もう何年も前の事、お隣の州、サウスカロライナのハイウェーを、アポイントに遅れそうで急いでいた。制限速度を軽く時速10マイル(16キロ)はオーバーしていたに違いない。気が付くと後ろにピタッとポリスカー。車を脇に止めた。ルールは、警官が来るまで大人しく座って待つ。しかし、あせっていたよし坊は、つい車から出て、言い訳を言おうと、ポリスカーへ向かって歩き出した。と、ポリスカーを降りかけた警官が、激しい口調で、止まれ、車の中へ入れ、を連呼、右手はおもむろに、拳銃を掴みかけていた。これを無視して進めば、ズドンとなり、文句は言えないのがアメリカである。よし坊、ハッと気が付き、慌てて車の中に逃げ込んだ。50ドルの罰金であった。
限りなく平和で大人しい国日本の警察は、これまた親切でおとなしい。銃社会ではないにしても、警察が犯人を捕まえる、その捕まえ方は限りなく”やさしい”のだ。
アメリカでは、ちょっとした騒動を起こした当事者を単に事情聴取するだけでも、連れて行く時に必ず手錠を掛ける。警官達に不測且つ無用な危害が及ばないようにする。事情を聞いて、痴話喧嘩だとわかれば、厳重注意で釈放だ。それで全てが終わる。やや悪質になれば、地べたに腹ばいにさせられ、手錠が掛けられる。手錠は常に後ろ手だ。
人を信じろ、とは美しい言葉だが、アメリカでは、人は疑え、と言ってもいい。この差が、結局は、身を守る、国を守る、という姿勢に大きな違いをもたらしているのだろう。日本は昔から「優しい国」とか「親切な国」とか言われ続け、それに酔っている節があるが、本当は「お人よし」と言うのに相応しい国なのだろうな。
荒波の国際社会で、あの島国を守るには、相当大変だ。
限りなく平和で大人しい国日本の警察は、これまた親切でおとなしい。銃社会ではないにしても、警察が犯人を捕まえる、その捕まえ方は限りなく”やさしい”のだ。
アメリカでは、ちょっとした騒動を起こした当事者を単に事情聴取するだけでも、連れて行く時に必ず手錠を掛ける。警官達に不測且つ無用な危害が及ばないようにする。事情を聞いて、痴話喧嘩だとわかれば、厳重注意で釈放だ。それで全てが終わる。やや悪質になれば、地べたに腹ばいにさせられ、手錠が掛けられる。手錠は常に後ろ手だ。
人を信じろ、とは美しい言葉だが、アメリカでは、人は疑え、と言ってもいい。この差が、結局は、身を守る、国を守る、という姿勢に大きな違いをもたらしているのだろう。日本は昔から「優しい国」とか「親切な国」とか言われ続け、それに酔っている節があるが、本当は「お人よし」と言うのに相応しい国なのだろうな。
荒波の国際社会で、あの島国を守るには、相当大変だ。