寛夫氏が作詞したものと丘灯至夫氏が作詞したものの2種類を紹介したものがある。
その両氏の歌詞が紹介されているURLは以下の通り。
『ねこふんじゃった』阪田寛夫作詞(1)/丘灯至夫作詞(2)・作曲不詳(注)/吉川和夫編曲。
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/nekofunjatta.html
確かに、比較してみると、丘灯氏の作詞したものの方が最初に踏んづけられたのは可哀想だが、驚いたネコが走り回って大騒動を起こし、最後にたんすの上で寝てしまうなどというオチは微笑ましい。しかし、曲へののりは、阪田氏のものの方が良く、歌も歌いやすのじゃ~ないかな・・・。
曲については、前に紹介したHPのものより以下の「阪田寛夫童謡」の曲の方が綺麗だし歌い良いよ。ここには、阪田氏の作詞した童謡が沢山掲載されている。興味のある人は、是非御覧あれ。
阪田氏は、小学生時代、周囲に宝塚ファンが多かったそうで、宝塚にも興味があったらしい。「わが小林一三 清く正しく美しく」で毎日出版文化賞受賞を受けている。因みに、阪田氏の次女は元宝塚歌劇団花組トップスターでダンスの名手としてならした大浦みずきさんだよ。
(画像は、「サッちゃん 」阪田寛夫詩・和田誠絵、出版社 国土社 。)
参考:
阪田寛夫 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%AA%E7%94%B0%E5%AF%9B%E5%A4%AB
シリーズ 日本のうた『サッちゃん』
http://www.mmjp.or.jp/MIYAJI/mts/nihonnnouta/sacchan.htm
阪田寛夫童謡(MIDI)
http://www.interq.or.jp/japan/k3j/sakusisya/sakata%20hiroo.htm
日本群読教育の会 会報 01号教材「ねこふんじゃった」
http://www.try-net.or.jp/~seico/gundoku-kaihou1.htm
阪田 寛夫氏は、1925(大正14)年10月18日 、大阪府大阪市生まれ。熱心なキリスト教徒の家庭に育つ。東京大学文学部卒。朝日放送(大阪)編成局ラジオ製作部長を務めた後、文筆業に専念。童謡、合唱曲の作詞、放送劇、小説、童謡論などの作品を手がける。「土の器」で第72回芥川賞受賞、「海道東征」で川端康成文学賞受賞。児童文学では歌曲集「うたえバンバン」、詩集「サッちゃん」でそれぞれ第4回、第6回日本童謡賞を受けている。サッチャンはね サチコっていうんだほんとはね
だけど ちっちゃいから じぶんのこと サッチャンて よぶんだよ
おかしいな サッチャン・・・
作詞:阪田 寛夫、作曲:大中 恩の童謡 『サッちゃん』
歌詞に内在する一種独特のリズムと抑揚のある新鮮なメロディーに乗せ、子供の世界を生き生きと描いた『サッちゃん』 は、1959(昭和34)年に、NHK「うたのおばさん」でラジオ放送され大評判となり、多くの人に愛唱されるようになった。作曲の大中 恩氏とは従兄弟同士である。コンビで多くの童謡を作っている。
作詞を依頼され、何にしようか悩んでいた阪田氏は、幼稚園の一年上にいた、足が速くて爽やかな風を連想させるサッちゃんという名の女の子のことを思い出し、響きも気に入って題にしたという。簡単に一番が出来上がった割に次が続かず、苦し紛れに、なかなかバナナを食べられなかった幼い日の体験を思い起こし二番にし、更にまとめなければならない三番にいたっては、歌詞の締切りが迫り妥協もあって「たしか現実のサッちゃんは、引越したのか、いつのまにかいなくなっていたので、勢いにまかせ〈とおくへいっちゃう〉ことにした」そうだ。
ねこ ふんじゃった~ ねこ ふんじゃった~ ねこ ふんづけちゃったら ひっかいた~
中間略
ねこ よっといで~ ねこ よっといで~ ねこ かつぶしやるから よっといで~
誰もが知ってる 『ねこふんじゃった』・・この詩の作詞者も阪田寛夫氏 。
これは、ピアノ教室などで、ピアノ入門の初級教本として使われている「バイエル」のメロディーにつけた俗謡で、非常に有名だから、ピアノを弾かない人でも、よく知っているよね~。
作詞者は他にもいるが、この阪田氏の作詞したものが有名。ただ、詩の内容がネコ虐待の曲だといって嫌う人もいる。特に、2番の「ねこお空へとんじゃった」の意味は「昇天」ともとれるからね~。この『ねこふんじゃった』には、阪田寛夫氏が作詞したものと丘灯至夫氏が作詞したものの2種類を紹介したものがある。
その両氏の歌詞が紹介されているURLは以下の通り。
『ねこふんじゃった』阪田寛夫作詞(1)/丘灯至夫作詞(2)・作曲不詳(注)/吉川和夫編曲。
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/nekofunjatta.html
確かに、比較してみると、丘灯氏の作詞したものの方が最初に踏んづけられたのは可哀想だが、驚いたネコが走り回って大騒動を起こし、最後にたんすの上で寝てしまうなどというオチは微笑ましい。しかし、曲へののりは、阪田氏のものの方が良く、歌も歌いやすのじゃ~ないかな・・・。
曲については、前に紹介したHPのものより以下の「阪田寛夫童謡」の曲の方が綺麗だし歌い良いよ。ここには、阪田氏の作詞した童謡が沢山掲載されている。興味のある人は、是非御覧あれ。
阪田氏は、小学生時代、周囲に宝塚ファンが多かったそうで、宝塚にも興味があったらしい。「わが小林一三 清く正しく美しく」で毎日出版文化賞受賞を受けている。因みに、阪田氏の次女は元宝塚歌劇団花組トップスターでダンスの名手としてならした大浦みずきさんだよ。
(画像は、「サッちゃん 」阪田寛夫詩・和田誠絵、出版社 国土社 。)
参考:
阪田寛夫 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%AA%E7%94%B0%E5%AF%9B%E5%A4%AB
シリーズ 日本のうた『サッちゃん』
http://www.mmjp.or.jp/MIYAJI/mts/nihonnnouta/sacchan.htm
阪田寛夫童謡(MIDI)
http://www.interq.or.jp/japan/k3j/sakusisya/sakata%20hiroo.htm
日本群読教育の会 会報 01号教材「ねこふんじゃった」
http://www.try-net.or.jp/~seico/gundoku-kaihou1.htm
さっちゃんの3番は締め切りが迫ったので勢いに任せて作られたのですか。僕なんか何か余韻があってエエなあと思ってたんですが。
阪田さんの同じ幼稚園時代の1年上だったらしいですよ。
私もネコふんじゃったやさっちゃん、両方好きです。
とっても懐かしい気持ちになりました。
また遊びに来させて頂きます☆
ねこふんじゃったお子さんが音楽に親しむ最初の曲ですね。