おばちゃん、スゴイ

やっと４日目にして、高校の授業時間が確信できた。
わかってみれば、正味４５分。ベルとベルの間隔は、５５分なのだが、授業ができるという状態ではない。授業が終わると、教室の掃除が始まるのだ。これがまた、元気のいいおばちゃんで、窓を開け放して、タンクトップ姿で、どんどん教室の床を拭いていく。学生たちが来ても追い出されてしまう。先生としてはひるむことなく、授業の準備をするつもりで教室に入っていくが、おばちゃんの迫力の前に、何もできない。大きな声で何か言ってくれるのだが、さっぱりわかりませ～ん。きっと「もうすぐきれいになるから。ちょっと待っててよっ」てな感じか。
元気印のおばちゃんの、ど迫力清掃タイムが終わりしだい、生徒たちが入ってくる。準備している余裕もなく、授業開始。
きれいに拭いてくれた黒板は、しっかりと濡れたまま。しばらくは、使えない。
黒板を一番先に拭いてくれれば、まだ少しは乾くのが早くなるのだが、彼女には彼女なりの清掃手順があるようで、手伝おうとすると、「だめだめっ」とでも言うような声が飛んでくる。おばちゃん、スゴイ！