現代視覚文化研究会「げんしけん」

アニメ・ゲーム・漫画の視覚文化が日本を元気する!
コラボカフェ☕大好き❤️で2020年にブログ復帰します‼️

『ローゼンメイデン』新作決定・・・かな。

2006年02月28日 20時18分36秒 | アニメエキスプレス
 ついに『ローゼンメイデン』シリーズの次回作が発表されました。『トロイメント』では【薔薇水晶】と【金糸雀】の新キャラ。【水銀燈】は【めぐ】というミーディアムを得て復活を果し【真紅】との激闘を演じた。個人的には、アリスゲームでの【翠星石】と【蒼星石】との別離が良かった。もちろん【雛苺】の可愛さは忘れておりません(笑)。まだ、テレビか?OVAか?と内容も決まっていないですが期待のアニメ作品にはなりますね。
 新作『ローゼン』以外でも、4月・5月もアニメ作品が多いです・・・多すぎですね。個人的には『魔界戦記ディスガイア』と『まじかる?ぽか~ん』ですね。それと、観て当然の王道作品は『ARIA The NATURAL』と『ああっ女神さまっ』の続編も期待ですよね。今作『ARIA』のテーマは「出会い」だという事らしいです。うーん、今作で【水無 灯里】はどんな「出会い」の経験をするかが、今から楽しみです。『女神さまっ』も第2期も4月6日から放映開始なので見逃せないし、今シリーズでは新キャラクターも出るらしいですよ。

もっと極上生徒会Vol.2

2006年02月27日 23時33分02秒 | アニメ・漫画書籍
 本日は、極上生徒会アンソロジー集に2巻の『もっと極上生徒会Vol.2』を購入して来ました。注目の内容は【まったくモー助】さんの描いた隠密の【矩継 琴葉】と【桜梅 歩(アユアユ)】と【蘭堂 りの】をメインに置いた漫画。特に、この2巻に収録されたノベル『SHOW MUST GO ON』が良かったですね。この小説には2人のオリジナルキャラクターも登場します。まず、『ナフレス諜報機関』での教官であり、【久遠】の師匠的存在の【バイパー】。もう一人は、アニメ第10話「彼女に水着をきせないで」の放映回で、生徒会メンバーを押えてランキングの上位に入った女の子で、本作では宮神学園演劇部部長として【浅井 静香】が登場します。ノベルの大まかな内容は、突然のインフルエンザの集団感染をした演劇部の代わりに、演劇コンクールに出る極上メンバー。その裏で暗躍する『ナフレス諜報機関』と【バイパー】・・・しかも【バイパー】は【プッチャン】【ランス】とも関係がある!?もちろん、その演劇の脚本は『宇宙異性人エイリアン』を書いた【桂 みなも】。今回は、サポートで【シンディ 真鍋】と2人で完成を目指す。【バイパー】の目的は・・・Gこと【銀河 久遠】。そして、諜報機関の襲撃に苦戦する極上メンバー。その時【りの】の神宮司の力が解き放たれる!やはり、【久遠】のみんなを想う気持ちと【プッチャン】と【バイパー】の15年ぶりでの再会の場面が良かった。ちょっとした部分ですが、【香】が【ランス】の事を思い出し、気に掛ける所は心がアツくなりました。

おでかけライブin前橋73

2006年02月26日 16時43分55秒 | アニメイベント
 昨日から泊り込みで、群馬に行っておりました。お目当ては、このイベント『おでかけライブin前橋73』に参加する為です。なぜ、東京の私が参加していたかと言うと、私の友人の主催するサークルにヘルプで同人誌の制作に参加された方に会うのも目的も含まれておりました。イベントは、なかなかの熱気に包まれていました。う~ん、地方のアニメに対するアツきスピリットを感じ取りましたね。特に、コスプレが多かった。皆さん、キャラの特徴をつかんで見事になりきっていました。

