ひよりみっ!

ディープインパクトが三冠馬になった年からやってる日記

前のアイディアより次のアイディアが優れている保証はない

2006-10-24 21:27:40 | 雑記
こないだ、お(ryから「富野はガンダム以上の作品を作れていないという批判がある」という話を聞いたとき、
「ならば、それ以上の作品が作れるのかとその人に聞きたい」と言ったら、
「それはやっちゃいかん反論だろ」と言い返されまして。
まあ、事実その通りです。
その基準に従うと、作品を批判できる人がほとんどいなくなっちゃうから(笑)。

ただ、そういう批判が出てくる背景には、
「人間は成長するものだから、
クリエーターは常に以前の作品よりもおもしろいものを作れるはずである」
という思いこみがあると思ったわけです。
それをふまえて「富野はガンダムから成長していない」というのがその批判の本質であろうと。
ただ、その場合は「ガンダムよりすぐれたエンターテインメント作品がどれほど作られてきたか」を考慮しなければなりません。
ガンダムを超える作品があまた生まれてきたのなら、その批判は的を射ていますが、
そうでないというなら、本人でさえもガンダムを超えるのは簡単ではないはずです。
というのは、物語をおもしろく見せる技術は基本的に進歩していくものですが(時代遅れになる可能性もある)、
物語のアイディアには、当たり外れがあるからです。

「機動戦士ガンダム」という作品が、アイディアは平凡だけど、演出や作画のクオリティで面白く見せていた作品であるなら、
まだまだ延びしろはあると思いますが、
ガンダムはロボットアニメのひとつの方向性を決定付けた記念碑的作品です。
アニメ史に残るほどの革新的アイディアをベースにした作品を超えるには、
同じくらい斬新なアイディアを持ってこないといけません。
そんな特大ホームラン的なアイディアは、ひとりのクリエーターがひとつ思いつけば十分です。

そういう点において、エロゲとかでも一山あててしまったメーカーは、
次回作に期待されすぎるのがつらいと思いました。
「WHITE ALBUM」にしても、
広く評価されたのは発売よりずいぶん先になってからのことでしたし。
あー、だからそういうメーカーは大作主義になって、
延期の常連になっていくのだわ……。
コメント (10)
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バカになるために酒を使うか使わないかの差

2006-10-24 00:56:13 | つぶやき
「お酒、飲めないの?」という問い(月と太陽のおもいで。)

金田一蓮十郎の「ニコイチ」で、
経理の藤本さん(ヒロイン)が社内コンパのときに
「私アルコール飲めないから、ウーロン茶をいただくわ」
ときっぱり言っちゃうシーンがあって、
確かにこれは空気冷えるなあと思ったわけですけれども。
(ちなみに、藤本さんは本当はお酒が飲めるのだが、
会社ではクール系キャラを演じている)

お酒の場というのは「バカになる」ためのものであり、
平素抑えている素の自分をさらけ出すための舞台装置なのだと私は思っているのですけど、
そういう場でお酒を飲まないという選択肢をとるというのは、
「君はこの場でも仮面をかぶって行動するつもりですか」
というふうに周囲からは見えるんじゃないかと推測しています。
先の藤本さんの場合なんか、かなりわかりやすく
「私はこの場でハメ外すつもりはありませんから」
と主張しているように見えますし。

ということは、お酒を飲まない人は飲まない人で、
「これからバカモードに移行します」というシグナルを持っておけばいいんじゃないでしょうか。
酒の力を借りなくてもバカになれるなら、
そのほうが効率的かもしれないと私は思っていますよ(笑)。
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