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福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国仏教の「百八拝」

2024年03月28日 |  〇映画・映画音楽
벗어날 탈 脱 「脱」   -----
(2021)



2024年に公開されたインディーズ系のドラマ映画。

断食、「百八拝」(煩悩を消すための108回の連続礼拝)、座禅の修養で
解脱を目指していた男が幻覚で1人の女性を見るようになる。一方、実在
するその女性も、どこかで見たような、未知の男のイメージが心から
消えず、イメージの男に執着する。そして最後に、2人が現実に顔を
合わせて映画が終わる。


△悟りを目指していた男

観念的な独白が非常に多い、難解な映画で、ブログ主の趣向には全く
合わない作品だったが、例によって韓国語の聞き取り学習と割り切り、
最後まで鑑賞させてもらった。

(終わり)

ムダンの息子の復讐劇

2024年03月24日 |  〇映画・映画音楽
신체모음.zip 「身体コレクション.zip」 〇〇〇--
(2020)



2023年に公開されたオムニバス形式のホラー映画。

数編の作品の中でブログ主が最も興味深く見たのが、ムダン(霊能者)の
息子のやむにやまれぬ復讐劇。


△いくら謝っても3体のゴーストたちは加害青年を許さなかった

霊が見えるというムダンの息子を散々、いたぶり続けた青年グループが、
ゴーストたちから容赦ない制裁を受ける、という展開の作品だった。

現代の韓国社会で、若い世代にも連綿と引き継がれていくムダン信仰の
現在地を見た気がした。

(終わり)

ストーカーを闇に葬る

2024年03月21日 |  〇映画・映画音楽
화녀  「火女」 〇〇〇--
(2019)



2024年に公開されたサバイバル・スリラー。

飲酒運転で人身事故を起こし、目下、謹慎中の有名女優が、サイコパスの
ストーカーを相手に命懸けの闘いを繰り広げる。


△自分のスクリーン復帰をかけ、全てを闇に葬ろうとする主人公

巻き添えをくらい命を落とした犠牲者の死体も含め、果たして彼女は、
全てを闇に葬り、生き残ることができたのであろうか?

結末を明らかにしないままに終わる、ブログ主が嫌いなタイプの映画
ではあったが、物語の展開にはすっかり引き込まれてしまった。

(終わり)

貯金通帳に救われる

2024年03月19日 |  〇映画・映画音楽
겨울 이야기  「冬物語」 〇----
(2018)



2023年に公開されたインディーズ系の家族ドラマ。

自分の排泄物で遊ぶくらいにまで悪化した認知症の義父を、最後の日まで
自宅で世話し続けた中年女性の物語。


△祖父が壊した壺の中から自分名義の通帳を発見した孫

義父の死後、義父が孫(主人公の1人息子)の大学進学のために孫の名義で
蓄えていた貯金通帳が、割れた壺の中から偶然、見つかった。

あまりにも出来過ぎた展開だとは思いながらも、現金なもので、ブログ主
自身、少しだけ救われたような気持になったのは事実である。

(終わり) 

女教師、秘密の経験

2024年03月17日 |  〇映画・映画音楽
안개마을  「霧の村」 〇〇---
(2017)



1983年に公開された淫靡な異郷体験ドラマ。露出は少ないながらも、成人
指定の映画。

時代は1980年代初め。バスは通っているが電話は通っていない、慶尚道の
山奥にある小学校に赴任した1人の若い女性教師が主人公。


△バスは通っているが電話のない山奥の村

彼女は、その孤立した閉鎖的な村で、性的暴行を含む、予想もしなかった
被害に会いながら、村の秘密を探り当て、1年後に静かに村を後にする。


△主人公は、都会から山奥の小学校に赴任した若い女教師

その村の秘密とは、口のきけない障害を持つ2人の男女と、他の村人たち
との性的関係のことで、にわか雨の日、水車小屋で彼女を無理やり犯した
男も、口のきけない男だった。

例によってブログ主の趣向には合わない映画だったが、韓国語の聞き取り
学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。