魔法少女リリカルなのはA’s Vol.1

2006年02月20日 23時23分36秒 | アニメDVD野郎!
 『魔法少女リリカルなのはA’s 』の第1巻を観させて頂きました。久しぶりに【なのは】と【フェイト】に会えました。今回は物語の鍵になり得るもう一人のヒロイン【八神 はやて】の存在も見逃せないですね。そんな第1巻に収録されているのは、第1話「はじまりは突然になの」、第2話「戦いの嵐、ふたたびなの」、第3話「再会、そしてお引っ越しなの!」です。まだまだ、謎の部分が多い序盤戦って所でしょうか?怯える【はやて】に突然、封印解除を告げる「ロストロギア」こと『闇の書』。そんな第1話では【なのは】は魔法の練習をしながら、日々【フェイト】の事を思う。もちろん【フェイト】も同じ気持ちである。そんな中、広域結界「封鎖領域」が街中に張り巡らされる。【なのは】に襲い掛かる脅威が迫りつつあった。ベルカの騎士団であり『闇の書』の守護者【ヴィータ】が現れる。【なのは】もバリアジャケットをまとい、レイジングハートを起動させて戦うが【ヴィータ】の使う鉄槌のアームドデバイス「グラーフアイゼン」の圧倒的な攻撃力に【なのは】のバリアと防御を突き破る圧倒的な攻撃力の前に、【なのは】と「レイジングハート」は負傷し、傷つき倒されてしまうのだった・・・。そして、もうダメだと思った瞬間に目の前に立っていたのが・・・【フェイト】だった。【なのは】の傍らには【ユーノ】の姿も。仲間か、と問う【ヴィータ】に【フェイト】はこう答える「友達だ」と・・・心がアツくなる第1話。
 第2話では、倒れた【なのは】に代わり【フェイト】【ユーノ】【アルフ】が戦います。しかし、大苦戦をしいられる。【ヴィータ】にも【ザフィーラ】が居た。一時は【フェイト】と【アルフ】の見事なコンビで【ヴィータ】を追い詰めるが・・・。剣士【シグナム】、遠距離魔法の【シャマル】、獣人化した【ザフィーラ】により【フェイト】たちも徐々に押されてしまう展開に。そして狙われる【なのは】の「リンカーコア」。『闇の書』のページが埋まってしまう。傷ついた【なのは】は最後の力で最大砲撃魔法「スターライトブレイカー」を発射する。【なのは】と「レイジングハート」とのお互いの信頼した描きも良かったシーン。そして、結界を破壊する。その【クロノ】と『闇の書』との嫌な因縁も気になる所だが、【フェイト】との再会は突然・・・いや、突然すぎた。言葉も交わさずに、いきなりの戦闘・・・お互いの顔を遠くから見る事しかできなった。
 第3話、病室での【なのは】と【フェイト】の再会。折角の再会もこんな事になり、複雑な表情の2人だが、でもまた会えた事に嬉しいのだった。明かされる戦った相手の正体不明の魔法は「ベルカ式」それはかつて、【なのは】や【クロノ】たちの扱う「ミッドチルダ式」と勢力を二分した魔法体系。遠距離や広域攻撃をある程度度外視して、対人戦闘に特化した戦闘魔法。先ほどの戦いで傷ついたのは【なのは】たちだけではない、修理を受けているレイジングハートとバルディッシュは酷い破損状態だった。保護観察官にして時空管理局歴戦の勇士【ギル・グレアム】と面会する。【グレアム】は【フェイト】に「自分を信じてくれる人のことは、決して裏切ってはいけない」という事を守れればあとは行動に制限をしないことを約束し、【フェイト】はそれを了承する。一方、【はやて】の前では、さすがのベルカ騎士団もくつろぎ中。【シグナム】は【フェイト】を高く評価していた。そして、時空管理局は動き出す。臨時作戦本部をなのはの世界に置くという事、その拠点は、民間協力者である【なのは】の保護をかねて、【なのは】の家のごく近所であるという事の2点。翌日には、【なのは】の近所のマンションが、臨時の駐屯所として選ばれ、荷物が運び込まれる。【アルフ】と【ユーノ】も【なのは】の世界に合わせた。子犬フォームとフェレットフォームになる。挨拶に来た【アリサ】と【すずか】と出会う【フェイト】。お互いにビデオレターではもう顔なじみでもあり、初対面の感覚がなく笑ってしまう。みんなで【リンディ】とともにに翠屋でお茶をすることになった。【なのは】の両親に挨拶をする【リンディ】。その【フェイト】に用意された【なのは】の小学校の制服・・・【なのは】の同級生となるのだった。その和やかな裏では、ベルカ騎士団が今後の計画を話し合っていた。完成の666ページまで、半分は超えた状態だった。早く完成させて、はやてと一緒にずっと静かに暮らしたい…とつぶやく【ヴィータ】が印象深い。その頃、本局のメンテナンス室で「レイジングハート」と「バルディッシュ」の修理と調整をしているエイミィの後輩【マリー】から【エイミィ】に相談がある。内容は、二基が出しているエラーコードは、「必要な部品が足りない」というもの。「CVK-792」を見て驚く【エイミィ】。それは、ベルカ式カートリッジシステムの部品名だったから・・・。

宮神学園極大権限保有最上級生徒会。 2月号

2006年02月18日 09時40分37秒 | 極上コンテンツ
 『極上生徒会』のフィギュメイトを若干遅くなりましたが飾る事ができました。やはり、フィギュアの仕上がりもなかなか良いですね。特に【銀河 久遠】のデキには驚きですね(笑)。しかも、初回出荷では、【蘭堂 りの】と【桜梅 歩】の顔パーツが入れ替わってパッケージされたり、パッケージ側面の表記に一部誤りがあったり(<誤>桜海 歩→<正>桜梅 歩)とオタク心をくすぐる仕様が満載ですよ。
 今は【銀河 久遠】を中等部制服、【矩継 琴葉】を高等部制服の姿にしております。【りの】は【プッチャン】を持っていないといけないですね(笑)。もちろん【聖奈】【アユアユ】の仕上がりも可愛くできております。今後は、他のフィギュメイトシリーズにも手を出せたらと思っております。『魔法先生ネギま!』『 ランブルローズ』とのコラボレーションも有かもしれないですね。ちなみに、飾っているコレクションケースは『シスタープリンセス』の物です。

