現代視覚文化研究会「げんしけん」

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おとぎ銃士 赤ずきん 『いばら姫とクローバー』

2006年10月15日 08時04分41秒 | アニメ・映像全般
 『おとぎ銃士 赤ずきん』第16話を観させて頂きました。【いばら】の生まれた国。ファンダヴェーレ最古の種族、その国の所在も明確ではない。自然と共存し、見る事はなかなかできないようですね。もちろん【いばら】も森に迷っていました。
 高まる緊張感。【赤ずきん】たちの周囲は囲まれている。数は15名以上。【草太】と【りんご】を守るように円陣を組みます。明らかにあやしい赤い実。【赤ずきん】はお腹が空くも手を出さないが【キュピ】が食べようとして、みんな捕まってしまう。それはエルフ族特有のトラップですが【いばら】も引っかかってしまう。そこに出て来たのがエルフ族の兵士たち。彼らは【いばら】の名に反応する。兵士たちも【いばら】に会えて嬉しく懐かしむが、逆さにされた【りんご】は頭に血がのぼりまっ赤になっていた。
 姫君。【草太】は【白雪】に質問します。同じ姫がつく【白雪】に『どこかの国のお姫様なの?』と聞くが『女はミステリアスの方が魅力的』と教えてくれない。その事で【りんご】とバトルをしていた。
 国王と女王。【いばら】の父と母は農作業をしていた。だいぶイメージが違う。両親は【いばら】に会えて凄く喜んでいた。だが、【いばら】本人は寝てしまう・・・。エルフ族の特産の花の蜜で【赤ずきん】たちをもてなす。その席でも【いばら】は寝ていた。そんな【いばら】が気にかかる【草太】。国王が話す。【いばら】の子どもの頃、かなりのわんぱくで、生まれつきの魔法体質でもあり、魔法はよく使っていたと言う。
 四葉の園。今の【いばら】が行きたくない場所。【いばら】は眠り続ける。でも寝ていない。夜。国王の導きにより「四葉の園」へ。ファンダヴェーレでは「四つ葉」が当たり前らしい。その場所はとても綺麗で、見ているだけで幸せになれる所。クローバーは幸せの象徴で神聖なもの。ここは【いばら】にとっても大切な場所だった・・・あの時から行かなくなった。
 草太。国王と女王は【草太】に両親の事を聞く。笑顔で送り出してくれた父。母は生きている。【草太】自身もよく分からないとしながらも、母が死んだという記憶はなく、ただ目の前の事象から存在がなくなっていただけ、それだけなのだ。憶えているのは「2つの世界の物語」をよく話してくれた事と少しの思い出。久しぶりに【小夜】の夢を見た。連れ去れる母の夢を・・・。目が覚めてしまう【草太】は自然と「四葉の園」の方へ足が向う。そして、忍び寄る影の存在。闇夜に光る猫の目。
 四葉の園。そこに行くと先客がいた。【いばら】だった。声をかける【草太】。【草太】は分かっている。【いばら】がずっと目覚めている事を・・・。【草太】にはかなわない。【いばら】が無理をして寝ているふりをしている事も分かっていた。
 三つ葉のクローバー。【いばら】が生まれた日に生えたもの。元々は四つ葉。小さい頃は毎日、会いに来ていた。話しかけ、大切な遊び相手。あの日、遊び疲れて寝ている・・・知らなかった。寝ている間に、制御できなかった自分の強力な魔法力が様々なものを傷つけていたなんて・・・。目覚めると目の前の四つ葉は三つ葉になっていた。それは、幼い【いばら】をどんなに傷つけた事だろう。【いばら】は魔法学校に行き、制御する事を学ぶも、寝ている間にまた魔法で傷つけると思うと怖かった。だから、夜は寝ないようになり、いつも眠たそうだった。【いばら】は三つ葉を撫でながら泣いていた。四つ葉に申し訳ない気持ちでいっぱいで、自分を責める。その想いは【赤ずきん】たちも聞いていた。【赤ずきん】たちも聞けて嬉しかったと思いますね。
 ナイトメアリアン。【ランダージョ】が蜂型のナイトメアリアンに乗り、エルフ族の特産の蜜を狙って襲って来た。国を守る為に兵士たちが激しい戦闘を繰り広げる。【赤ずきん】たちも向おうとするが【いばら】は「スウィートフォン」を見つめ立ち尽くす。『私がここで魔法を使えば・・・また・・・また・・・誰かを傷つける・・・』と思う。口から『やだ・・・できない・・・』と顔を背けて、その場に座り込んでしまう。働き蜂が襲って来ても戦う事ができない。【赤ずきん】に助けられる。【いばら】『私は、三銃士、失格だよ・・・』
 【赤ずきん】は深く悩み【いばら】に語りかける。『そんな優しいいばらと一緒に三銃士やれて、すっごくラッキー』と笑顔。この言葉は【いばら】の気持ちを楽にしたと思う。
 三つ葉を見つめる【いばら】に【草太】が話す。「エルデ」では四つ葉が珍しく、三つ葉がほとんどだと言い、母【小夜】との思い出を話し出す。幼き【草太】は【小夜】に四つ葉のクローバーをあげようと一生懸命に探すが見つからずに泣いてしまう。【小夜】はそんな【草太】に優しく諭し言う。
 『クローバーの葉っぱの形って、ハートみたいでしょ。このクローバーの葉っぱは3枚だけど、4枚目の葉っぱはちゃんとあるの・・・ここよ。温かい、優しい、4枚目の葉っぱがここにある。あなたが優しさを失わないかぎり・・・』
と【草太】の胸にそっと手をあてる【小夜】。母は笑顔で言う。今の【草太】ならば、あの時に【小夜】が言いたかった事、その想いを理解できる。【いばら】の中にもちゃんとある。優しくて、強い、4枚目の葉っぱがあるのだ。
 『優しさと強さ・・・傷つけるためでなく、大切なものを守る為に、私の力はある。みんながそれを教えてくれた・・・エルフの国は私が守る。ありがとう、草太』
もう大丈夫みたいですね。【いばら】は勇気と自信を取り戻し、【赤ずきん】と【白雪】の所に帰って来る。もう3人そろえば【ランダージョ】に負けません。【いばら】は【ランダージョ】を棘でできたボールで退きます。
 今は【キュピ】を信じて先を進むしかない。これで【いばら】は安心して眠る事ができるでしょう。魔法も暴走しないと思います(笑)。でも、居眠りは好きになっているみたい。『ふわ~居眠りって、なんだか、気持ちいんだな~』。このままの方が【いばら】らしくて、好きですね。