アウトドアライフの記録

四季それぞれに あちこちの山に登ったり、桜や紅葉の写真、および南の島の記録を写真とともに整理して、ブログにまとめました。

高野七口女人道を歩く  2013年1月10日

2013-01-24 11:25:42 | 冬の山歩き
strong>高野山は弘法大師空海の創建いらい、女人禁制が続いてきた。

明治の中ごろになり、女性が居住することが許可されたらしいが

それまでは、信仰心の厚い女性は高野山を見下ろす山の尾根道で

多宝塔(根本大塔)や、弘法大師の御廟に手を合わすほかはなかったと言う。

それに出家して、高野山で修行中の僧の身内の女性(母親など)も

わが子の姿を一目なりとも見たいと、尾根道を歩いたらしい。

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以前このブログで、「高野三山女人道」を紹介したが
高野山の街を取り巻く女人道の約半分であった。
残りの半分の「高野七口女人道」を今回歩いた。
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高野山に上ってくる道は、七つありそれぞれの女人結界の場所に

女人堂が建てられて、その女人堂を結ぶ山道が「高野七口女人道」

と呼ばれる尾根道だ。以前その半分の「高野三山」をめぐるコースを

歩いたが、今回は残りの「女人道コース」を歩いた。


※この歴史的参詣道である高野三山女人道は「世界文化遺産ー紀伊山地の霊場と参詣道」のなかには 含まれていないようだ。


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スタートして歩いていると、「観光案内所」の前を通りかかった。

その中でパンフレットを頂いて、親切にコースの説明をしていただいた。

これがそのパンフレットで赤いラインが今回歩いたコースだ。



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中の橋駐車場(無料)を10時5分スタート。



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すぐに奥の院へ入り、参道を歩く。

沢山の外国人観光客が歩いていた。若いカップル、家族連れなど。



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参道の途中に「弘法大師空海」が腰掛けたとされる

「腰掛石」があった。



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一の橋から街の中へ出る。街の中も外人観光客が多かった。



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この白い広場は凍った池だ。駐車場の気温はマイナス4度だった。



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歩いていると「徳川家代々の御廟」と看板が出ていたので

家康さんに手を合わせていこうと思ったら、なんと入場料

200円が要るとのこと。なんでお金を払ってまで家康に手を合わせな

あかんのやと、入場はやめた。

家康なんて、日光東照宮で、おとなしくしとったらええのに。



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不動坂口女人堂に着いた。ここが今日の女人コースのスタートだ。

不動坂口は西高野街道の終点で 京、浪花からたくさんの人が

ここへ登ってきたそうだ。そのため「女人堂」と言えば

一般的に ここのことを言うらしい。



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不動坂を登りきると、左手に「女人堂」、正面に「女人結界門」がある。

女人道はこの右手を登る。



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女人堂で手を合わせて、この坂がスタートだ。



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山道は整備されている。分岐には必ず標識があり
迷うことはない。



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しばらく歩くと、すぐに「弁天岳」山頂だ。



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立派な社があった。



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しばらくは明るい尾根道を歩く。右手の山並みの向こうに

大阪湾が見えるはずだが、今日は晴れているが霞んでいて

残念ながら海は見えない。



しばらく歩くと、おおきなテーブルとベンチがあった。

ここで昼食にする。(お昼休み45分)

※結局女人道にはここしかお弁当を食べれそうな場所がなかった。

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鳥居の続く山道を下ると右手に道路が見えてきた。
高野山道路だ。



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大門に到着。



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仁王さんに手を合わせて 再び歩き出す。



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大門前の道路はマイナス2.4度。寒いはずだ。



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大門前の「お助け地蔵さん」案内標識に従い歩く。



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沢山の前掛けが奉納されていた、お助け地蔵さん。



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道路を何度か横切ると、禿山に出た。見事な乱伐で
空海さんもびっくりだ。


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この禿山の登りはかなりきつい。今日のコースで一番だろう。



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やがて尾根道に出た。紀伊山地の山並みが続く。



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このポイントが、今回一のビューポイントだ。
禿山のせいで、見晴らしがとてもいい。



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遠くの山は「果無山脈」か。白く光っている。



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街を見下ろすと 壇上伽藍の根本大塔が見える。



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急坂を下りると 林道に出た。
ここが「ろくろ峠」だ。昔の女性たちはここで「ろくろ首」
のようにして、街を覗き込んだというが、今は植林のせいで
何も見えない。



※ここが 世界遺産の参詣道の一つ「小辺路」の始まりだそうだ。

「世界文化遺産」のわりには、なんともそっけない、

味のないスタート地点だ。

同じ世界遺産の「高野町石道」のスタート「慈尊院」、ゴールの

「壇上伽藍」のような艶やかさ、「大峰奥駈道」のスタート

「熊野本宮大社」、ゴールの「吉野町 柳の渡し」のような風情もない。

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林道(小辺路)をテクテクと歩くと、左へ分岐標識が出た。



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山道をしばらく降りると広い通りに出た。

「円通律寺」の門前だ。「この中に入るべからず」と
大きな看板があり、案内所でもらったパンフレットにも
念押しして書いてある。



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再び山道に入り、しばらく登ると最後の女人堂跡である

「大峰口女人堂跡」があった。ここが七つ目である。

ここを最後に急坂をどんどん下り続ける。ゴールは近い。




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車を停めた「中の橋駐車場」のトイレ横に飛び出した。

これを逆に進めと言われたら、苦しいなあ。看板もなく

あまりにも 無造作すぎる。

今までの懇切丁寧な案内標識、説明看板と比べると

あまりにもお粗末な結末だった。

駐車場帰着14時50分。



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駐車場は弘法大師空海の御廟所にお参りする沢山の

お遍路姿の人たちで、ごった返していた。



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実際に歩いた記録。



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標高差は弁天岳990mと駐車場770mの差 220メートル。



歩行距離は11キロ、歩行時間は4時間ちょうど。(お昼休み含まず)

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山歩きトップページはこちらです。

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