灼眼のシャナ I

2006年02月16日 22時45分00秒 | アニメDVD野郎!
 『灼眼のシャナ』のDVD第1巻を観させて頂きました。収録話数は、【第1話】「全ての終わり、一つの始まり」【第2話】「灯る炎」【第3話】「トーチとフレイムヘイズ」の【坂井 悠二】と【シャナ】との出会いから狩人(かりうど)【フリアグネ】と 人形型の“燐子”【マリアンヌ】との激闘までが描かれている。第3話の最後には、屍拾いの【ラミー】、弔詞の詠み手(ちょうしのよみて)【マージョリー・ドー】と 蹂躙の爪牙(じゅうりんのそうが)【マルコシアス】が出て来ていた。
 何事もなく続く日常が外れた・・・周囲を囲う赤い壁・・・紅世の徒・・・フレイムヘイズ・・・ミステス・・・トーチ・・・謎の怪物に襲われた【悠二】の前に現れた燃え盛る炎の髪に、赤い瞳の少女・・・【シャナ】だった。その時、【悠二】の日常は消滅したのだった。【シャナ】は告げる「おまえはもう【存在】していないのよ」と・・・。突然、死んだ【悠二】は存在を食われたトーチが見える。自分の中にも同じ物があり戸惑う。そして、【悠二】の友人【池 速人】に恋心を寄せる【平井 ゆかり】も襲われ、弱弱しいトーチを燈していた。徐々に弱る【ゆかり】の姿を少しでも戻そうと【悠二】は【池】との思い出作りをする。しかし、時は残酷で【ゆかり】の存在は、学校から、日常から消えようとするのだった。好きだった夕陽の光景を見ながら・・・。翌日、【悠二】が高校に行くと【池】から【ゆかり】なら登校していると言われ、驚きながら見ると【シャナ】が席に座っていた。存在に割り込んだそうだ・・・【悠二】を監視する為に。【シャナ】は再び「徒」が狙って来ると考えていた。その予感は的中する。襲われ、破壊される教室、傷付き倒れる友人たち・・・【シャナ】は【池】たちの命を使って、破壊された教室を戻そうとするが【悠二】は自らのトーチを使ってしまう・・・だが、そのトーチの炎は消える事がなかった。
 【シャナ】って、本当に『メロンパン』が好きなんですね。いつも怒っている感じで、近寄りがたい【シャナ】の食べている時の明るい笑顔は救われます。それと、戦っている【シャナ】も凛々しくて好きですね。【悠二】を守るんだって感じでしょうか?今は、まだその感情はないですが・・・。【シャナ】が【悠二】の家の屋根に座っている姿が可愛いと思います。【悠二】のコーヒーの差し入れを飲んで、苦いと砂糖を入れたり、スプーンが無いと言う【シャナ】も愛おしく感じます。

陰からマモル! 第6話 「転校生はドキドキ美少女」

2006年02月14日 20時02分00秒 | アニメ・映像全般
 第6話のストーリーは「美少女転校生【雲隠 ホタル】は転入早々【マモル】に恋する想いを告げるが・・・。驚きを隠せない【ゆうな】達。【マモル】は交際を断ろうとするが、突然見知らぬ忍者【雷十郎】に襲われてしまい・・・。」という展開をする。
 やはり良かったのが、【ホタル】から【マモル】に突然の告白する場面です。【ゆうな】【愛里】【椿】【山芽】の4人それぞれの反応が面白かった。【ゆうな】だと知恵熱を出してしまう位に悩み寝込んでしまい、学校まで休んでしまう。「マモ君、きっともう、ホタルちゃんに返事しちゃったよねぇ」と【ゆうな】は【マモル】との写真を見ながら言う場面も印象的だった。第5話でもそうでしたが【ゆうな】の中で、どんどん【マモル】って存在が恋する対象になっているのが理解できる。【愛里】になると【マモル】から【ホタル】に告白の返事をしようと呼び出そうとする場面では、何度も【マモル】に授業に使う教材を借りに来たふりをして邪魔をします。【愛里】にとっては、借りる道具など関係ないのが分かる。【マモル】に返事をさせたくないという気持ちだけで行動している。最後は勢いで自分から転んでしまう【愛里】の言葉「アホルの・・・バカ・・・」に彼女の気持ちが込められている。そして、【椿】と【山芽】は2人で罠を仕掛ける事を話していた。【椿】はのる気ではないらしい。特に【山芽】が【マモル】と両親たちのやり取りを盗聴しているのが笑えた。【山芽】の魅力は【マモル】を好きと素直に言える事です。【椿】は態度をハッキリとはしていないですが【山芽】に【マモル】が同じく好きだと言われて顔をまっ赤にするので好意以上の感情は持っていると思われるし、今回では、【ホタル】の告白に焦る【山芽】だが、【椿】は【マモル】は告白を受けないと言う。「どうしてもだ・・・」と静かに目を閉じる【椿】も良かった。【マモル】に断って欲しいと希望を込めた発言だった。それと【ホタル】は、この中では正統派の美少女キャラだと個人的には思っております。初めの【マモル】を襲う【雷十郎】率いる「雲隠」忍者軍団との戦いでは、兄のピンチに現れた女忍者が【ホタル】なんですが、結局、【マモル】を狙った理由は「甲賀」と「伊賀」の大運動会での因縁が原因だった。【マモル】も呆れるのも分かる(笑)。しかも、一万人参加の対抗リレーも笑えるが【ホタル】を「あ!UFO」でだましたのは【山芽】だし・・・。そのくだらなさもこの作品の大いなる魅力ですね。
 心がアツくなった場面だと【マモル】が【ホタル】の告白を断った後です。断る理由を聞きたいと泣く【ホタル】に慌てて【ゆうな】を守っていると言いそうになるが、そこに【雷十郎】の飛びクナイが放たれる。【マモル】は「銀盤(?)カレイドスコープ」なるどっかで聞いた事があるような忍術で追撃をかわすが、【ホタル】を抱えている分、不利になり攻撃を受けてしまう。だが、その【ホタル】を必死に守ろうとする【マモル】に惹かれ始める。その中で傷付いた【マモル】は、自分が忍者である事、訳があり自分には守るべき人がいる事を明かす。そんな【マモル】の嘘偽りのない姿が【ホタル】の心に響く場面が良かった。もう一つは【ホタル】との別れの場面です。「できれば、もっと違う形でお会いしたかった・・・そうだったら・・・そうだったら・・・さようなら・・・陰守さん」と【ホタル】の名のように消える感動的な別れですが、それはこのアニメの最後のヒロインなので、家に帰ると【マモル】の父【堅護】とリビングで一緒に食事をしている【ホタル】。母【桜子】の好意的に歓迎しているし・・・。かなり馴染んでいる【ホタル】。

