現代視覚文化研究会「げんしけん」

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ひまわりっ! 「其の参 死んでも口は割らぬのです」

2006年04月25日 12時40分57秒 | アニメ・映像全般
 今回は「其の参 死んでも口は割らぬのです」を観させて頂きました。劇中では【あざみ】が男子校のスパイだと分かり、悩み、かばい、必死に隠そうとする【日向 ひまわり】の姿が描かれる。それでも【あざみ】を信じようとする【ひまわり】らしさも表現されていた。仲間が敵で!敵が仲間で!後半の男子校とのカラクリバトルは、なかなか面白かった。まあ【あずみ】がスパイなのは、みんな知っていたし、しかも男の子だったとは・・・。

 蝉の鳴き声。夏も真っ盛り。【ひまわり】は【ばっちゃ】からの手紙を木陰で読んでいた。手紙と一緒にスイカと野菜も届いた。運命のご主人様【万里小路 ハヤト】との出会い、私立志能備学園にも慣れつつある【ひまわり】は、元気でやっていると心の中で【ばっちゃ】に返事をしていた。送って貰ったスイカは井戸で冷やし、後で【ハヤト】に食べてもらいたいと思っていた。野菜の方はと考えていると、桶と手ごろな大きさの石を見つけ、良い事を思いついたようだ。
 その頃【ハヤト】は【やつがしら】校長の言われて、朝から体力強化のジョギングをしていた。ヘロヘロに疲れながら、何とか学園にたどり着き見ると、地蔵の頭がなくなって、風船にすり替わっていた。驚いている【ハヤト】に【あざみ】が話かけて来る。そこへ【ゆすら】が割って入り、男子校とのカラクリ対抗試合が迫った証だと教えてもらう。同じ頃、【ひまわり】も【しきみ】と【ヒメジ】からその対抗戦の事を聞いていた。話によると、実際に戦うのは「カラクリ部」で、他の生徒は情報集めが主な作業となるらしい。【ひまわり】は【あざみ】の出番だと言うが【しきみ】はあまり期待していない感じだった。【あざみ】は、役に立たない情報や人の話を最後まで聞かない所があるようだ。
 【あざみ】は、学園の収納庫でカラクリ部の製作途中のカラクリメカを調べていた。そこに2人の話し声が聞えて来て【あざみ】が身を隠す。すると【やつがしら】校長と【ハヤト】が入って来た。【あざみ】は【ハヤト】たちの会話に耳を傾ける。内容は、カラクリ担当の先生は、新技術導入の為にカラクリ部の部員とナツハバラに視察に行っているらしいが、そこで【ハヤト】にお願いをしたいと言っていた。
 夕方。【ひまわり】は用事を済ませて学園に帰ろうとしていると、男子校の2名の生徒を見つける。情報収集を目的に後を追う事にする。2名の男子生徒は「もんじゃ屋」のお店に入る。【ひまわり】も『私もすごい情報を仕入れてみんなを驚かせるぞ』と店内に入る。すると、カウンターに見慣れた人が・・・【あざみ】。頭巾とサングラスで変装しているがバレバレだった(笑)。さすがの【ひまわり】も【あざみ】に気づく。お店のばっちゃに注文を聞かれて、慌てて「豚玉チーズ」を注文する。すると【ひまわり】は【あざみ】と男子生徒とが目で合図していると感じ取れた。そのやり取りを見て不思議に思うのだった。
 【あざみ】は、焼く前の「豚玉チーズ」の器に何か丸めた紙らしいものを投げ入れた。その注文は男子生徒のもとに行くはずだったが【ひまわり】のテーブルに運ばれてしまう。早速、焼こうと箸を持ち、ボール状の器を見ると丸めた紙らしきものを見つけ、その紙をひらき読むと・・・。

 『私の情報によれば、今年のくの一学校カラクリはナツハバラの最新技術の導入予定。ついでにいうと、やつがしら校長の足の裏にホクロが三つ』

すると、男子生徒が注文が来ないと言っているのを聞いた【ひまわり】はビックリするのだった。

 『えっっっ!!! あざみちゃんは、男子校のスパイッ!!!』

【あざみ】がスパイだと分かった時の事を考えながら歩いていた。【ひまわり】は「忍びの者たち」シリーズの拷問シーンを重ねていた。『私さえ、黙っていれば・・・』と一人で呟いていると【ハヤト】に断片的に聞かれてしまう。慌ててごまかし、逃げるようにその場を去る。何とか木の下まで来て息を整えていると【あざみ】が木の枝に逆さにぶら下って【ひまわり】に話しかける。【あざみ】は【ひまわり】と【ハヤト】とが会話しているのを見ていたらしく、話していた内容を聞いて来る。【ひまわり】は・・・

 『いいえ・・・ただ、雑談というか・・・何というか・・・その・・・』と
答えにくそうだ。

 【あざみ】はガセネタも多いが、情報通でもあるので【ひまわり】に『プロは、そういう、ただの雑談の中から、巧みに情報を引き出すもの』と言う。それと【ハヤト】の好物がお漬物で、小学校の時に好きだった女の子の家がパン屋さんとも教えてくれた。
 自室に帰り、ある巻物を見ている【ひまわり】。人生の指針。

