■수프와 이데올로기 「スープとイデオロギー」 〇〇〇〇〇
(1781)
2022年に公開された、ヤン・ヨンヒ監督の最新ドキュメンタリー映画。
監督自身の親子2代にわたる家族史を、新しく結婚する日本人男性も
加わりながら、娘である監督自身のカメラで記録した作品だ。
家族史の舞台は、日本の中にあって日本と北朝鮮、韓国の過去と現在、
そして未来が複雑に交差する大阪市生野区のコリアタウン(旧称・猪飼野)。
△大阪市生野区の商店街を歩く監督の母親
この映画では、済州島出身の母親が長年、心の奥に封じ込めてきた真実の
ライフヒストリーを紐解きながら、そのことによって監督自身のアイデン
ティティが、より明確になっていく心の軌跡が描かれている。
また、この映画には母親が手間ひまかけて作るサムゲタンスープも
重要な意味を持って登場する。おいしい料理には、国家や民族、
イデオロギーを超えて人と人をつなげる力がある。おいしい料理を
共に分かち合い生まれる共感は、まさに平和と共存の象徴だ。
現在もなお、監督家族を引き裂く東アジアの冷酷な政治状況に憤りを
感じつつも、監督の自分を偽らない、すごく勇気のいる表現-生き方-に、
ブログ主自身、大いに鼓舞された。
ブログ主もやはり、同時代を生きる者の1人として、悩むにしろ
喜ぶにしろ、できる限り自分らしく生きていたいと願う気持ちを
持っているからだ。
久しぶりに、いいドキュメンタリー映画を見せてもらった。
(終わり)
(1781)
2022年に公開された、ヤン・ヨンヒ監督の最新ドキュメンタリー映画。
監督自身の親子2代にわたる家族史を、新しく結婚する日本人男性も
加わりながら、娘である監督自身のカメラで記録した作品だ。
家族史の舞台は、日本の中にあって日本と北朝鮮、韓国の過去と現在、
そして未来が複雑に交差する大阪市生野区のコリアタウン(旧称・猪飼野)。
△大阪市生野区の商店街を歩く監督の母親
この映画では、済州島出身の母親が長年、心の奥に封じ込めてきた真実の
ライフヒストリーを紐解きながら、そのことによって監督自身のアイデン
ティティが、より明確になっていく心の軌跡が描かれている。
また、この映画には母親が手間ひまかけて作るサムゲタンスープも
重要な意味を持って登場する。おいしい料理には、国家や民族、
イデオロギーを超えて人と人をつなげる力がある。おいしい料理を
共に分かち合い生まれる共感は、まさに平和と共存の象徴だ。
現在もなお、監督家族を引き裂く東アジアの冷酷な政治状況に憤りを
感じつつも、監督の自分を偽らない、すごく勇気のいる表現-生き方-に、
ブログ主自身、大いに鼓舞された。
ブログ主もやはり、同時代を生きる者の1人として、悩むにしろ
喜ぶにしろ、できる限り自分らしく生きていたいと願う気持ちを
持っているからだ。
久しぶりに、いいドキュメンタリー映画を見せてもらった。
(終わり)