 【マモル】は、改めて守るべき【ゆうな】がいると再確認できたと思う。その事だけは決して変わらない日常なのだと自分に言い聞かせるのも良かった。

舞-乙HiME 第19話「宿命の17歳(^^;)」の予告かな・・・。

2006年02月13日 02時29分22秒 | アニメ・映像全般
 【ナギ】の命令によりスラムは撤去され、そこに住んでいた住民達は街から追放された。住む場所を奪われた彼らは、エアリーズを目指して砂漠をさまよう難民となる。そして【ナギ】により国を奪われた【マシロ】もまた、その中に紛れて砂漠をさまよっていた。その苦難の旅の中で一人の少女【ミミ】と出会う。彼女も、また【マシロ】女王に対して憤りを話す。難民達と旅を続けながら、「マシロ女王」への怨嗟の声をあげる。それは【マシロ】にとって初めて耳にする力なき人々の声だった。その中で「マシロ女王」の変わりに責められる【アオイ】の姿とそれに伴う死・・・。いたたまれず走り出した【マシロ】に行く末はどうなる?そして行方不明になった【アリカ】の消息は・・・。【マシロ】を救ったのは「アスワド」のサイボーグで・・・。【アリカ】は「アスワド」の村、黒い谷に居た・・・。そして「アスワド」頭領である【ミドリ】の口から語られる「オトメ」に関する話。その話を聞いた【アリカ】が突然に悲しくなる・・・その話の内容とは・・・。

『だから、我々は手に入れる!ガルデローべが封じた、人間の産み出した知恵と力の全てを!!』

 今月発売の新オープニング主題歌「Crystal Energy」のジャケットは、【ニナ】のマイスターローブ(漆黒のローブ)姿が目印ですよ。
先の話ですが、第20話の「ニーナと呼ばないで」も気になりますね。

