現代視覚文化研究会「げんしけん」

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おとぎ銃士 赤ずきん 『トゥルーデの迷宮』

2006年10月08日 21時55分37秒 | アニメ・映像全般
 『おとぎ銃士 赤ずきん』第15話を観させて頂きました。【サンドリヨン】の腹心である最凶の魔女【トゥルーデ】と闇の三騎士「ヴォイドフォント」「ディナイジェット」「アビスフォール」が【赤ずきん】たちの前に立ちはだかります。前回の戦いで負傷した【ヘンゼル】に代わり、ついに動き出しました。原子レベルで物質を分解・再構成する「メタモルフォス」という暗黒魔法の使い手。その音無き存在感は怖さを感じます。

 霧の立ち込める森。【キュピ】の道先案内でさきを急ぐ【赤ずきん】たち。少々迷い気味であります。もれなく【赤ずきん】はお腹が空いています。すると、霧の中から馬車が走って来ます。【草太】が手を上げるも、誰かが乗っている雰囲気、人の気配がしなかった。馬車の中を覗くが誰も乗っていない。中には、数体の人形が転がり、こぼれ落ちたマグカップがある。【草太】が拾う人形たちの何かにおびえた表情が物語る。
 【ヴァル】が感じ取る悪しき力。三銃士たちにも、一気に緊張感が高まります。霧の中を進む黒き影。周囲の草木も怖がり、しおれてしまう位に恐れる力が向って来る。 
 静かなる存在。『エルデ・・・鍵』。黒き魔女の眼光があやしく輝いた。【赤ずきん】たちは、その光をまともに見てしまう。【りんご】だけは目を手で覆い見ずにすんだ。【りんご】が目を開けると【赤ずきん】も【草太】もいなくなっていた。それは、地面に転がったみんなに似ている人形たちが表していた。
 迷宮。黒の世界を歩く【草太】の前に扉が現れる。その頃【りんご】は人形にされたみんなを腕に抱えて走って逃げていた。その【りんご】に『乗れ!早く!』と馬車から声をかけたのが【ハーメルン】。
 草太。扉の先には見た事ある風景が【草太】の自宅。ここは「ファンダヴェーレ」のはずなのだが・・・。
 馬車で逃げる【りんご】と【ハーメルン】。【ハーメルン】の知る限りでは【トゥルーデ】の暗黒魔法から助かった者はいない。その事を聞き、涙を浮べる【りんご】。こぼれた涙が【草太】の人形をぬらす。だが、【ハーメルン】は諦めていない。その言葉と態度は【りんご】に勇気を与える。泣いてばかりいられない。今は人形を奪われたら全てが終わってしまう。
 草太。家の中を探索している。すると、突然に台所から青き炎があがる。闇の三騎士が【草太】に襲いかかる。その危機を救ったのが【赤ずきん】。「アグニパン」で叩きます。【赤ずきん】は【草太】の無事を喜んでいる。そこに割って入って来たのが【白雪】。どさくさにまぎれて『寂しかったですわ』と【草太】に抱きつくが、何かが足りない。そう【りんご】のツッコミが無いのだ。【白雪】も、いつもの調子が出ない様子。【草太】は【りんご】が一緒ではないので、心配します。その呼ぶ声が【りんご】には一瞬ですが聞えたかもしれません。【りんご】は何かを感じ、自然と腕の中にある【草太】と【白雪】の人形をそっと離すのだった。
 閉じ込められた空間。脱出を試みる【赤ずきん】たちの前に、2つの扉が現れる。慎重に選びたい【白雪】と勘と運で選ぶ【赤ずきん】。彼女たちの性格が読み取れる。次に出た場所は「サラマンドラ」の村(礼拝堂)。ここでも闇の三騎士が襲って来る。【いばら】の「つるのムチ」で縛ります。倒すと再び扉が今度は3つ現れます。「どれを選んでも、出口に行ける気がしない」と【白雪】。信じる気持ちを吸い取られる目。信じる事への意味を成さない無力感が描かれる。3つの扉を【赤ずきん】の提案で同時に開ける事にする。その先には【赤ずきん】の通った魔法学校。そこでも闇の三騎士が襲い来る。【白雪】の氷の魔法で倒すが、手応えが無い感じ、何か別の目的があるらしい。無数に増える扉、【赤ずきん】たちを倒す目的ではない。【草太】は考え、【草太】が自ら選びます。
 一方【りんご】と【ハーメルン】の馬車の前に【トゥルーデ】が現れる。ぶつかり、放り出される【りんご】と人形にされたみんな。【ハーメルン】が短剣で立ち向かうが【トゥルーデ】の波動に吹き飛ばされてしまう。『渡せ・・・渡せ・・・エルデの鍵を・・・』を迫る。【りんご】も『嫌よ!嫌に決まってるでしょ!』と必死の抵抗をする。最凶の魔女には魔法をやぶれないとの自信がある。
 僕たちの心の中が反映された空間。諦めの気持ち。やる気をなくさせる為に。逆を言えば、みんなで諦めの気持ちを持たず、心の底から、自分たちの選択を信じる事ができれば、どんな扉を選んでも、それが出口になるのだと。『扉を開ける前に、諦めてしまってはいけないんだ』と【草太】。
 心に響く声。【草太】を呼ぶ声。泣く【りんご】の姿。その純粋な想いがこめられたしずくが【草太】たちを元に戻す。凄く心配し、凄く安心した【りんご】は泣いていた。また【草太】の顔を見て安心して泣いた。

 『ごめん。でも、聞えていたよ。ちゃんと、りんごの声、ちゃんと届いてた』

その【草太】の言葉は【りんご】を自然と笑顔にする。【りんご】と【ハーメルン】は目で交わす。その行為を見て【白雪】の眼鏡が光り【りんご】と【ハーメルン】の仲をからかう。何だか【赤ずきん】も勘違いしているし(笑)。
 【トゥルーデ】が暗黒魔法を発動する。同じ手は効かない。【いばら】の花の盾がみんな悪しき光から守ります。すると、闇の三騎士「ヴォイドフォント」「ディナイジェット」「アビスフォール」を召喚する。その三騎士たちの力は三銃士たちを圧倒する破壊力。【いばら】でさえも背後を取られてしまう。しかも、三銃士の魔法を合わせたトライアングル魔法でも【トゥルーデ】たちには効かない。
 最凶の魔女。【ハーメルン】から聞く。【トゥルーデ】の名。そして、四つ葉騎士団を壊滅させた事も・・・。囲まれる【赤ずきん】たち。絶体絶命の大ピンチ。【白雪】『逃げるしかありませんわね』。今は【草太】を守る事が最優先なのだ。【白雪】が1つだけ方法がある。1度だけ成功した魔法。「たぶん」と言える成功確率。しかし、迷っている時間はなかった。【草太】『やってみようよ。扉を開ける前に諦めちゃだめだよ』と、その言葉をみんなの迷う気持ちを打ち消した。【白雪】が呪文を詠唱する・・・【赤ずきん】たちの姿が消えた・・・。
 空間転送魔法。さすがは【白雪】です。みんなを、これだけの人数を瞬間移動させたとはね。何とか逃げ切れた。『ここはどこ?』と【りんご】。【白雪】自身も分からない。すると【いばら】が立ち上がり、周囲を見渡す。安心感から【赤ずきん】は再びお腹が空いたようですね(笑)。
 【いばら】。『ここ・・・見た事あるかも・・・え・・っと、ふわ~思い出した。あのね・・・ここ・・・私の生まれた国だ』とボケボケな【いばら】。その事を聞いて驚いているみんなの真似をして『え~え~』と言っていた。