2017年夏のプサン訪問では、草梁の日本総領事館前の慰安婦像も
見学した。
△写真右手に慰安婦像が小さく写っている
全く気持ちは進まなかったのだが、大使や総領事を一時、日本に
帰国させるなど、日本(安倍政権)側のヒステリックとも思える反応を
呼んだ問題だっただけに、無視するわけにもいかないと考えたのだ。
多くを述べるつもりはないが、パク・クネ政権と安倍政権による
慰安婦問題の解決合意に納得できない人々の気持ちの結晶が、この
慰安婦像だと言える。
今後とも、少なくとも日本側からのクレームで、この慰安婦像が
撤去・移転されるようなことはないだろう。
それにしても、あらためて異様に感じるのは、慰安婦像が建つ前から
存在する領事館の分厚く高い壁の存在だ。
これだけの厳重な壁に守られないと存立できないのが、プサンの
日本領事館なのである。
(終わり)
2017年夏のプサンで、あらためて感じたことがある。
いつ行っても、プサンから建設の槌音(つちおと)が聞こえなかった
ためしがない。
△国際ターミナル周辺
いつも、どこかで大小の工事が行われている。
まさに、土建都市・釜山である。
△プサン駅裏手(東側)の北港再開発事業現場
「ヲタク」を出迎えた国際ターミナルの周辺では、北港再開発関連の
大型工事が進行中。
△プサン駅前広場
プサン駅前広場も工事中。
△駅舎右手に東横イン
今回、「ヲタク」が3泊した東横イン釜山駅Ⅰの真横でも、ホテルの
建て替え工事が行われていた。
さらには、人工河川としての草梁川復活工事。(別途記録)
水晶洞方面に行けば、財閥系業者による大型マンション団地の建設が
着々と進んでいる。
「ヲタク」がプサン訪問の基点にしている草梁洞で、これほどの
規模と数の工事が同時進行しているのは、めずらしい。
(終わり)
多くの収穫があった2016年夏のプサン訪問ではあったが、
訪問記の最後は、一つの失敗談で締めくくることになる。
△地下鉄草梁駅3番口と鄭撥(チョン・バル)将軍像
「ヲタク」は、今回の帰国時、草梁の妻の実家から、国際旅客
ターミナルまで歩いて行った。
△道路越しに見る鄭撥将軍像
当初の予定では、草梁洞の消防署前からシャトルバスに乗る
つもりでいたのだが、30分間隔のシャトルバスのその30分未満が
待てずに、歩いて行くことにした。
△地下道手前のシャトルバス停留場
この判断が甘かったのだ。
現在、プサン駅同様、地下鉄草梁駅からターミナルまでの徒歩での
アクセスは、全く整備されていない状況だ。
線路の下をくぐる地下歩道くらいは大したことはない。
問題は、地下歩道を出た後のことだった。
△目の前には10車線道路
ターミナルが視界には入ってくるが、最短距離をまっすぐ歩いて行くことは
できない。目の前には非常に幅の広い10車線の道路が横たわり、多くの車が
疾走している。
△Daum地図より
そこで、一旦、遠回りをして横断歩道のある地点まで移動しなければ
ならなかった。
長い横断歩道をバイクといっしょに渡るという、珍しい経験はさせて
もらったが、とても他人には勧められない。
ターミナルまでの徒歩でのアクセスが改善されない限り、歩いて
行くのはやめておいた方がいいだろう。
(終わり)参加カテゴリ:地域情報(アジア)
この週末、福岡の自宅でテレビを見ていて、福岡市の
地下鉄では線路への落下を防止するため全駅に
ホームドアを設置していることを、初めて知った。
そう言えば、2014年夏のプサン訪問時、「ヲタク」は
地下鉄プサン駅のホームドアを写真に収めてきた。
プサン駅でホームドアを目にするのが初めてだった
からだ。
△地下鉄プサン駅のホームドア
ただ、過去、当ブログですでに地下鉄西面(ソミョン)駅の
ホームドアを紹介していたこともあり(関連記事)、今回
撮影してきたプサン駅のホームドアについては、一旦は
ボツにした。
しかし、プサン市でも地下鉄駅でのホームドア設置が
広がっていることを再確認する意味で、あらためて記録に
残すことにした。
(終わり)
これまで30年以上にわたってプサンと関わりを持って来た
「ヲタク」ではあるが、2014年夏のプサン訪問ほど、変わりゆく
プサンを深く実感させられたことはなかった。
例によって東区チョリャン(草梁)洞を拠点とする2泊3日の
短い滞在ではあったが、この夏の「ヲタク」のプサン訪問記は、
プサンの変化を中心テーマに記録していくことになりそうだ。
