はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

ミロ展

2022年03月16日 | 美術館・博物館
2022/03/16

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで
開催中の『ミロ展 日本を夢見て』を
見てきました。



うちのリビングには
ミロのリトグラフがあります。



25号の大きさ


もう30年以上前に
静岡に家を買った時に
夫の姉が新築祝いにくれました。

それ以来ずっと壁にかかっているので
すっかり日焼けしてしまいました。

私はこれをもらうまで
ミロをほとんど知りませんでした。

夫の姉は趣味で絵を描くので
美術にも造詣が深い人なんです。

ずいぶんシュールな絵だなと思いました。
でも、しゃれてると思ったものです。


このリトグラフは静岡の家の玄関に飾ったので
玄関ドアを開けると
まず真正面に目に入るのでした。


ある時、息子の担任の先生が
家庭訪問に来られたときに
玄関を開けた瞬間、「お、ミロ!」
と驚かれたのでした。

その先生は美術の先生でした。

後にも先にも、この絵を見て「ミロ」と
口に出したのはこの先生だけでした。

でも、美術の先生が驚かれたので
このリトグラフを気に入っていました。

そんなことがあって以来
毎日、壁のミロの絵が目に入るので
ミロの展覧会が来たならば見たいと思いました。


いくつか撮影OKの絵がありましたので
その絵を載せますね。


《アンリク・クリストフル・リカルの肖像》
1917年


ミロは1888年(明治21年)、バルセロナ生まれ。

この頃のヨーロッパには
ジャポニズムの影響があり
ミロも日本文化に興味を持ち
浮世絵も好きだったようです。


シュールな絵を描き出すまでは
その当時の画家たちの影響を
受けていたような絵画でした。

ゴッホのような
セザンヌのような
ピカソのような絵もありましたよ。





1934年 《絵画(カタツムリ、女、花、星)》


大戦後、陶器制作へ熱中し
書道を思わせる黒い大胆な線描の作品
日本の民芸品への愛着もあったようです。




1966年 
書道の影響を受けているような絵。

 
1966年には日本で初の『ミロ展』があり
ミロが来日しています。


《ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子》
1945年 油彩、キャンバス 福岡市美術館

この絵なんて、どこがオルガンで
どこが踊り子なんだろう、と
じっくり見てしまいますね。


ミロの作品は
まるで子どもでも描けそうな
というより、子どもの絵といったほうが
いいような感じがします。

でも、制作物が無邪気な無垢な感じもあるし
見ていて飽きません。

どうしてこういう絵を描くのかなあ
なんて考えながら見ると
ひとつひとつが興味深いのです。

アクセント的に使うきれいな色も印象的で
そのせいか、絵から受ける感じが暗くないのです。
南欧らしい陽気さがどこかに感じられました。





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