舞-乙HiME 第18話「ホワイトアウト」

2006年02月12日 20時23分07秒 | アニメ・映像全般
 【マシロ】女王が、貧民層と接して気付く己の不甲斐なさ、【アオイ】の死が描かれる第18話のストーリーは「【ナギ】の働きによるアルタイの介入により、騒乱は収まるヴィントブルーム。しかし、治安維持を名目としたスラムの住民の追放がなされ、多数の難民がヴィント市から出て行くことになる。【アリカ】や【アオイ】たちとはぐれてしまった【マシロ】は、その一団にまぎれ、国をあとにする。慣れない徒歩による移動で疲労する【マシロ】を救ったのは、かつて【巧海頭】とともにスラムで会った少女【ミミ】だった。一方、爆発に巻き込まれた【ナツキ】は、【ナオ】の知り合いである情報屋【ヤマダ】に助けられていたが・・・丸焼きにされた蛇にヘタレぶりを発揮する(笑)。【マシロ】は、スラムの人々と【ミミ】と接して国政運営の難しさ、怒りの矛先に消えた【アオイ】との永遠の別れ・・・。これだけ【マシロ】自身が悔しい思いをした事ないと感じる。【マシロ】の【アリカ】への心の叫びは届くのか・・・」という展開が待っている。
 今回の見所は、【マシロ】の良き女王への気付きだと思います。貧民層の人々と共に行動する事により気付く己の未熟さです。アニメ劇中内で、徐々に【マシロ】は気付き始めます。どれだけ自分が無知だったかを・・・。そして理解する【巧海】に言われた言葉の本当の意味を・・・。【アリカ】との約束をした時には、本当の良き女王とは何なのか?はまだ分かっていなかったと思われる。笑顔で、書類にハンコを押す事が、国政につとめていると勘違いしていた。本当の国の姿を全然見ていなかった。結果的に【マシロ】のお城の改築、誕生日での増税などのわがままし放題が【アオイ】をも死なせてしまった形になり、【マシロ】のショックは計り知れない。もう一つは【アオイ】の死です。【マシロ】のわがままに、いつも笑顔で、無条件で接してくれた【アオイ】。貧民層の人々が、怒りの群集となり【アオイ】に迫ったシーンでは、【アオイ】は【マシロ】と目が合っていますが、決して【マシロ】の事を言わなかった。【アオイ】も【マシロ】には散々苦労させられたが・・・【マシロ】の事が好きだったと思う。だからこそ、その場を治める為に自ら崖に向って行った・・・。【マシロ】の為に死を選ぶ場面は心がアツくなりました。【アオイ】の【マシロ】の見る表情は本当に良かったし、【マシロ】が助けようと、みんなの前に出ようとしても膝と足が震えてしまってできない描きも良かった。【マシロ】の「人しての弱さ」もよく表現されていた。
 物語は、国外に焼け出された貧見層たち。帰る事すらも許されない難民化したスラム街の人々。そこへ【ナギ】に寝返った2人の兵士が近づく、どうやら【マシロ】の事を捜しているようだ。スラム人々の我慢の限界は越えていた。そのスラムの人々の何に【マシロ】はいた。【マシロ】は、この貧民層の人たちと接し、一緒に行動する事で、自分自身の愚かさを知る事になる。
 こちらも国外に脱出し、荒野で暖を取る【ナオ】と情報屋【ヤマダ】。今まで眠っていた【ナツキ】が起き出す。【ナツキ】は、ヴィント市、学園、【アリカ】たちの事を心配し、【ナオ】の襟を掴みながら聞くが、五柱となった【ナオ】も、この態度には「ムッ」と来たようだ「同格なんだから・・・・」と手を放すように促す。【ヤマダ】に蛇の丸焼きを出されて驚くが、【ナツキ】のオトメの大義の為に、嫌々ながらも食べる事にする。【ヤマダ】から聞かされる。今の状況。【ナギ】は「シュバルツ」からの解放した英雄扱い、【マシロ】の代行、軍部の掌握し、風華宮へ入り国の中枢さえも押さえる。貧民層を排除し残った民衆の結束を図る。学園も手におちた。【ナツキ】は【シズル】の心配をする。他の周辺諸国は静観の構えだと言う。
 その頃、エアリーズでは、母校のピンチと【ハルカ】が強行に行こうとする。その前に【ユキノ】の立ち塞がる。アルタイの行為は国際法に犯していない事、今、こちらが動けばエアリーズが侵略行為になる事を言うが、【ハルカ】は聞く耳を持っていない。そんな【ハルカ】に【ユキノ】は強制的に【ハルカ】の頭に石を落として、気絶させて止めてしまう(笑)。
