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まともな感覚

2012-04-01 17:52:44 | 教育
杉並区、学校選択制廃止へ 「教育内容で選ばれず」(朝日新聞) - goo ニュース

>競争原理導入

はなからそんな原理が導入できるわけないのだ。
PDCAサイクルもそうだけれども、机上の空論どころか暴論でしかない原理が通用するほど教育は甘くないのだ。
子どもの現実や地域の歴史的な経緯に耐えきれないような施策であることは現場サイドからとっくの昔に指摘されてきたところだ。
大体において、子どもに理解できるようなものでもないワケで、電車に乗って登校してくる地域の小学校って、都心にありえないだろう。
それを無理強いする結果になったのは、単に政治的な意図でしかない。
この選択制で傷ついた人たち、地域への保障は何もなされないで終了する。
馬鹿にするなといいたい。

他の自治体もさっさと目を覚ました方がいい。
品川区で、風評で地域の小学校が廃校になったことを聞いて、ずいぶん前に関連するエントリをこのブログで書いた気がするけれど、遅きに失するとはこのことではないだろうか。
小学校などは、地域の願いと負担があって生まれる経緯を持つものが多いのだ。
競争原理だかなんだかでそんな目にあうところが出るなんて言語道断なのだ。

ついでにいっておくと、小中連携や英語なんかもやめた方がいい。
枠組みだけになっている特別支援の方面に予算を落とした方がよほどいい。
無論、現場の意見を聞いてだ。

(以下、引用)

杉並区、学校選択制廃止へ 「教育内容で選ばれず」
朝日新聞2012年3月31日(土)17:34

 東京都杉並区教委は、小中学校で実施している学校選択制を2016年度に廃止する方針を決めた。競争原理導入による学校活性化を目指したが、校舎の新しさなど、教育内容と関係ないことで学校が選ばれる傾向があるためという。

 学校選択制は、一定の地域内で、通いたい学校を自由に選べる制度。東京23区のうち19区が選択制を導入しているが、廃止方針を決めたのは杉並区が初めて。杉並区が導入から10年になるのを機に検証したところ、一部の学校に人気が集中したり、事実に基づかないうわさで希望者が激減したりするなどのデメリットが目立ってきたという。