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福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

厄介な隣人と共倒れ

2024年11月26日 |  〇映画・映画音楽
오후 네시  「午後4時」  〇〇〇--
(2149)



2024年に公開されたミステリー風ドラマ。原作は、ベルギーの小説家、
アメリー・ノートン(参考:ウィキ)の「午後四時の男」。

主人公の男と妻は、男の退職後、静かな余生を夢み、山間地の湖畔に立つ
別荘風の住宅に引っ越す。そんな2人の家を、隣人の男が、毎日午後4時
きっかりに訪問し、黙って2時間滞在し、帰宅する日々が始まった。当惑し、
憔悴した男は、徐々に精神のバランスを失って行き、ついには、思いも
よらなかった破滅の道を歩むことになる。


△不可解かつ不愉快な隣人への対応に苦悩を深めて行く男と妻

ナンセンスな展開ながら、厄介な人間関係への対処の仕方について考え
させられる、なかなか面白い心理劇だった。


(終わり)

結末が衝撃的な映画

2024年11月25日 |  〇映画・映画音楽
보통의 가족  「普通の家族」 〇〇〇〇〇
(2148)



2024年に公開された社会派の家族ドラマ。原作はオランダ人作家の
小説「冷たい晩餐」(参考:ウィキ)。

社会的な成功を収め裕福に暮らす2人の兄弟には、それぞれ高校生の
1人娘と、同じく高校生の1人息子がいた。そのいとこ同士の高校生が
2人で、あるパーティーからの帰宅途中、ホームレスの老人に暴行を加え、
老人が死亡するという事件を起こした。


△韓国版では、兄は弁護士で弟は医者

当初、兄弟家族は、子どもたちと事件の関係を隠ぺいすることにしたが、
紆余曲折の後、兄弟家族は衝撃の結末を迎えることになる。

なかなか見ごたえのある社会派ドラマだった。


(終わり)

食堂の女主人の秘密

2024年11月24日 |  〇映画・映画音楽
더 킬러스  「ザ キラーズ」 〇〇---
(2147)



2024年に公開されたインディーズ系のオムニバス映画。殺し屋を
主人公にした4本のナンセンスコメディ。


△女性が名うての殺し屋だったというどんでん返し

食堂の若い女主人を主人公に描いた作品については、そこそこ見ごたえが
あった。

(終わり)

赤い鷹は武侠ヒーロー

2024年11月22日 |  〇映画・映画音楽
붉은 매   「赤い鷹」 〇〇〇--
(2146)



1995年に公開された武侠ヒーローアニメ。


△中原の平和を守る正義のヒーロー「赤い鷹」

古代中国の中原(華北平原)を舞台に、皇帝の国を乗っ取ろうとする
悪の集団を、超自然的な気功術を使う、正義の武術家「赤い鷹」が
成敗する物語。

少年心(?)をドキッとさせる、ちょっとエッチなシーンもあったりして、
そこそこ楽しめるヒーローアニメだった。

(終わり)

またもラーメンに敗北感

2024年11月20日 |  〇映画・映画音楽
베테랑 2 「ベテラン 2」 〇〇〇〇〇
(2145)



2024年に公開され、750万を超える観客を動員した痛快刑事物アクション。
前作(関連記事)に続くシリーズ第2弾にあたる作品だ。

主人公のベテラン刑事が、警察内部に潜む怪物的な殺人鬼に絶体絶命の
窮地に追い詰められながらも、満身創痍の末、最後の最後に殺人鬼に
手錠をかける大逆転劇。

非常に楽しめる娯楽映画だった。

ところで、この映画では、ブログ主が期待していたチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)関連シーンは、たったの一度も登場しなかった。前作
には、しっかり登場していたにも関わらず、だ。


△映画の序盤で登場した最初のラーメンシーン

逆にライバル(?)のラーメンは3、4度、登場した。


△事件を解決した主人公が深夜、自宅で作ったラーメン

特に印象的だったのは、ラストシーンで、難事件をきれいに解決し帰宅した
主人公が深夜、自宅のキッチンで自らこしらえ、息子、妻と一緒につついた
インスタントラーメン。


△ワケありの息子がラーメンを口いっぱいに含む様子

父親に心を閉ざしていたワケありの息子が、父親のこしらえたラーメンを
口いっぱいに運び込むシーンには、チャジャン麺に強いこだわりを持つ
ブログ主が、深い敗北感を感じさせられたほどだった。