(終わり)

青島の韓国人詐欺組織

2024年03月15日 |  〇映画・映画音楽
시민덕희   「市民のトッキさん」 〇〇〇〇〇
(2016)



2024年に公開され、170万を超える観客を動員した犯罪捜査
ドラマ。実話を元に脚色し、映画化した作品だ。

クリーニング店を火災で失った上に特殊電話詐欺で300万円を超える
お金をだまし取られた中年女性、トッキの元に、彼女をだました、まさに
その青年からおかしな電話がかかる。彼は、中国、青島にアジトを置く
韓国人詐欺グループの監禁から脱出するため、被害者である彼女に助けを
求めたのだった。


△映画の主要舞台は中国、チンタオ(青島)

だまし取られたお金を取り戻そうとする彼女と犯罪グループから自由に
なりたい青年の、国境を跨いだ奮闘劇の始まりだ。


△在韓、在中の中国朝鮮族の協力も得ながら詐欺グループを追う主人公(画面手前右)

スリリングな紆余曲折の後、主人公の命がけの活躍により詐欺グループの
ボスが逮捕される瞬間には、大きなカタルシスを感じさせられた。

見る者を心から楽しませてくれる、実に痛快なオバチャン・アクション
映画だった。


(終わり)

太白線は寧越郡を通る

2024年03月14日 |  〇映画・映画音楽
감자 심포니   「ポテト・シンフォニー」 〇〇〇--
(2015)



2009年に公開されたインディーズ系の友情物語。

江原道ヨンウォル(寧越)郡を舞台に、高校生時代に対立関係にあった
番長同士の2人の男が、約20年後に故郷のヨンウォルで再会し繰り広げ
られる、確執と和解の友情物語。片方の番長の子分であった男の視点を
中心に物語が展開される。


△ヨンウォル郡を走る太白線

監督(兼主演男優)をはじめ、主要な登場人物は皆、ヨンウォル郡の
出身者。アクセントに特徴のある地域の方言も多く登場していた。

なかなか見ごたえのある映画だった。


(終わり)

夫婦の元カレと元カノ

2024年03月12日 |  〇映画・映画音楽
극적인 하룻밤 「劇的な一夜」  〇〇---
(2014)



2015年に公開された恋愛映画。

ある新婚夫婦にフラれた傷心の元カレ、元カノ同士が出会い、新しい
恋愛を成就させるまでの紆余曲折をコミカルに描いた映画。



ブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって韓国語の聞き取り
学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。

(終わり)

男は元ビジュアル系歌手

2024年03月11日 |  〇映画・映画音楽
우리 돈 벌레  「我らお金の虫」 〇〇---
(2013)



2023年に公開されたインディーズ系のドラマ。主演はヤン・ドングン

かつてビジュアル系のロック歌手として一世を風靡した中年男が、
紆余曲折を経て、若者3人と新しいユニットを組み、昔のヒット曲を
ひっさげ再デビューするまでの物語。


△中年男がマネージャー兼ボーカルの新ユニット

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって韓国語の聞き取り
学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。


(終わり)

ユンボギの慶尚道方言

2024年03月10日 |  〇映画・映画音楽
저 하늘에도 슬픔이  「ユンボギの日記」 〇〇〇〇-
(2012)



1965年に公開された家族ドラマ。「ユンボギの日記」として日本でも
知られるベストセラー書籍を映画化した作品。


△先生に励まされながら日記を書き続けたユンボギ

時代は1960年代。テグ(大邱)のスラムに暮らす小学生のユンボギは、
幼い兄弟やだらしない父親の生活をガム売りなどで支えながら、極貧の
中にも人としての優しさや感謝の気落ちを忘れず、たくましく生きている。
映画では終盤部で、書籍化された彼の日記がベストセラーとなり、彼や
彼を励まし応援し続けた小学校教師の苦労が報われるまでの物語が描かれて
いる。


