6月中旬、梅雨も真っただ中の蒸し暑い金曜日。
いまだにエアコンも使わせてくれない職場で働く「ヲタク」は、
3分に1回は額の汗をハンカチでぬぐいつつ、人間らしい
感情を押し殺しながら能面のような顔をして働いた。
△「オレは、勤務時間中だというのに、
駐車場の車の中でクーラーをきかせ
楽しそうにダベる2人の中年男性を目撃した。
そのうち1人は、確かに・・・」
そんな中、休憩時間に目を通した釜山日報の日本語
講座には、ほっとさせられた。
こんな日本語講座に目を通した夜に、ビールを飲まない
わけにはいかない。
仕事帰り、さすがに居酒屋には寄れなかったが、代わりに
コンビニに立ち寄り、冷えた缶ビール(正確にはビール
風味のリキュール)を1本購入して家に帰った。
△「今年転勤したっていう
うわさは本当だったんですね」
(終わり)