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福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

5%の落とし穴

2006年02月05日 |  〇語彙と表現

고사위기 직면한 중소택배업체
存亡の危機に直面する中小宅配業者
(ソウル経済新聞 2月5日)

・・・・・・・・・・・・・・・・

この記事の見出しに使われている「고사위기」も漢字語だ。
漢字を使い直訳すれば「枯死危機」となる。日本語では「存亡の危機」
「倒産の危機」くらいが適当な訳語になるだろう。韓国語の中では、
四字熟語として、わりと多用されている表現だ。

新聞などの場合、日韓両言語で少なくとも95%は共通する
漢字語を使用しているのではないか、というのが「ヲタク」の印象だ。

しかし、残りの5%は確実に存在する。

日本語を母語とする韓国語学習者は、そうした相互に用法が全く、
あるいは微妙に異なった漢字語表現を、学習の過程で一つ一つ
正確に、また確実に自分のものにしていくしかない。(日本語を
学習している韓国人にも全く同様のことが言える)

特に中級以上の学習者は、この作業を怠るわけにはいかない。

ハングルの背後に隠れた漢字語表現を正確に読み取る努力なしに
韓国語に深く親しむのは難しい。

また、そうした努力を怠れば、韓国語で漢字語を使用しながら、
思わぬところで直訳調漢字語の落とし穴にはまることになる。

共通する漢字語が多いために、異なった漢字語を使うべきところでも、
無意識の中につい安易な直訳調の漢字語表現を使ってしまい
ミスを犯す。

「ヲタク」は、これを「5%の落とし穴」とでも名づけたいくらいだ。


ちなみに、この「枯死危機」。通常の文中では

고사위기에 처해있다(存亡の危機に立たされている)
고사위기를 맞고 있다(存亡の危機を迎えている)

など、型にはまった言い回しで使用されるケースが多いようだ。


以上、直訳調漢字語でしばしば失敗している「ヲタク」からの、痛切な
自戒を込めた学習者向けのメッセージであった。



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日本産イチゴ

2006年02月05日 |   〇日韓関係


△画像:YTN

現在、韓国のイチゴ農家が窮地に追い込まれているという。これまで
権利者に無断でタダで栽培し販売してきた「日本産品種のイチゴ」に
今年の年末からロイヤルティー料が賦課されることになったからだ。

韓国で生産されたからと言って、名ばかりの国産として通るほど
「甘い」世界ではないようだ。

現在のアグリビジネスの世界では、イチゴの品種と言えども、膨大な
時間と費用を投入し研究開発された立派な「ハイテク商品」なのだ。
例え韓国で生産されたイチゴでも、DNA分析を通じ科学的な品種
判別が可能なので、いわゆる「特許」権の証明も客観的になされる。
つまり、品種に関しては「ごまかし」が効かないのだ。

権利者へのロイヤルティー料の支払いは国際社会のルールでも
あるし、支払うべき正当な対価は支払うしかない。

ここは政府と農家が踏ん張って、この「危機」を乗り越えるしか
ないだろう。

是正すべきは早急に是正すべきなのだ。

経済的には少なからず痛手を負うかもしれないが、今まで「不当」に
得てきた利益が全て奪われるわけでもない。

韓国政府としては、当面、日本側にロイヤルティー料を支払い
ながら、競争力のある「真」の国産品種を開発し、徐々に日本産
品種のシェア(現在85~90%)を落として行く計画のようだ。

以下紹介するYTNニュースでは、「種子戦争」や「種子主権」なる
概念まで持ち出しながら、かなりピント外れの愛国主義的(?)な
解説を加えているが、この問題の本質は他にある。

要は明確な証拠(DNA分析による品種判別の結果)に基づき
「種子どろぼう」の状態を是正することが求められているのだ。

もちろん、「ヲタク」としても韓国の風土と韓国人の口にあった
「真」の韓国産品種が開発され、韓国が日本との「種子戦争」で
「種子主権」防衛を達成できるよう期待したいとは思う。


--- それにしても、このイチゴ問題。

韓国が目覚しい経済発展を遂げた現在、さらなる発展段階に進む
上で避けては通れない一つの小さな関門だろう。

同時に、韓国社会全体が、そして日韓関係そのものが大きな
転換点を迎えようとしている一つの象徴的な事例に思えて
しかたがない。

以下、YTNニュース(インターネット配信分)の全体を翻訳して
紹介しておく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■ 국산 딸기 신품종 육종 활기
国産イチゴ 熱をおびる新品種開発
(YTN 2月5日)
 
【앵커멘트】
アナウンサー

정부가 올해 말부터 부과될 예정인 딸기 로얄티 문제를
해결하기 위해 국산 신품종 개발과 보급에 앞장서고 있습니다.
政府は、今年の末から賦課される予定のイチゴに対するロイヤル
ティー料問題を解決するため、国産の新品種の開発と普及に向け、
先頭に立って努力しています。

그러나 시간이 촉박한데다 여전히 연구인력도 부족해 보다
장기적인 계획이 필요하다는 지적이 나오고 있습니다.
しかし、時間的な余裕もなく依然として研究者の数も不足して
おり、より長期的な計画が必要であるとの指摘もなされています。