 朝になり【ナツキ】【ナオ】の前に【ミユ】が現れ、【アリカ】の居場所を聞いて来る。ローブを使えない2人は勝てる訳もない。再び同じ質問をしてくる【ミユ】。【アリカ】と【ニナ】が全力で衝突して戦った事、表舞台に出て来た『漆黒の金剛石』の事、まだ【マシロ】と【アリカ】が捕まっていない事、それだけしか分からないと話す。【ナツキ】は今回の一件、【ニナ】の事に関して、自分を責めていた。
 殆んど、軟禁状態の【セルゲイ】。食事も取ろうとせず、自分への悔しさで震えていた。そこへ【ニナ】がその部屋に入って来る。努めて明るくしようとする【ニナ】。【セルゲイ】を心配させまいと気を遣っていた。2人のギクシャクした感じがよく出ていた場面。しかし【ニナ】の今の気持ちを思うと痛々しいだろう。好意を抱く【セルゲイ】からの謝罪の言葉に傷付き、【ニナ】自身も自らを責めていたと思う。
 『ハルモニウム』を調べる「シュバルツ」と【スミス】。霊廟の封印も解けないらしい。やはり、『唄』と『紡ぎ人』と『護り人』が必要になる。【エルス】のお陰で2番まで歌詞も判明、残りは【マシロ】。【セルゲイ】が正しければ『紡ぎ手』は【アリカ】。
 難民になった人々とキャラバン隊を組み、エアリーズを目指す一行。【マシロ】もついて行くしかない状況。そこで聞えてくるのは【マシロ】に対する不満の声ばかり。自分好みの城にする事、【巧海】の言葉、しかし、まだ【マシロ】が女王のプライドを捨てる事ができないでいた。そして、【マシロ】に対する「偽者・・・」との言葉が聞こえてきて【マシロ】のトラウマが甦る。幼少期に言われた女官たちの言葉、【セルゲイ】が言っていた【アリカ】が本当の姫であるという趣旨の発言、その事などを思い出し、力なく倒れてしまう【マシロ】。誰も助けず、先を急ぐ人々たち。そんな中、あのスラム街の少女【ミミ】が話し掛けてくる。大切な水筒の水も分けてくれる、浴びるように飲んで咳き込む【マシロ】。
 夜になり、キャラバンの一息の休息を取っている。慣れない歩きをして、足に沢山の血豆を作り、もう一歩も動けそうにない【マシロ】。【ミミ】に手足がかなり綺麗と言われる。【マシロ】は、恐る恐る、自分の事【マシロ】女王の事を聞いてみる。「憎いかと・・・」と。【ミミ】から家庭の事情を聞かされ、その言葉一つ一つが【マシロ】の心に響くのだった。お腹が空いていた【マシロ】に【ミミ】が粗末な食べ物を持って来る。「わらわは、今まで・・・」と気付き始める。良き女王とは何なのか?という問いへの答えが見え始めていた。【ミミ】が持って来たのは、以前にスラム街で出され、【ミコト】にあげてしまった食事だった。今の【マシロ】ならば口に運べる。「うまい・・・なぁ・・いや・・・うまい・・・こんなに食べ物がうまいと思ったのは・・・うまれて・・・はじめてじゃ・ぁ・・」と【ミミ】の前でも泣いてしまうのであった。
 すると、テントの外が何かで騒いでいる様子。【マシロ】に仕えている女官が捕まったと叫んでいた。その声に【マシロ】は驚き向う。そこで崖に突き飛ばされていたのは【アオイ】だった。【マシロ】女王に対する怒り、憎悪が一気に噴出し、難民たちに強硬な態度を取らせてしまう。【マシロ】は、この状況に膝が震えてしまう。【マシロ】は自分の女王に対しての怒りの声を聞く。【アオイ】は【マシロ】女王の変わりに責められていた。【ミミ】も怒りの態度を示す。追い詰められた【アオイ】にたいまつの火を近づけ【マシロ】の居場所を聞いてくる。選択の余地がない【アオイ】。【マシロ】も助けに行こうと前に出ようとするが・・・膝が震え、足が震え、前に進めなかった。そんな時、【アオイ】と【マシロ】が目が合う。【マシロ】は泣いていた・・・。自分に不甲斐なく、情けなく泣いていた。【アオイ】との様々な思い出が甦る。
 【アオイ】は、首を左右に振ると「知りません!知っていても、絶対に言いません」と言うと、自ら崖の方へ・・・そして、消えて行った・・・。【アオイ】は泣いていたが・・・笑みをうかべていた。すごく優しい感じの表情で【マシロ】を見ていた気がする。【マシロ】は、その場に泣き崩れ、走り出す。
 一人、砂塵吹き荒れる砂漠を歩く【マシロ】。「もう・・・何も無い・・・わらわには、国も、友も、王の誇りすら・・・アリカ・・・」と心の中で呼んだ。
 その頃、【アリカ】は誰かに呼ばれた感じがしていた。そして、【ミコト】と一緒に水を汲みに来ていた。【アリカ】たちはどこにいるのか?

