では「ロミオ×ジュリエット」のあらすじ感想を。ちなみに、まだ23幕は見てません。
アバンタイトルは、ジュリエットがエスカラスへ身を捧げることを、ロミオがモンタギューを討つことを心に決めたところなので、Aパートより。
ジュリエットのもとに、ティボルトが姿を現しました。
ティボルトは、ジュリエットのことを「紅い旋風」と呼んでましたよ。
つまり、彼女が家ではなく、街のために戦っていることを認めているということでしょう。
ティボルトは、ジュリエットたちよりも先にモンタギューを「殺す」と宣言しました。「討つ」とか「倒す」じゃなくて、「殺す」ですよ。
この、大義名分なんかこれっぽっちも気にしてないあたりが、ティボルトの妙にすがすがしいところです。
しかし、ジュリエットは戦っても傷つくだけであり、自分が命を捧げて罪を償えばすべて解決するから、そんなことはやめてほしいと頼みます。
この言葉の意味を、ティボルトははかりかねました。
そこで、ジュリエットはエスカラスの話をしました。
ティボルトは、キャピュレット家の娘がエスカラスと運命を共にしなければならないことは知っていたようです。
ティボルトは、他に方法はないのかと考えましたが、
ジュリエットはロミオのことをティボルトにお願いして(兄弟ですから)、
迷いのかけらもない表情でその場を去っていきました。
一方、ロミオはお母さんのもとを訪ねていました。
ロミオは、自分の手で父親を討つことにしたとお母さんに告げ、そのことをわびます。
お母さんも、ふたりにモンタギューとキャピュレットの家を背負わせてしまったことをわびましたが、覚悟を決めて振り返りもせず立ち去っていくロミオに、
「でも、それが本当に愛に続く道なの、ロミオ!」と呼びかけていました。
ティボルトもお母さんも、できることならふたりに苛酷な運命を背負わせたくないのでしょう。
次の日の朝、ジュリエットは最後の戦いに向けて鎧を身に着けていました。
準備をしているところへコーディリアは、
「この戦いが終わったら、やっと女の子として堂々と街を歩けるわね」
と言ってましたが、それ、死亡フラグっすから(笑)。
エミリアは、またオーディーンとして共演しようと呼びかけましたが、
これについてはコーディリアが「そんなこと言ってると、いいひと見つからないわよ」という人妻セリフで返してました。
まあ、コーディリアは嫁にしたいタイプですが、エミリアは恋人で止めときたいタイプですから(笑)。
そうこうしているうちに出発のときが来て、ジュリエットは伝家の剣を手に部屋を出て行きました。
そして、ジュリエットが檄を飛ばし、一堂は城に攻め入りはじめました。
コンラッドもフランシスコもキュリオも、これが最後の戦いになり、ようやくジュリエットに幸せが訪れるのだと心躍らせています。
この、みんながジュリエットのために力を尽くしていたというところがちょっと胸をうちます。
さて、城では防衛隊が敵襲に慌てています。
逃げるものは殺せと大公から命令が出ていましたが、あの憲兵隊長ですら「ほうっておけ。お前たちも逃げたければ逃げろ」となんかかっこいいこと言ってました。
本人は最後の責任を果たすかのように残るつもりみたいでしたし、変なところで株が上がりましたよ、この人(笑)。
しかし、この状況で逃げ場がないのがマキューシオ。
何せ街に火をつけたリーダーですから、街へ逃げれば市民に殺されます。逃げなければ大公に殺されます。
マキューシオは、実の父親のことを呼びながら、どこへ行けばいいか必死に考えていました。
モンタギューは、ひとり玉座に腰掛け、14年前のことを思い出していました。
今までしてきたことに悔いはないと言いましたが、あのときジュリエットを取り逃がしたことは悔やんでいます。
そこへ、最初に姿を現したのはティボルトでした。
もちろん、モンタギューはそこにいるのが自分の実の息子とは知りません。
そこで、ティボルトは自分の母親の名を告げ、憎々しそうな表情で「俺にはお前と同じ血が流れている」と言いました。
そのころジュリエットは、門の前で待ち構える憲兵を説得していました。
剣を必要としない世界を作るために、協力してほしいと。
そこにいた憲兵隊長は、ジュリエットの前にひざまずき、ジュリエットのことを「キャピュレット殿下」と呼んで、門を通しました。
あの憲兵隊長が恭順したあたりから、ジュリエットの信念の強さを理解するべきなんですかね。