まず記録するのは、今年2014年5月に開通したばかりの
プサン港大橋。新しく登場したプサン港のゲートブリッジだ。
上の写真は、チョリャン洞の高台から撮影したもの。
手前に見える建物はプサン駅。
そして、その背後では、目下、ウォーターフロント地区の
再開発が着々と進行中だ。
(終わり)参加カテゴリ:地域情報(アジア)
2010年冬のプサン訪問では、地下鉄駅構内で見かけた、何の
変哲もないプラスティック製のバリケードを写真に収めた。
バリケードに書かれた「안전+제일」(安全+第一)なる、
日本式の標語にこだわってみたくなったからである。
帰国後、ネットで調べてみると、「安全第一」の語源は、英語の
「safety-first」なのだそうだ。(※ウィキペディア)
もちろん、「安全第一」なる漢字語自体は日本式の漢字語だ。
また、+マークは、一般に「緑十字」と呼ばれている日本生まれの
標識で、安全および衛生の象徴として使われているもの
だとのこと。(※ウィキペディア)
「ヲタク」が見るに、この韓国語の「안전+제일」の標語は、
現代韓国の建設・建築業が、日本の専門知識や技術を基礎に
発展してきた歴史の象徴だ。
この事例に限らず、つくづく「ヲタク」が思い知らされることは、
韓国社会を観察していると、好むと好まざるとにかかわらず、
日本を再発見させられることが実に多い、ということだ。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)
2010年冬のプサン訪問では、草梁洞の日本国総領事館を見物
したついでに、すぐ近くにある「鄭撥(정발/ていはつ)将軍像」にも
立ち寄った。
鄭撥将軍とは、文禄の役(1592年)において、釜山に
上陸した小西行長軍を迎え討ち戦死した朝鮮王朝時代の
武官(ウィキペディア)。
プサン、特に草梁を訪れる日本人は、一つの礼儀として、この
鄭撥将軍の名前と銅像の存在くらいは、知っておいた方が
いいのかもしれない。
(終わり)
2009年冬のプサン訪問で、「ヲタク」は、草梁洞にある
日本国総領事館を見学に行った。
長女は、その昔、母親に連れられ滞在期間の延長手続きの
ため、ここを訪れたことがあるはずだが、実は、「ヲタク」には
初めての訪問だった。
△日本領事館の塀
塀の高さには驚いた。
ゆうに5mはありそうな物々しい塀だ。
△日本領事館の塀
結局、「ヲタク」は領事館の塀の高さに驚いただけで、入口も
わからないまま引き返すことにした。
あるいは、年末の休日で閉館中だったのかもしれない。
△赤囲みは日の丸
ところで、ある意味で、頑丈な壁にも似たこの高い塀は、
これまでの日韓関係の象徴だ。
「ヲタク」が見るに、この塀が低くなることは、これからも、当面、
ありそうにはない。
日韓関係の一面の現実を見せつけられたような気持になった
「ヲタク」に、冬のプサンの風は一層冷たく感じられた。
(終わり)
2009年夏のプサン訪問は2泊3日という短い日程だった。
そのため、自分の中に「時間を無駄にしてはならないッ」という
強迫観念のようなものが生まれてしまい、「ヲタク」は、かなり
無理をしてプサンの街中を歩き回り、写真もたくさん撮った。
結果的に、今回のプサン訪問で撮った写真は合計で500枚を
超え、これまでの最多記録となった。
要するに、張り切りすぎたのである。
その分、帰国後の写真整理に苦労することになった。撮った
ままの写真をパソコンに保存しておくだけでもいいのだが、
「ヲタク」の性分(しょうぶん)がそれを許さない。
写真の整理とブログへの記録がすまないことには、「ヲタク」の
心は日本に帰国できないのだ。
ところで、2009年の夏、とり付かれたようにプサンをうろつき
回っていた「ヲタク」が、ふと、ある種の強迫観念から解き放たれ、
全てを忘れ、のんびり休憩をとった場所がある。
プサン駅近くのコンビニ前に見つけた一角だった。
「ヲタク」は、このプラスチック製のイスに腰を掛け、しばらく、
ぼうっとコーヒーを飲みながら、近々やめるつもりのタバコを
ゆっくり吹かした。
なぜ、「ヲタク」がこの場所でほっとできたのかは、よくわからない。
あるいは、何の変哲もない場所だったからなのだろうか?
何の変哲もない場所では、余計なことを考えずに済むのだ。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)