かしまし~ガール・ミーツ・ガール~ 第5話 「やす菜の目に映るもの」

2006年02月10日 00時30分56秒 | アニメ・映像全般
 【やす菜】の苦悩する姿が印象的な第5話のストーリーは「【はずむ】に告白したところを目撃され、【とまり】に責められた【やす菜】は、落ち込み考え込んでいた。【とまり】もまた自分の言葉に後悔し、部活に打ち込んで新記録を更新してしまう。【はずむ】も【はずむ】で【宇宙 仁】に指摘され、【やす菜】からの告白に動揺していることを隠せずにいた。【はずむ】【とまり】【やす菜】は完全な三角関係になってしまったのだ。そんな中、人間観察を続ける【宇宙 仁】は、【やす菜】が抱える問題に気付いてしまう。そして、【はずむ】にそれを教えるために【やす菜】がそれまで描きためていたスケッチブックを【はずむ】に見せる・・・。【はずむ】と【やす菜】が急接近する!?【やす菜】は自分の本当の姿を語り出す・・・。【はずむ】は【やす菜】の傷付いた心を受け入れる・・・。後悔したくない・・・。2人のくちびるは自然に近づくのだった・・・。【とまり】は・・・立ち尽くして、たたずむだけだった・・・。」という展開が描かれます。
 見所は、【宇宙 仁】に指摘されながらも、【はずむ】は好きな人【やす菜】の本当の心と身体を見つめ、向き合い、受け入れる姿が印象的でした。【やす菜】も【とまり】に責められながらも、自分の事を等身大で素直に語り、迷わず、【はずむ】に好きな想いを告げる場面も良かった。【とまり】は、今回は若干、悪役的な演出で作品を盛り上げた。でも、あんまり【とまり】ちゃんを悪者扱いはしないで下さいね。【とまり】ちゃんも【はずむ】の事が好きな気持ちは【やす菜】に負けていませんからね。課外授業(写生大会)での【はずむ】【やす菜】【とまり】の気まずく、ギクシャクした展開も観て欲しい。2人が【はずむ】を取り合うといいますか、気を惹こうとする女の子の気持ちがよく出ているシーンだと思いました。
 物語は、【やす菜】の自宅のリビングに置かれたテレビから季節に触れた話題が流れている朝の風景から始まる。【やす菜】はまだパジャマ姿です。机に真剣な表情で向っている。キャンバスに【はずむ】の制服姿(女生徒)を描いているようだ。【とまり】との雨の中での会話を思い出しながら・・・。その頃【はずむ】は何やらレトロな機械を頭に設置され、【宇宙 仁】に生体調査をされている。【宇宙 仁】に【やす菜】から告白された事を聞かれ、言葉にならない位に凄く動揺する【はずむ】。告白され、戸惑っているのは【はずむ】も同じなのだ。
 陸上部の朝の練習で校庭を走っている【とまり】。一人遅れを取るが【はずむ】と【やす菜】の屋上などの出来事を思い出し、猛ダッシュで駆け抜けてしまう。そんな【とまり】の姿を見ている【あゆき】。校舎前で【はずむ】を待っている【やす菜】。そこへ、朝の部活動を終えた【とまり】が通り掛かる。【やす菜】が自分への視線に気気付いて振り向くと【とまり】と目が合ってしまい、2人の間に一瞬ではあるが、無言という時間の流れる。そこに、【明日太】と一緒に登校していた【はずむ】がやって来る。【やす菜】は【はずむ】と朝の挨拶を交わし校内に入って行く。【はずむ】に声を掛けるタイミングを失ってしまう【とまり】。仕方なく2人の後を追うのである。その【とまり】の階段を上がって行く姿を見ながら呟く【あゆき】「大変よ・・・舞台の上は・・・」。
 靴箱では【はずむ】が【やす菜】に今度の写生大会を一緒に描こうと誘われている。【とまり】も追いつき、2人の会話を耳にする。2人は【はずむ】の女の子っぽい仕草を話題に楽しそうに話していると【とまり】が「今度の写生大会、一緒に描こうっ!いいだろう!」と【はずむ】に声を掛けて来る。先ほど【はずむ】は【やす菜】にも誘われていたので困った様子。【やす菜】に負けるものかと強気な態度の【とまり】、下を向いてしまう【やす菜】、苦笑いの【はずむ】、3人の態度が描かれている。
 【宇宙 仁】の授業。遺伝子操作した動く向日葵に驚くクラス一同。【はずむ】も【とまり】もかなり驚いている。しかし【あゆき】は興味津々だった(笑)。しかも【明日太】はその向日葵に襲われている。その時、クラスの男子【梅田】君がノートを落とし、そのノートを【やす菜】が渡そうとするが・・・。その【やす菜】の態度の変化を見逃さない【宇宙 仁】だった。【やす菜】には【梅田】(男性)が見えない事に気が付く。なぜか、【宇宙 仁】の授業にいた【並子】先生に、美術室に寄って去年の写生大会の絵を取って来て欲しいと言われ【はずむ】が行く事になる。すると、確めたい事があるのか【宇宙 仁】も一緒に美術室へ。教室の棚から絵を探す【はずむ】に「貸すのだ」と変わりに探す【宇宙 仁】。見つけた絵の中から【やす菜】の絵を取り出して見せる。【はずむ】はその絵から何を感じ取っているが本質には迫っていなかった。「まだ、気付かないのか・・・どうやら、君はまだ「上泉やすな」の事を何も分かっていないようだな」と言い残して行ってしまう。
 【はずむ】は帰宅し、お風呂の湯船につかりながら考えていた。あの絵の事、【宇宙】に言われた事、返却された去年の絵を机の中に隠す【やす菜】・・・。【はずむ】は浴室の窓を開けて、降り続く雨模様の空を見上げていた。長く降っていた雨も上がり写生大会の当日を迎える。【並子】先生が崖に落ちたのが合図となり3時間の課外授業が始まる。「はずむ君、一緒に描きましょう」「はずむ、一緒に描こうぜ!」と【やす菜】と【とまり】が同時に誘いに来るのだった。