ティボルトは、モンタギューに斬りかかっていました。
が、そのまま殺すのではなく、モンタギューの首筋に剣を突きつけた状態で、エスカラスのことをモンタギューに詰問していました。
どうすれば、ジュリエットが挿し木にならずにすむのかと。
モンタギューは、ジュリエットがエスカラスに身を捧げるという話を聞いて、少なからず動揺していましたが、ちょうどそのときにロミオが姿を現しました。
そして、モンタギューを攻撃しようとしましたが、そこはエスカラスのことを聞きたいティボルトに制せられました。
さらに、ジュリエットたちもやってきて、役者勢ぞろい。
ジュリエットの姿を見て、モンタギューは「すべての鍵は、お前が握っていたということか!」と悔しそうに言います。
その前に「すべてはエスカラスの意思か!」みたいなことも言ってましたし、
どうも、モンタギューはジュリエットを討ち損なったところで運命が決まっていたのだと悟ったようです。
そのジュリエットは、モンタギューの目の前で剣を捨てました。一同、その光景に息を呑みます。それに応えるかのように、ジュリエットが話し始めました。
「……剣はもう必要ないわ。14年前、キャピュレット一族を刃にかけたことは、もう恨んではいません。あなたを手にかけるつもりもない。私が望むのは、復讐でも家の再興でもない。あなたの手から、市民の手に、ネオ・ヴェローナを取り戻したいだけです。モンタギュー。あなたには城を退き、ネオ・ヴェローナを離れていただく。ご退陣を!」
それに対して、モンタギューが「力さえあれば、運命などねじ伏せられると思っていた……」と言いつつ、おもむろにジュリエットに向かって剣を抜きます。
それとともに、コンラッドたちがモンタギューに迫りますが、モンタギューの剣はジュリエットの目の前に突きたてられただけでした。
「……栄光とは、水面に落ちる雫のように広がり続ける。そして、無へと消えていく」
とそのとき、モンタギューの顔が苦悶にゆがみます。
モンタギューの背後から、もう精神的にボロボロになっていたマキューシオが剣を突き刺したのです。
「あなたがすべて悪いんだ」と言って壊れたように笑いながら。
マキューシオは、ティボルトに「去れ。お前など、殺す価値もない」と言われて、その場から消えていきました。
何というか、実にたまらない小物っぷりでした(笑)。
マキューシオの刃に倒れたモンタギューは、ロミオとジュリエットに支えられながら、最後の力を振り絞ってたずねました。
「なぜ……なぜ皆、私を愛さない」
ジュリエットが問い返します。
「あなたは、愛されたかったのですか」
そして、これがモンタギューの最期の言葉。
「哀れみなどいらん。私は、この世の誰よりも恐れられ……たい」
はいはいツンデレツンデレ(笑)。
まあ、ぬくもりを捨てて這い上がってきた人間ですから、
今さら他人に弱みを見せるわけにもいかなかったのですな。
人間、自分の弱さをどこかで認めちゃったほうが、たぶん楽に生きられると思いますよ。
それについてロミオは、
「結局剣は何も生み出さない。父は、愛よりも力を信じ、力によって滅びた」と言い、ジュリエットは
「この人は、愛することが怖かったのかもしれない。だから、剣に助けを求めた。あまりに強く愛したら、失ったときの悲しみに耐えられないから」とこたえました。
ただ、それはジュリエット自身にも投げかけられた言葉でした。
ジュリエットがエスカラスに身を捧げれば、ロミオとの約束を果たせないのですから……。
派手派手しさはありませんでしたが、
ジュリエットの「力ではなく、愛で世界を動かす」という意思が展開に反映されていて、見ていてすっきりする内容でした。
このへん、ある意味なのはさんとは反対よね(笑)。
モンタギューも、死んでみればなんか哀れを誘いました。
途中から、引き返したくとも戻れない道にはまりこんで、全力で前に走り続けなければならなかった、そんな人間の悲しさ。
ポーシアとちゃんと愛し合っていれば、あるいは本人も救われたのかもしれませんが、
生まれてきたロミオが、ちゃんと愛を手に入れたことを考えると、わずかながら救いは存在したといえるのかもしれません。
で、今さらながらにハーマイオニとかどうしてるのかなと。
例のヤンデレった回でお役御免になったのはわかってますが、
最終回にはちょっとでも姿見せてくれるのかなって。
そういう意味では、リーガンがどのへんまでデレるのかも期待してますよ。
