現代視覚文化研究会「げんしけん」

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あさっての方向。 『願い石』

2006年10月06日 19時51分58秒 | アニメ・映像全般
 『あさっての方向。』第一話を観させて頂きました。ある夏の日。キラキラと笑う少女に出逢った。彼女は「大人になりたい」と思っておりました。同学年よりも少し背丈の低い印象の女の子。社に願う一人の少女。その前に自転車に乗った一人の女性。女性は過去を引きずり生きて来た。2人の想いは交差し、運命が動き出す。女の子が兄と慕う男性。女性との初対面ではなかった・・・。爽やかな風が吹き抜ける。
 人は、まるで砂のような、手に入りそうで、入らないものばかりを探す。そして迷子になる。始まる。ひと夏の物語が・・・。
 
 朝。アパート。五百川 尋。五百川 からだ。朝食の準備をしている【からだ】。かえるさんの可愛い椅子に乗っている。2人の「やくそくひょう」がある。本日は、みんなで海に行くので、お弁当も一緒に作っています。
 叶町駅。クラスメイトの【網野 徹允】と姉の【網野 透子】の2人と待ち合わせ。【徹允】は【からだ】のクラスメイトではあるが背は高く、とても小学生には見えない。【からだ】の事が大好きな男の子でもある。でも【からだ】以外にも【尋】も一緒なので面白くなさそうだ。そして、もう一人。【野上 椒子】。どこか影のある女性。彼女は【尋】の知り合いらしいが、2人の関係とは・・・。【椒子】は「叶町」でゼロから始める為に来たようだ。そこで【尋】に再会する。そんな彼女を【からだ】が海に誘った。なぜかついて来てしまった【椒子】。
 夏真っ盛りな海。来年から中学生の【からだ】。浮き輪と水着は可愛く似合います。やはり、同年代よりも幼い感じが残りますね。【椒子】はどこかういている存在。【尋】と【からだ】を見ていた。
 海の家。【からだ】が作ったお弁当。全て手作りなんですよ。お料理は得意なのですと笑顔でピースサイン。その中で「塩味の玉子焼き」。【尋】の好み、好物である。それを聞き、玉子焼きを口に運ぶ【椒子】。塩味以外は秘密。意外と秘密の多い女の子ですね(笑)。社での願い事も秘密。逆に【椒子】が聞かれて困ってしまうと【尋】がかわりに「世界平和」と答える。笑いのある良い雰囲気になる。
 椒子。気軽に話し掛ける【透子】と【尋】が付き合っていると思っているが、ただの喫茶店の常連さん。【透子】の「付き合ってたんでしょ」の言葉に声を荒げる【椒子】。彼女の心に触れた瞬間だった。心配し駆け寄る【からだ】。言っていけない事。子どもは知らなくて良い事。大人の世界。【からだ】は子ども扱いするのを嫌がると【尋】。
 4年前。両親を失い一人になる【からだ】。アメリカから帰国し【からだ】を出逢い、2人で暮らす。2人は絆を深めて行く。日々大変な【尋】を見ていた【からだ】。思いやりのある女の子。「やくそくひょう」に項目が追加された。背伸びして書き込まれた。「こどもあつかいはしない」と。
 リボンと嫉妬心。【尋】に「白いリボン」を買って貰った【からだ】。凄く嬉しい様子。【椒子】に『似合いますか?どうですか?』と聞く。【椒子】『とっても、お似合いよ。子どもっぽくて・・・』わざと言う。【からだ】を傷付けるには十分な言葉。
 夕陽。座り込んでいる【からだ】を映画に誘う【徹允】。好きな女の子を元気付けようとしている。『登校日ですよ。明日』と言う【からだ】。笑顔を見せた。その時の表情は何となくお姉さんに見えた。そんな一面を持つ女の子でもある。
 夜。タクシーに乗って帰る【徹允】と【透子】。手を振り、お別れをする【からだ】。【尋】は【椒子】とお話があるようで【からだ】に先に帰るようにと言う。
 【尋】と【椒子】の関係。元恋人。彼女は知らない塩味が好みだった事も・・・。4年前に消えた【尋】。それは【からだ】の為・・・。彼女の問い詰めに、タバコを吸う【尋】。【からだ】の前では決してしない行為。そして発する。『椒子、今でも俺の事が好きなの?』。頬を叩かれた・・・。わざと言ったようにも感じた。【椒子】は走りながら泣いていた。どちらが「最低」なのだろうか・・・。転んだ【椒子】の目に入ったのは、社の前に座る【からだ】。【尋】に再会した事、【からだ】に出逢った事、全てが避けられない運命なのだ。
 子どもと大人へ入れ替わる。大木がザワザワと揺れ出す。月にかかる雲。あたりを闇が支配し、2人を包み込む。再び月が顔を出す。明るくなる。「願い石」は輝く。その時から、2人は変わっていた・・・。【からだ】が「大人」になり、【椒子】が「子ども」になっていた。2人の視線が交差する。【からだ】の願いが「願い石」により叶ったのだろうか・・・。