 とりあげず、3人で描く事にする。アニメ劇中描かれていなかったが、もしかしたら【はずむ】が3人で描こうと言ったのかもと思っています。【やす菜】「私は、はずむ君の事を描こうとかなって・・・」と【とまり】「あたしだって、そのつもりだったんだよ」と2人は風景ではなく、【はずむ】の事を描くようだ。【はずむ】自身も「そっそお・・・」と2人の勢いにおされ気味。【やす菜】は以前に描いていた【はずむ】の絵を見せる。【とまり】も負けずに即興で「はずむ」の顔を描く。「はずむっ!これっ憶えているか?小学生の時のやつ・・・」と幼なじみとしての強みを見せる【とまり】。【はずむ】も児童期の【とまり】との事を思い出し笑顔だった。その【とまり】の絵の感想を【やす菜】に求める【はずむ】。「うん・・・似ていると思うけど、今、はずむ君は女の子だから・・・」と言うと「でもっ!はずむは、はずむだろっ!」と言い返す。「それは、そうだけど・・・」と黙ってしまう【やす菜】。「あの・・・2人とも・・・」と【はずむ】が場を治めようと言う。しかし、【とまり】は「どう言うつもりだよ・・・この前も言っただろっ「はずむ」がどれだけ傷付いたの分かっているのかって・・・」続ける。【やす菜】は静かに目を閉じて「分かってる。けど・・・」【とまり】は首を左右に振りながら立ち上がって「分かってないっ!分かっていれば、そんな事できるわけがないっ!いくら「はずむ」から言われたからって、友達に戻って、告白までするなんて・・・」と【とまり】は泣いていた・・・目に涙をためていた。「はずむをフッんだろっ!だったっらきちんとケジメつけろよっ!お前がしているのは・・・」と、これ以上は【はずむ】も聞きたくなかったと思う。一方的に責められる【やす菜】の姿を見たくなったし、この事で一番に心を痛めていたのは【はずむ】だったかもしれない。「やめようよ・・・こんなの・・・」と言うのが精一杯だと【はずむ】の表情から感じ取る事ができた。
 夕方。写生大会も終わり学校に帰って来た。【やす菜】は【とまり】に言われた事が心に響いていた。【やす菜】は、一緒に植えた花壇に来ていた。【はずむ】と2人で植えた花は季節の変わり目に枯れてしまった。まるで枯れた花と【やす菜】がどこかでリンクしていた印象を受けた。【やす菜】自身も【とまり】の言葉に枯れてしまいそうになっていた。【はずむ】が一緒に帰ろうと声を掛けても断る仕草をし、「来栖さんの言うとおり・・・やっぱり、あたし「はずむ」君のそばにいない方が・・・ごめんなさいっ」と去ろうとする【やす菜】の腕をしっかりと掴んだ【はずむ】「待って!教えて欲しいんだ。やす菜ちゃんの事・・・この前、去年の写生大会で「やす菜」ちゃんが描いた絵を見たいんだ・・・それを見て気が付いたんだ・・・僕、何も知らないって、「やす菜」ちゃんの事、何も分かってないんだって、だから教えて欲しいんだ」と問い掛ける。
 【とまり】は、【はずむ】の事が気になり補習も上の空で聞いている。
 2人は、教室に戻り会話する。【やす菜】「びっくりしないでね。あたし・・・男の人が見えないの・・・」と語り出す。最初は父親が見えなくなり、そして【やす菜】の世界からは男性の存在が消えて行った。誤解され、父親を含めた色んな人を傷付けて来た事、誰も傷付けない為に一人で生きて行こうと決めた事、【はずむ】は黙って聞いていた・・・今は、ただ耳を傾けるしかなかった。その閉じられた【やす菜】の世界に驚きと革命が起こる。男性なのに見える存在として【はずむ】が目の前に現れた。そして、【はずむ】に対して喜びの感情と同時に懐く・・・消えてしまうかもしれない「恐怖感」と「喪失感」に。【はずむ】に告白された時に、断ってしまった自分への後悔と胸の内にあった苦しい心情を一気に語り、告白する【やす菜】。
 その【はずむ】は、女の子として、絶対に消える事のない存在として戻って来た。【やす菜】は続ける「これで分かったでしょう。あたしは自分の都合だけで「はずむ」君を傷付け、女の子になったら、今度は追い掛けようとしている。卑怯で、わがままで・・・でも、これだけは信じて「はずむ」君が男の子の時から、うぅん・・・初めて会った時から、好きって気持ちに変わりなかった・・・あたしの中にいたのは・・・あなただけ」と【はずむ】への気持ちをいっぱいに形にして、自分の言葉にして、涙を流していた・・・弱弱しく微笑んでいるように見えた。「・・・ごめんなさいっ・・・そばにいちゃ行けないって思ってても・・・でも・・・どうしたら良いのか分からないのもうどうしたら良いか・・・」【やす菜】は様々な事を考えて、悩み、一気に感情が溢れてしまった。手で顔を押さえて、後ずさり教室から出て行ってしまう。
 一人、教室に残された【はずむ】は、今語られた事を整理するかのように考えていた。もちろん、【やす菜】も飛び出して廊下を走りながら整理していたと思います。「やす菜ちゃんは、ずっと一人だったんだ、なのに、僕は・・・その苦しみも、絶望も気付いてあげられなかった。やすなちゃんには、僕しかいなかったのに・・・。【やす菜】は廊下で転んでいた、立ち上がり、様々な校内外を見ていた。【はずむ】との思い出を感じるように・・・。そして、【やす菜】はある決意をする。その気持ちを伝える為に【はずむ】のいる教室に戻って来るのだった。【やす菜】は決めた事、自分に負けない為に、スカートの裾を握ったかもしれない。再び2人は見つめ合う。「やす菜ちゃん・・・」「あのね・・・もう、後悔したくないの・・・」と【はずむ】の手を取る【やす菜】。「あぁ・・・僕が受け止めてあげなくちゃ・・・この子は、こんなにも傷付いて来たのだから・・・」と2人のくちびるは自然と重なって行くのだった・・・。そこへ【とまり】が補習を終え、教室に戻り、その光景を見て立ち尽くしてしまう。【とまり】の落とした学習道具の音で【はずむ】と【やす菜】は・・・気が付く。

 教室に、夕陽と吹き抜ける風が【はずむ】【やす菜】【とまり】を包んでいるようだった・・・。