たぶん、期待するところ間違ってますが(笑)。
アバンタイトルは、ジュリエットがエスカラスへ身を捧げることを、ロミオがモンタギューを討つことを心に決めたところなので、Aパートより。
ジュリエットのもとに、ティボルトが姿を現しました。
ティボルトは、ジュリエットのことを「紅い旋風」と呼んでましたよ。
つまり、彼女が家ではなく、街のために戦っていることを認めているということでしょう。
ティボルトは、ジュリエットたちよりも先にモンタギューを「殺す」と宣言しました。「討つ」とか「倒す」じゃなくて、「殺す」ですよ。
この、大義名分なんかこれっぽっちも気にしてないあたりが、ティボルトの妙にすがすがしいところです。
しかし、ジュリエットは戦っても傷つくだけであり、自分が命を捧げて罪を償えばすべて解決するから、そんなことはやめてほしいと頼みます。
この言葉の意味を、ティボルトははかりかねました。
そこで、ジュリエットはエスカラスの話をしました。
ティボルトは、キャピュレット家の娘がエスカラスと運命を共にしなければならないことは知っていたようです。
ティボルトは、他に方法はないのかと考えましたが、
ジュリエットはロミオのことをティボルトにお願いして(兄弟ですから)、
迷いのかけらもない表情でその場を去っていきました。
一方、ロミオはお母さんのもとを訪ねていました。
ロミオは、自分の手で父親を討つことにしたとお母さんに告げ、そのことをわびます。
お母さんも、ふたりにモンタギューとキャピュレットの家を背負わせてしまったことをわびましたが、覚悟を決めて振り返りもせず立ち去っていくロミオに、
「でも、それが本当に愛に続く道なの、ロミオ!」と呼びかけていました。
ティボルトもお母さんも、できることならふたりに苛酷な運命を背負わせたくないのでしょう。
次の日の朝、ジュリエットは最後の戦いに向けて鎧を身に着けていました。
準備をしているところへコーディリアは、
「この戦いが終わったら、やっと女の子として堂々と街を歩けるわね」
と言ってましたが、それ、死亡フラグっすから(笑)。
エミリアは、またオーディーンとして共演しようと呼びかけましたが、
これについてはコーディリアが「そんなこと言ってると、いいひと見つからないわよ」という人妻セリフで返してました。
まあ、コーディリアは嫁にしたいタイプですが、エミリアは恋人で止めときたいタイプですから(笑)。
そうこうしているうちに出発のときが来て、ジュリエットは伝家の剣を手に部屋を出て行きました。
そして、ジュリエットが檄を飛ばし、一堂は城に攻め入りはじめました。
コンラッドもフランシスコもキュリオも、これが最後の戦いになり、ようやくジュリエットに幸せが訪れるのだと心躍らせています。
この、みんながジュリエットのために力を尽くしていたというところがちょっと胸をうちます。
さて、城では防衛隊が敵襲に慌てています。
逃げるものは殺せと大公から命令が出ていましたが、あの憲兵隊長ですら「ほうっておけ。お前たちも逃げたければ逃げろ」となんかかっこいいこと言ってました。
本人は最後の責任を果たすかのように残るつもりみたいでしたし、変なところで株が上がりましたよ、この人(笑)。
しかし、この状況で逃げ場がないのがマキューシオ。
何せ街に火をつけたリーダーですから、街へ逃げれば市民に殺されます。逃げなければ大公に殺されます。
マキューシオは、実の父親のことを呼びながら、どこへ行けばいいか必死に考えていました。
モンタギューは、ひとり玉座に腰掛け、14年前のことを思い出していました。
今までしてきたことに悔いはないと言いましたが、あのときジュリエットを取り逃がしたことは悔やんでいます。
そこへ、最初に姿を現したのはティボルトでした。
もちろん、モンタギューはそこにいるのが自分の実の息子とは知りません。
そこで、ティボルトは自分の母親の名を告げ、憎々しそうな表情で「俺にはお前と同じ血が流れている」と言いました。
そのころジュリエットは、門の前で待ち構える憲兵を説得していました。
剣を必要としない世界を作るために、協力してほしいと。
そこにいた憲兵隊長は、ジュリエットの前にひざまずき、ジュリエットのことを「キャピュレット殿下」と呼んで、門を通しました。
あの憲兵隊長が恭順したあたりから、ジュリエットの信念の強さを理解するべきなんですかね。
ティボルトは、モンタギューに斬りかかっていました。
