ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

小金井公園を歩く、じっくりと。

2022年07月13日 | 日記

 7月に入り、体力もすっかり回復した。

 ウオーキング練習の日。コースを小金井公園のなかにとった。大きな困難を克服し落ち着くと、改めて身近なものをじっくり見てみたくなるものなのだろう。この日は、普段あまり訪れたことのないところを歩くことにした。

① 公園内に、私有地の農地が点在している僕の好きな場所がある。作業している農家の人が見える。国木田独歩の「武蔵野」の世界だ。自然と生活がうまく溶け合っている。

② 公園の北側は、ゴルフ場、小金井カントリー倶楽部に接している。その境はまっすぐ1kmほどのいい感じの歩道が伸びている。ここを歩くのは初めて。右側に、美しいコースを眺めながら歩く。思い出すのは、高校2年生の夏休みのこと。僕は、アルバイトでこのゴルフ場でキャディーをやっていたなー。あまりにも暑いのですぐにやめてしまったが。・・・・その後、バブルの時代、会員権が1億円となったのには驚いたものだ。

③ 久しぶりに、園内の「江戸東京建物園」に入ってみる。コロナで暫く閉園していたがこの日から再開だという。古い建物の見学をどれだけ楽しめるかは、いかに、自分をその時代に生きた人として想像、体現できるかだ。

 ・・・・三井八郎右衛門邸。現在では想像できないほどの豪邸の一部を移設。自分が、当主になったつもりになる。が、このような豪邸でも、階段の幅の狭いのには驚く。昔の建物の階段はみなそうなのだが、歩くのに注意が必要。

 ・・・・万徳旅館。時代劇で見る、いわゆる旅籠。旅人が草鞋を脱ぐ姿が、活き活きと目に浮かぶ。

 公園からの帰路、降る雨であったが、満たされた気分で傘をささずに歩いた。

 絵は建物園内の「デ・ラランデ邸」1910年に建築、その後、増築された。

     2022年7月12日  岩下賢治

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時代の曲がり角

2022年07月11日 | 日記

                  白い大玉の菊

 参議院選挙が終わった。予想されたように自民党の圧勝である。と言って、日本の今後が安定的に進むかというと、安心はできない。
 この2〜3年、世界各地で、コロナが蔓延、ロシアが侵略戦争を引き起こし、イギリスのジョンソン首相が辞任、アフガンからの米軍の撤退、その上、安倍元首相が暗殺され、さらにスリランカの壊滅。政治的以外でもアメリカ大陸、オーストラリア大陸、シベリアの大火災、その他にも水害が各地で発生。災害や災難が一気に引き起こされている。世界は激動しているのである。時代の曲がり角なのは明らか。
 早世した親しい友人達に、なんと報告したら良いだろうか。指針とすべき知識人も皆無だ。
 未来はどんな方向に向かっているのやら。日々の暮らしに支障が起きているわけではないが、大きな地殻変動の音が聞こえるような気がする。【彬】

 

 

 

 

 

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参議院議員選挙が間近

2022年07月07日 | 日記

                   トマト

 7月10日、参議院議員選挙である。いろいろ思うことがあるのは、私だけではあるまい。私が思うこと、いくつか書いてみたい。


1 何のための参議院か
 衆議院に対して参議院というのは何なのか。教科書風に言えば、衆議院の暴走をチェックする機能。欧米に倣った制度であり、戦前は貴族院だった。イギリスでは今でも貴族院、確か終身制で議決権はない。ポール・マッカートニーも議員になっている。アメリカの上院も似たようなもの。議員数も少ない。日本の現在の参議院は良識の府とされているが、予算の議決権以外はほとんど衆議院と同じようなことをしている。
 今までもいろいろと改革案があったが、現在の比例制は以前は全国区で、単に人気投票に過ぎなかったことを改めたものだが、衆議院と同じ制度になって、その独自性をかえって損ねていると言えないか。
 参議院の意味・役割をもっと明らかにするべきだが、その改革を行うのが議員であるから、変革はほとんど不可能に近い。