日常生活でも映画の中でも、やはり、韓国人とインスタントラーメンは、
切っても切り離せない関係にあることを、あらためて思い知らされた
ワンシーンだった。

(終わり)

日本小説が韓流映画に

2024年11月19日 |  〇映画・映画音楽
6시간 후 너는 죽는다  「6時間後に君は死ぬ」 〇〇〇--
(2144)



2024年に公開されたサスペンス・スリラー。原作は日本の小説家、
高野和明の同名小説(参考:ウィキ)。


△6時間後の彼女の死を予知した青年

恋人が命を奪われたことをきっかけに不思議な予知能力が生まれた青年が、
自らの命を懸けて1人の女性の命を救い、同時に連続殺人犯を逮捕へと導く
物語。舞台はインチョン(仁川)。

なかなか見ごたえのあるサスペンス映画だった。


(終わり)

結婚へのいばらの道

2024年11月18日 |  〇映画・映画音楽
결혼, 하겠나?  「結婚、する?」 〇〇〇--
(2143)



2024年に公開された社会派の恋愛ドラマ。

結婚を間近にひかえたカップルに不幸が襲う。男性の父親が脳出血で
倒れ、一命は取り留めたものの身体に重い機能障害が残り、リハビリの
ために長い入院生活が必要となった。父親は貯えもなければ、保険にも
入っていない。男性は父親を見捨てることができず、金銭面の負担も
含め、父親のサポートを自分の結婚よりも優先する。



男性と恋人は、当面、結婚をあきらめざるを得なくなり、さらには、男性
の方から、別れを切り出す。

それでも、再び、2人が協力して何とか現状を打開しようと、気持ちを
通わせたところで映画は終わる。

韓国の福祉制度(医療保護)についても学べる、なかなか見ごたえの
ある恋愛映画だった。

(終わり)

似顔絵作家はダウン症

2024年11月14日 |  〇映画・映画音楽
니얼굴  「あなたの顔」 〇〇〇〇-
(2142)



2022年に公開されたドキュメンタリー映画。



ダウン症の似顔絵作家、チョン・ウネさんの活動と日常を記録した作品。



障害のある、なしに関わらず、自分の好きなことに打ち込み、なおかつ、
それを楽しめる人は、実に幸せな人だ。

なかなか見ごたえのあるドキュメンタリーだった。

(終わり)

韓国の僧侶養成大学

2024年11月12日 |  〇映画・映画音楽
문경   「ムンギョン」 〇〇〇〇-
(2141)



2024年に公開されたインディーズ系の青春ドラマ。

職場での理不尽な待遇と人間関係に疲れ果て、体調を崩した30代女性の
ムンギョンが、休暇を取り、自分と同じ名の街、慶尚北道ムンギョン
参考:ウィキ)を訪れる。


△「僧伽大学」を出て「万行」修行中の尼僧もラーメン

そして、当地で偶然出会ったワケありの若い尼僧(にそう)といっしょに、
ケガをした迷子犬の飼い主を探し歩きながら癒されていく物語。


△ブログ主の妻(韓国出身)も大好きなシレギ(大根葉)のスープ

韓国にも僧侶養成大学(僧伽大学)が存在していることなど、いろいろと
新しい知識を得ることのできた映画だった。

(終わり)

娘が同性愛者

2024年11月11日 |  〇映画・映画音楽
딸에 대하여   「娘について」 〇〇〇--
(2140)



2024年に公開されたインディーズ系の家族ドラマ。

介護施設では管理側と深刻な摩擦を起こすくらいに良心的に働いて
いる1人親の母親が、娘の同性愛に対して強い拒否感を示す。


△痴ほうが進むワケありの老人の最後を自分の家で看取った3人

しかし、やむを得ず始まった、娘の恋人も含めた3人の同居生活の中で、
閉ざされていた母親の心が徐々に開かれていく。

静かな展開の映画ではあったが、なかなか見ごたえのあるヒューマンな
物語だった。


(終わり)

謎を残した中華麺

2024年11月09日 |  〇映画・映画音楽

△開店前のナイトクラブで華僑系組織のボスに食事をたかった主人公刑事

先日見た韓流ノワール「汚い金に手をつけるな」(鑑賞番号2139)の
中で、非常に印象的なシーンがあった。

主人公の刑事が、開店前のナイトクラブを訪ね、華僑系ヤクザのボスに
食事をたかったシーンだ。

最初、ブログ主は、刑事が食べている麺料理をチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)だと思った。