が、そのまま殺すのではなく、モンタギューの首筋に剣を突きつけた状態で、エスカラスのことをモンタギューに詰問していました。
どうすれば、ジュリエットが挿し木にならずにすむのかと。
モンタギューは、ジュリエットがエスカラスに身を捧げるという話を聞いて、少なからず動揺していましたが、ちょうどそのときにロミオが姿を現しました。
そして、モンタギューを攻撃しようとしましたが、そこはエスカラスのことを聞きたいティボルトに制せられました。
さらに、ジュリエットたちもやってきて、役者勢ぞろい。
ジュリエットの姿を見て、モンタギューは「すべての鍵は、お前が握っていたということか!」と悔しそうに言います。
その前に「すべてはエスカラスの意思か!」みたいなことも言ってましたし、
どうも、モンタギューはジュリエットを討ち損なったところで運命が決まっていたのだと悟ったようです。
そのジュリエットは、モンタギューの目の前で剣を捨てました。一同、その光景に息を呑みます。それに応えるかのように、ジュリエットが話し始めました。
「……剣はもう必要ないわ。14年前、キャピュレット一族を刃にかけたことは、もう恨んではいません。あなたを手にかけるつもりもない。私が望むのは、復讐でも家の再興でもない。あなたの手から、市民の手に、ネオ・ヴェローナを取り戻したいだけです。モンタギュー。あなたには城を退き、ネオ・ヴェローナを離れていただく。ご退陣を!」
それに対して、モンタギューが「力さえあれば、運命などねじ伏せられると思っていた……」と言いつつ、おもむろにジュリエットに向かって剣を抜きます。
それとともに、コンラッドたちがモンタギューに迫りますが、モンタギューの剣はジュリエットの目の前に突きたてられただけでした。
「……栄光とは、水面に落ちる雫のように広がり続ける。そして、無へと消えていく」
とそのとき、モンタギューの顔が苦悶にゆがみます。
モンタギューの背後から、もう精神的にボロボロになっていたマキューシオが剣を突き刺したのです。
「あなたがすべて悪いんだ」と言って壊れたように笑いながら。
マキューシオは、ティボルトに「去れ。お前など、殺す価値もない」と言われて、その場から消えていきました。
何というか、実にたまらない小物っぷりでした(笑)。
マキューシオの刃に倒れたモンタギューは、ロミオとジュリエットに支えられながら、最後の力を振り絞ってたずねました。
「なぜ……なぜ皆、私を愛さない」
ジュリエットが問い返します。
「あなたは、愛されたかったのですか」
そして、これがモンタギューの最期の言葉。
「哀れみなどいらん。私は、この世の誰よりも恐れられ……たい」
はいはいツンデレツンデレ(笑)。
まあ、ぬくもりを捨てて這い上がってきた人間ですから、
今さら他人に弱みを見せるわけにもいかなかったのですな。
人間、自分の弱さをどこかで認めちゃったほうが、たぶん楽に生きられると思いますよ。
それについてロミオは、
「結局剣は何も生み出さない。父は、愛よりも力を信じ、力によって滅びた」と言い、ジュリエットは
「この人は、愛することが怖かったのかもしれない。だから、剣に助けを求めた。あまりに強く愛したら、失ったときの悲しみに耐えられないから」とこたえました。
ただ、それはジュリエット自身にも投げかけられた言葉でした。
ジュリエットがエスカラスに身を捧げれば、ロミオとの約束を果たせないのですから……。
派手派手しさはありませんでしたが、
ジュリエットの「力ではなく、愛で世界を動かす」という意思が展開に反映されていて、見ていてすっきりする内容でした。
このへん、ある意味なのはさんとは反対よね(笑)。
モンタギューも、死んでみればなんか哀れを誘いました。
途中から、引き返したくとも戻れない道にはまりこんで、全力で前に走り続けなければならなかった、そんな人間の悲しさ。
ポーシアとちゃんと愛し合っていれば、あるいは本人も救われたのかもしれませんが、
生まれてきたロミオが、ちゃんと愛を手に入れたことを考えると、わずかながら救いは存在したといえるのかもしれません。
で、今さらながらにハーマイオニとかどうしてるのかなと。
例のヤンデレった回でお役御免になったのはわかってますが、
最終回にはちょっとでも姿見せてくれるのかなって。
そういう意味では、リーガンがどのへんまでデレるのかも期待してますよ。
たぶん、期待するところ間違ってますが(笑)。