2 投票権について
 封建主義者を自称する呉智英さんは、現在の選挙制度はポピュリズムを生む。国民皆選挙ではなく、選挙権者を限定すべきと言っている。例えば試験にパスした人に選挙権を与える、と。制度は違うが昔の有資産者による選挙と同じようなもの。選挙権は、憲法=国民主権として明示されている、という正統な思考に釘を刺すというべきか。投票率が50%を切るようになれば、有力な考えになるのかもしれない。

3 間接選挙の導入
 間接選挙を行っているのはアメリカである。アメリカが間接選挙を行うのは、州の独立性が強いこと、国土が広すぎること、などの理由があろう。間接選挙の利点はいくつかある。選別が多段階に分かれるために、候補者がより精選されていくこと。欠点もある。多様な意見を組み上げることができないということ。
 だから両者を併設してはどうか。日本では、地域選別と比例が併設されているのだから、比例を間接選挙にしてはどうか。投票者は選挙人を選ぶ。その選挙人は自らの考えのもとに、政党に投票する。結果として政治家として最適な人が何人か選ばれることになるのではないか。 
 中国の選挙は共産党内の選挙だが、党員は地域で選ばれていくから、これも言ってみれば間接選挙だ。


4 政治家という職業(仕事)
 政治家は権力者である。立候補するということは権力者に志願するということ。候補者にその覚悟があるのか、甚だ疑問である。減税するとか、すみ良い社会にするとかソフトな公約であるが、それを実現するのは権力であり、突き詰めれば武力である。政治家は武力にタッチせざるを得ないことを明確にすべきである。このことは戦争論のクラウゼヴィッツでも、かのマックス・ウェーバーも明記している。


5 選挙広報について
 選挙広報は2通届けられる。一つが地域選挙であり、もう一つが比例選挙である。
 このどちらもチラシ広告然として見るに耐えない。両方を統一し、もっとシンプルに主張を述べる場にできないものか。現今の基本は選挙管理委員会が立候補者に広報の一定スペースを与えるという形になっているため、でかい顔写真や文字が溢れ、広報とは何かが疑われる状態だ。管理員会の立場をもっと打ち出すようにすべきだ。これは自由な選挙を妨げるものではないはずだ。
 などと5点、です。【彬】
 
 

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高温多湿、植物は大歓迎

2022年07月04日 | 日記

            アサガオ

 東京は蒸し暑い。気温35度、湿度70%とか。まるで温室にいるようだ。
 この気象、大歓迎なのは植物群。私の身の回りでは、アジサイが見事に咲いた。特にシロアジサイ、大玉の花をいくつもつけ、しかも長持ちしている。クチナシの白い花は、2回花を咲かせたし、オシロイバナやアガパンサスも今が盛り。ユウゲショウも可愛らしいピンクの花を次々と咲かせている。草花だけでなく、廃校後の小さな貸しスペースで作物栽培している人たちの、ミニトマト、豆類、きゅうり、なす、みんな豊作である。高温多湿で育った野菜類は、食べてもおいしい。水不足で水稲の生育が心配されているが、これはアメ次第だが、もうじき解消されるだろう。
 いいことづくめだが、私たちの日常生活にとっては、たまらない。その上、マスクだ。街ゆく人たち、女性でも、アゴマスクが多い。外せばいいものを。私は汗だか鼻水だか、ごっちゃになって1時間もしたらビチョビチョになる。世の中、うまく行かないものだ。
 そんな中、参議院選挙である。立候補のなかに、不思議なのがある。「ごぼうの党」である。何を主張する政党だか、よくわからないが、現今の野菜類の豊作にかけての「ごぼう」なのかもしれない。政治は今やギャグの対象となっている。【彬】

 

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