윤현숙 기자가 취재했습니다.
ユン・ヒョンスク記者の取材です。

【리포트】
レポート

지난해 발표된 국산 딸기 신품종 '선홍'입니다.
昨年、開発された国産品種の「ソンホン(鮮紅)」です。

당도가 높고 색이 진한 것이 특징입니다.
糖度が高く色が濃いのが特徴です。

'선홍' 은 '매향' 등 다른 국산 품종과 함께 올해 농가에
집중적으로 보급됩니다.
政府は今年、農家に対して「ソンホン」の栽培を、「メヒャン(魅香?)」
など他の国産品種とともに、集中的に普及させていく予定です。

로열티 문제로 딸기 재배 농가에 비상이 걸리면서,
국산 딸기 품종 육종이 활기를 띠고 있습니다.
ロイヤルティー料問題でイチゴ栽培農家が窮地に追い込まれ、
国産イチゴの新品種開発が熱をおびています。

현재 일본산 품종이 시장의 85%를 차지하고 있어 자칫 수
십억원의 로열티를 내야할 수도 있기 때문입니다.
現在、日本産品種が市場の85%を占めており、場合によっては
数億円のロイヤルティー料を日本側に支払わなければならなくなる
ためです。

이를 막기 위해 정부는 앞으로 5년동안 50억원을 투입해 국산
품종을 집중 육성하고 적극적인 홍보에 나서기로 했습니다.
そうした事態を防ぐため、政府は今後5年間に6億円を投入し、
国産品種を開発し積極的な広報活動に乗り出すことにしました。

【인터뷰:정재완, 농업연구사 원예연구소 시설원예시험장】
インタビュー:チョン・ジェワン農業研究員(園芸研究所施設園芸
試験場)

"현재 국산 품종의 점유율이 10% 정도인데 단기간 내에 50%에
이를 수 있도록 육종에 박차를 가할 계획입니다."
現在、国産品種のシェアは10%くらいですが、短期間のうちに
50%に引き上げることができるよう新品種の開発に拍車をかける
計画です。

【기자】
記者

하지만, 연구 인력이 일본의 10% 정도에 불과한데다, 품종 보급에
수년이 걸리는 점을 감안하면, 대응이 너무 늦었다는 지적입니다.
しかし、研究員の数がおよそ日本の10分の1に過ぎない上、品種の
普及に数年を要することを考えれば、政府の対応があまりにも
遅すぎたという指摘がなされています。

게다가 아직은 국산 품종의 상품성에 확신을 갖지 못하는
농민들이 많은 것도 사실입니다.
加えて、まだ国産品種の商品性に確信が持てない農家が多いと
いうのも事実です。

로열티가 생각보다 적으면, 굳이 품종을 바꾸지 않겠다는 반응도
나오고 있습니다.
ロイヤルティー料が思ったより低額になれば、しいて品種を変える
必要はないという反応も出されています。

【인터뷰:이진한, 김해시 한림면】
インタビュー:イ・チナン氏(栽培農家、キムヘ市ハンリム面)

"한 품종 개발하는데 10년 걸리는데 이제 와서 로열티 문제로
발등에 불 떨어지니까 매향이네 뭐네 내놓는 것은 그렇지 않냐?
하루아침에 되는 게 아니다."
一つの品種の開発でも10年かかるのに、ロイヤルティー問題で
大あわてして、今ごろになって急にメヒャンだとか何だとか出すのは、
ちょっと無理があるんじゃないの?そう簡単に行く問題じゃない。

【기자】
記者

갈수록 치열해지는 종자 전쟁에서 우리 종자 주권을 지키기
위해서는 보다 장기적인 안목에서 체계적인 지원과 준비가
필요하다는 지적입니다.
ますます厳しさを増す「種子戦争」で、わが国の「種子主権」を
守るためには、より長期的な視野に立った体系的な支援と準備が
必要
だとの指摘がなされています。

(終わり)



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韓国のSBS

2006年02月05日 | 【情報通信関連】

直接、「スカイライフ(韓国の衛星放送)」と関わりのある記事では
ないが、韓国のテレビ事情の一端がうかがえる内容だったので、
一部、抜粋して記録しておくことにする。

・・・・・・・・・・・・

SBS, 2005년 연간 시청률 1위 차지했다
SBS、2005年「年間視聴率1位」獲得
(マイデイリー 2月4日)
  
2005년 지난 한해 시청률에선 SBS가 KBS, MBC 등
타방송사들을 근소한 차이로 제치고 1위를 차지했다.
한국방송영상산업진흥원(원장 유균)이 4일 발표한 보고서
‘시청률, 낮방송, 그리고 광고매출변화’에 따르면 2005년
지상파TV 가구시청률은 SBS가 8.0%로 7.9%의 KBS1,
7.7%의 KBS2, 7.5%의 MBC를 근소한 차로 따돌리고

