僕と猫のブルーズ

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「無言歌」鈴木祥子ドキュメンタリー映画

2009年08月08日 | 鈴木祥子
昨夜は仕事の後、渋谷に祥子さんの映画を観に行く。
定時に会社を出たら大雨。でも、映画館に着くころは小雨に。

会場はUPLINKファクトリー。アート系の映画を上映する劇場。
来るのは初めて。ここで出しているデレク・ジャーマンのフィルムを見た事ある。
昨日は上映最終日、しかも祥子さんのミニライブつき。


整理券配布を待つ間、並んでる祥子さんファンとお話。
ネット上でお名前をお見かけする方たち。
整理券をもらった後、レストランでお食事。
祥子さん、カーネーショントークに花を咲かす。楽しかった。

開演し、中に入る。こじんまりした劇場でソファに座ってゆったり見える。

映画の内容はやはり・・・重かった。この1年の祥子さんを追ったフィルム。
父親の死、ドラムの師匠の死。20周年記念ライブ。
鈴木慶一、原田真二、音楽活動開始の切っ掛けを与えてくれた先輩との共演。

祥子さんは何も隠さず曝け出してた。泣きながら話し「すべてイヤ」と愚痴る。
幼少のころお父さんと離れたこと、自分の恋愛話。明け透けに語る。
このヒトは、なんでこうまで「かくさない」ことに怖れを感じないのか?

印象的なコトバがいくつかあった。
「音楽にも恋愛にも以前ほどのめり込まない。充足感が無い」
「思い込み、幻想が激しい。現実以上に幻想を抱いてしまう」
「恋愛相手に父親の代わりを求めすぎて・・・結局破綻する」
「父親が死んで、創作のモチーフを失ってしまった」

画面の中での祥子さんは「のめりこまない」といいつつ創作に必死だ。
何度も歌いなおし詞を書き直し、その場で楽譜を起こし「地味な作業」を追及する。
確かな技術、才能。まさに、プロフェッショナルだった。
そしてイイ演奏を出来たとき、祥子さんはとてもうれしそうに輝いてた。

見ていて・・・うらやましいと思った。その才能と情熱に。
その「のめりこみよう」に。自分はそこまで仕事にのめりこめないから。

映像の中で、祥子さんの歌やピアノに美しい風景が重なる。
お父さんの住んでいた場所を尋ねる祥子さん。普通の街。普通の風景。

それを見てると何か・・・胸の中に抑えていたものが溢れてきそうになる。

映画上映後、祥子さんのミニライブ。30代「迷いの時期」に書いた曲を演奏。
今日はロックモードということでエレキギター中心。
相変わらず歌詞を忘れたり、演説が始まったり・・・自由なヒトだ(^_^;
「恋人たちの月」「そしてなお永遠に」が最高にカッコよかった。

最後、祥子さんは「夢を思えばきっとかなう。そう信じましょう」と云って笑った。

帰り、ご一緒した皆さんと話しながら歩く。楽しかった。
9月の「カネオヘアー」のチケットをゲットしたのでまた会えるとイイですね。

祥子さんの映画を見て・・・やっぱり「ゆれた」な。
そして・・・自分の悩みの答えなんて得られなかった。
当然だ。ヒトの人生を見て自分の人生の答えなんて得られるわけがない。

夢か・・・どんな夢をもちたいか?正直ワカンナイ。途方にくれている。
それがあれば・・・もっとがんばれるんだろうか?ゆれないですむんだろうか?

映画みてかえって、「悩み」が増えたぞ(笑)。ま、仕方ないな。
もう・・・しばらく「ゆれて」みよう♪
今日はひさしぶりにゴミひろい。道端の朝顔(?)がとてもキレイだった。

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