△ガムを売るユンボギ

映画では、ユンボギの日記の朗読などナレーション部分は標準語だったが、
登場人物たちの会話は、教師も含め全て慶尚道方言だった。


△ガムを売るスンナ

韓国映像資料院のサイトを通じて鑑賞すれば、韓国語字幕を確認しながら
慶尚道方言の学習もできる(本作品)。慶尚道方言を学習したい韓国語
学習者には、いい教材になってくれる作品だろう。

(終わり)

犬も人も幸福になれる

2024年03月09日 |  〇映画・映画音楽
도그데이즈  「ドッグデイズ」 〇〇〇〇〇
(2011)



2024年に公開された癒し系のドラマ映画。

ペット犬と人間が共生できる温かい社会作りと1組の中年男女の恋物語を
2つの軸に展開される、心温まる映画。

愛犬家の韓国語学習者にはお勧めの一作だ。


△最初はいがみ合っていた主人公の中年男女だったが・・

この映画でも、個性派の性格俳優、ユ・ヘジンが、噛み応えのある実に
いい味を出していた。

(終わり)

少女のモンゴル1人旅

2024年03月07日 |  〇映画・映画音楽
초인    「超人」  〇〇〇--
(2009)



2016年に公開された癒し系の青春ドラマ。

主人公は、認知症の母親と2人で暮らす男子高生と、親友の自死により
心に深い傷を負い、高校を中退した後、高卒認定試験の準備をしている
少女の2人。

病院で出会い、図書館で再会したことをきっかけに、2人は、お互いに
惹かれ合う関係になる。


△親友が好きだった韓国人作家の暮らすモンゴルを1人、訪れた少女

そして、2人の間に芽生えた友情と淡い恋心が、困難な中を生きる
それぞれの成長を優しく後押しして行く。


△小説家の韓国人女性が住むゲルを訪ねる少女

見る者の心を癒してくれる、爽やかな青春ドラマだった。

(終わり)

生物兵器並みのウィルス

2024年03月06日 |  〇映画・映画音楽
카터    「カーター」 〇----
(2008)



2022年にネットフリックスで公開されたアクション映画。

ワケありの主人公男性が、人質に取られた自分の家族を救うため、DMZ
(非武装地帯)で発生した生物兵器クラスの新型ウイルスへの抗体を持つ
少女を、父親であるワクチン学者の元に届ける物語。



政略的な目的から、抗体を持つ少女の確保を狙うアメリカのCIA要員や
北朝鮮のクーデター勢力を相手にした、超人的でド派手なアクション
シーンが、画面狭しとひっきりなしに展開される。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって韓国語の聞き取り
学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。

(終わり)

名ばかり社長の悲劇

2024年03月05日 |  〇映画・映画音楽
데드맨   「デッドマン」 〇〇---
(2007)



2024年に公開された犯罪映画。


△崖っぷちの「名ばかり社長」を演じたのはチョ・ジンウン

各種の事業に失敗し、追い詰められた主人公は、ワケあり業者に名義を
貸す「名ばかり社長」(바지사장)となる。ところが、彼は、社長として
100億円規模の大型詐欺犯罪の首謀者に仕立て上げられたあげく、命まで
奪われそうになる。奇跡的に生き延びた彼は、彼を利用し、ワナにハメた
真の首謀者が1人の大物政治家であったことを突き止め、政治家への
復讐を成し遂げる。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、物語の展開にはそこそこ
引き込まれてしまった。

(終わり)

一酸化炭素ガスで拷問

2024年03月03日 |  〇映画・映画音楽
아네모네  「アネモネ 裏切りの花」 〇〇〇〇-
(2006)



2024年に公開されたインディーズ系のブラックコメディ。

ロトくじの当せん券の行方(ゆくえ)をめぐり、1組のワケあり夫婦が
繰り広げるハチャメチャなドタバタ喜悲劇。


△練炭の煙(一酸化炭素ガス)を使い、命がけで夫の自白を引き出す妻

俳優たちの迫真の熱演がナンセンスな物語の設定を忘れさせてくれる、
実に見ごたえのある映画になっていた。ブログ主自身、見る見る物語の
展開に引き込まれて行った。

(終わり)