△明らかにソースではなくスープを飲みこむ音

しかし、刑事が皿からすすり込む液体の音は、明らかにチャジャンソース
ではなくスープのそれだった。


△麺もスープも写り込んでいない

また、割り箸の先に黒いチャジャンソースもついてはなかった。


△箸先には何の色もついていない

この2つから、刑事が食べていた中華麺がチャジャン麺でないのは明白だ。

ただし、スクリーンには一切、麺が写り込んでいなかったので、刑事が
どの中華麺を食べていたのかまではわからなかった。

箸先には赤っぽいスープもついていないので、この麺料理がチャンポン
でない可能性も高いのだ。そうすると、残る可能性は、ウルミョンか
中華風うどんのどちらか、と言ったところか。

いずれにしろ、何を食べているのかはっきりさせない食事シーンは、個人的
には嫌いである。

(終わり)

芸能人の恋は難しい

2024年11月06日 |  〇映画・映画音楽
■  디엠싱어 「DM シンガー」 〇〇---
(2138)



2024年に公開された恋愛映画。

人気女性歌手とユーチューバー(元人気男性グループメンバー)の恋物語を
描いた映画。事務所の方針から一旦は関係を断ち、男性は解雇までされた
2人だったが、その後も、お互いへの恋心を温め続け、ついには恋愛関係が
復活したところで映画は終了。


△困難な恋愛を復活させた2人

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって韓国語の聞き取り
学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。

(終わり)

和食料理人の復讐

2024年11月04日 |  〇映画・映画音楽
페스터  「膿 -うみ- 」 〇〇〇--
(2137)



2024年に公開されたインディーズ系の犯罪サスペンス。

ひき逃げ事件で妻子を失った後、重いトラウマに苦しめられている
日本料理の料理人に、超自然的な現象が起き始める。そして、ついには
彼の店にひき逃げ犯の男女2人が姿を現し、それに気づいた料理人は、
2人に制裁を加える。


△主人公は日本料理店の店主兼料理人

ところで、この映画の主人公の料理店の店名は「ウミ」だった。


△主人公の心は深い恨みで膿んだ状態、ということか

その「ウミ」の漢字名が「海」ではなく「膿」であることがわかった
瞬間、この映画を見るブログ主の気持ちは、完全に白けてしまった。

日本料理店としてもっと自然な店名だったなら、映画にも、もう少し
深く感情移入ができたことは間違いないだろう。


(終わり)

国籍も年齢差も超えて

2024年11月02日 |  〇映画・映画音楽
■ 여행자의 필요  「旅行者のニーズ」 〇〇---
(2136)



2024年に公開されたインディーズ系の人間ドラマ。主演女優はフランスの
有名女優、イザベル・ユペール(参考:ウィキ)。


△2人の会話は英語

ソウルに暮らす30代の韓国人男性とフランス人旅行者の高齢女性が、
ひょんなきっかけで同居生活を始めて2か月。過去も未来も見ようとしない、
2人の純粋で不思議な、今だけの関係に焦点を当てた作品だ。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、女性が、富裕層の韓国人を
相手に、フランス語の個人レッスンでお金を稼ぐシーンなど、そこそこ
関心を引かれるエピソードはあった。


(終わり)

男尊女卑が生んだ悲劇

2024年10月30日 |  〇映画・映画音楽
붉은 댕기  「赤い髪飾り」  〇〇---
(2134)



2024年に公開されたインディーズ系の社会派サスペンス。

その昔、親の意向により、自分を強姦した知人男性と強制的に結婚させ
られた初老女性が、長年にわたる秘められた憎悪の生活の中で、徐々に
心を病んでいき、ついには無意識のうちに夫の命を奪ってしまう。


△夫の悪霊を払うために踊るムダン(霊能者)

その後、夫の悪霊や自分を殺人者と責める謎の女(幻覚)に苦しめられる
ようになった女性だったが、結局は犯行が明るみに出て逮捕される。

男尊女卑の社会意識が生み出した悲劇、とでも言えばよいのか。何とも
陰惨な内容の映画だった。

(終わり)