はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

縦の会 総会・講演会

2017年06月03日 | 大学通信

2017/06/03


今日は大学で、卒業生の会「縦の会」の総会と講演会がありました。

今年の講演会のテーマは『今、いじめ問題を考える』
講師は臨床心理士、東京都公立学校カウンセラー、日本女子大学非常勤講師の浅岡鏡子先生。

お話の内容は、
Ⅰ いじめとは  Ⅱ いじめの実態  Ⅲ いじめ問題の背景 Ⅳ いじめ防止に向けて

最後の質問コーナーのお答えで、
(ああ、やっぱり現場にいらっしゃる先生ならではの発言だ)と感じました。

「いじめは未然にふせげるのではないか。」という質問に対して、先生が、
未然に防げるというのは目標(理想)である。
いじめは誰にでも起こりうること。
いじめる側にもいじめられる側にもなりうる。
なかなか解決しない、到達点はない。 と答えられたことです。

そんな簡単なものではないとは、おっしゃらなかったけれど、現実はこうなのだと感じました。

「いじめを学校の問題ではなく、家庭・地域の問題として捉えたらどうか」という質問に対して。(先生がスクールカウンセラーとして、学校中心に話されたので)

「家庭に問題があるとは言わない。
誰かを責めても意味はない。(わかっていて逃げる親もある)」
「原因探しに持っていくのではなくやるべきことは、いじめられている本人がどうなったらいいのかということ。本人がどうしたいか、誰かに相談できるのか、いじめている相手にどう対応できるか。
自分で自分の行動を動かしていく。自分で解決する力を引き出すのです。」

「一緒にやっていこうという姿勢でいく。1人では元気が出なくても、つながると元気が出るものです。ちょっとでもいいことがあるように、小さなことを積み重ねていく。」

この言葉に、なるほどなあと思いました。

先生や親が守っても助けても、本人に解決していく力がつかない限り、いろいろな抜け道もあるいじめは解消が難しい。

どうしたらいじめをなくせるかとは、誰でも考えることですが、複雑な要因が絡み合い、こうすれば解決するという単純な方法はないのでしょう。

難しいけれど寄り添っていく姿勢、いじめにより失われていく自尊感情を高めていくような寄り添い方が必要なのだと思いました。

総会・講演会で、1年ぶりに係のJさん、副会長さん、他の委員さんたちにお会いして、変わらず活動い力を注いでくださっている皆さんの姿を拝見して感謝でした。



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