1위를 기록했다.
2005年の年間視聴率で、SBSがKBSやMBCなどライバル局を
わずかな差で抑え1位を獲得した。韓国放送映像産業振興院
(ユン・ギュン院長)が4日発表した報告書「視聴率、昼間放送、
及び広告売り上げの変化」によれば、2005年度、地上波テレビの
世帯別視聴率でSBSが8.0%を記録、KBS1(7.9%)、KBS2
(7.7%)、MBC(7.5%)をわずかな差で抑え1位を獲得した。

(中略)

한편 2005년 KBS, MBC, SBS 지상파TV 방송3사
시청률은 31.9%로 최근들어 계속 하락세를 보인 반면
케이블TV의 시청률은 12.1%를 기록해 지속적 증가세를
보였다. 방송 3사 시청률은 2001년(39.2%) 대비 7.3%
포인트 감소한 반면 케이블TV 시청률은 2001년(4.1%)
대비 8% 포인트 증가한 것으로 나타났다.
また、2005年度、KBS、MBC、SBSの地上波テレビ放送3社の
合計視聴率は31.9%にとどまり、近年以来の減少傾向が続いて
いる一方、ケーブルテレビの視聴率は12.1%を記録し引き続き
増加傾向を示した。
放送3社の視聴率は2001年(39.2%)に
比べ7.3%減少したのに対し、ケーブルテレビの視聴率は
2001年(4.1%)に比べ8%増加した。 

(終わり)


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両手足

2006年02月05日 |  〇語彙と表現

日本に住みながら読み書き中心の韓国語学習をしている「ヲタク」は、
当然のことながら、生活の中で自然に身につけるような韓国語表現が
苦手だ。

今日も日韓翻訳練習をしながら、「両手足」という本来簡単なはずの
単語にひっかかってしまった。

いくつか候補は思い浮かぶのだが、実際の生活の中でどういう
使われ方がされているのか、全くわからない。

「ヲタク」なりに「양쪽 팔다리」(両方の手足)という言葉に絞った
のだが、最終的には妻の意見を取り入れ、「팔다리」(手足)のみで
表現してみることにした。

しつこく質問して妻を怒らせる前におとなしく引き下がった
「ヲタク」ではあったが、これで完全に納得できたわけではない。

後は、カフェの韓国人会員のアドバイスに期待するしかない。

それでは、今日の日韓翻訳練習を紹介しておく。

・・・・・・・・・・・・・・・

<風刺漫画>両手足失った米兵と国防長官で騒動 米紙
<풍자만화>팔다리 잃은 미군 병사와 국방장관 그려 논란 /미국지
(毎日新聞)

米ワシントン・ポスト紙が1月末に掲載した風刺漫画が議論を
呼んでいる。両手足を失った米兵とラムズフェルド国防長官を
組み合わせた刺激的な絵柄で、統合参謀本部はペース議長
以下の最高幹部6人が署名した抗議書を同紙に送った。
미국 워싱턴포스트지가 1월말 게재한 풍자만화가 논란을
부르고 있다.팔다리를 잃은 미군 병사와 럼스펠드 국방장관이
등장하는 자극적인 그림으로 통합참모본부는 베이스 의장 이하
최고간부 6명이 서명한 항의서를 신문사에 보냈다.

問題の漫画は1月29日に社説や意見を扱う面に掲載された。
両手足と頭に包帯を巻いた人物が「米陸軍」との名札のかかった
ベッドに横たわり、「ラムズフェルド医師」が「戦闘で鍛えられた
状態だ」と話している。同長官は、同月25日の会見で、イラク駐留
米軍が過度の負担で疲へいしているとの指摘に反論した際、
同趣旨の発言をしていた。
논란이 되고 있는 만화는 1월29일 사설이나 의견을 게재하는
지면에 같이 실렸다.이 만화는 "미국 육군"이라고 적힌 명찰이
달린 침대에 누워 있는 팔다리와 머리에 붕대를 감은 인물과
"전투에서 단련된 상태"라고 말하는 "럼스펠드 의사"를 그렸다.
럼스펠드 장관은 1월25일 가진 기자회견에서 이라크 주둔 미군이
과도한 부담에 피폐해지고 있다는 지적에 반박하면서 이와 같은
취지의 발언을 한 바 있었다.
  
ペース議長らは31日付で書簡をポスト紙に送り「余りにも悪趣味で
放置できない」などと抗議した。同紙は2日にこの書簡を掲載。
別記事で統合参謀本部から抗議があったことを紹介した。この中で、
作者のトム・トレス氏は作品は「イラクの米軍将兵の現実を描いた
ものだ」などと説明した。
베이스 의장들은 31일부로 서한을 워신턴포스트지에 보내면서
"너무 악취미한 그림이라서 그냥 방치할 수 없다"는 등 항의했다.
포스트지는 2일 이 서한을 지면에 게재했고 다른 기사 속에서
통합참모본부로부터 항의를 받은 사실을 소개했다.이 가운데
작자 톰 돌레스씨는 이 작품에 대해 "이라크 주둔 미군 병사들의
현실을 그린 것"이라고 해명했다.

(終わり)



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