 『其の参 忍者たるもの 死んでも 口を割らぬもの』

改めて【あざみ】の事をみんなに黙っている事を誓うのだった。それよりも【ハヤト】に用意した桶と秘伝のぬか床で漬物を作る事の方がが忙しい様子。
 朝。【ハヤト】から集まった【ひまわり】たちにナツハバラでカラクリ担当の先生が行方不明になったと知らされた。その流れで【ハヤト】がカラクリ試合の監督。カラクリ部は先生を探している為に、【ひまわり】たちに白羽の矢が立った。しかし【ひまわり】は悩んでいた。監督は【ハヤト】になり勝ちたい、けど【あざみ】の事も心配だと。【ハヤト】は来週までに完成できるのだろうか?と思っていた。その横で【あざみ】はカラクリメカの設計図を熱心に見ていた。【ひまわり】は何気ない笑顔をしながら設計図をあずかった。【しきみ】たちも【ハヤト】を助けるつもりはないが、カラクリメカに対しては興味があるようだ。設計図を見れなくなった【あざみ】は、建物内をさらに物色して、しかも伝書鳩を飛ばしていた(笑)。
 でも、【あざみ】は男子校の情報も教えてくれる。もしかしたら「二重スパイ」なのか!と【ひまわり】。【しきみ】たちは、カラクリメカを無敵の巨大戦闘ロボしていた。【ヒメジ】がドリルなどの武器。【しきみ】が調合した特製火薬。【ゆすら】は牛の糞が燃料の地球に優しい発動機を搭載しようとしていた。
 そして、もう1つの影。【お頭&わび助&さび助】も試合にじょうじて【ハヤト】の命を狙っているのだ。
 大会当日。天気は晴れ。『志能備学園 カラクリ対抗試合』が行われる。
【ひまわり】たちは巨大なカラクリメカ。対する男子校は小回りの利く小型のカラクリメカ。ここまでは【あざみ】の情報通り。それと【あざみ】の情報によると【ナナフシ】は本日は欠席の様子。【しきみ】がまっ赤な顔をしていた(笑)。
 そして、見えない観客の前での地蔵の頭を探し、元の位置に戻す事を競う試合が始まる。【ひまわり】と【ハヤト】は、カラクリ同士が戦うと思っていたようだが、実際はかなり違っていた。【あざみ】から本当のルールを教えてもらう。相手への攻撃も禁止との事。【ハヤト】『こんな馬鹿でかいの必要ないじゃないか・・・』と思っていた。【しきみ】は、てっきり2人とも知っていると思っていた。もう試合は始まっている。【ひまわり】がカラクリメカの操縦をしている。まだ操作が慣れていない為に、巨大カラクリの手が【ハヤト】に向って放たれ、地面スレスレで避けていた。
 【あざみ】が「校門の裏の茂み」に地蔵の頭を発見するが、手鏡で男子校の生徒たちに知らせるが、もちろん【ひまわり】たちにも教えてくれる。

 『どっちも、負けるな!』

【あざみ】は面白ければ良しで、どこか楽しんでいるように見えた。 
 【ひまわり】も操作が慣れて来たらしく、巨大な身体を活用して地蔵の頭をゲットして行く。
 もう1つの影。【お頭&わび助&さび助】たちも戦況を見守っていた。この息詰まる攻防に【お頭】は【ハヤト】暗殺も忘れて見ていた。【わび助&さび助】に促されて、暗殺カラクリを仕掛ける。ちょうど、喉が渇いた【ハヤト】に毒入りのお茶を入れた器を持ったカラクリ人形が近づく・・・。『お茶が入りましたよ~』と一声かける。【ハヤト】も喉の渇いているので『お茶は、どこだ・・・あれ?』と探していると、『あっ・・・今、何か踏んだ?』と【ひまわり】の操縦するカラクリメカに踏まれてしまった。おバカな3人組でした(笑)。
 【ひまわり】の頑張りで何とか地蔵の頭を死守。スコアも11-7まで盛り返していた。勝負の行方は最後の大きな頭の地蔵を手にした方の勝ちとなる。
またも【あざみ】は手鏡で合図をする。【ハヤト】も気づき出す。慌てる【ひまわり】の怪しさに【ヒメジ】【ゆすら】が詰め寄ると、モモ尻忍犬「モモ太」に押し倒されて、もんじゃ屋での手紙を落してしまう。その紙を紙を拾って見る【ゆすら】は『なん~だ、隠そうとしていたのは、あざみの事?』と意外な程に呆気らかんとしていた。【あざみ】が男子校のスパイなのは、みんなは知っていた。すると【しきみ】から『ついでに言って置くと、あざみ、男だから』と2度もビックリな【ひまわり】と【ハヤト】だった。【ひまわり】はみんなに隠していたとの心のつかえが取れて、スッキリとした。もちろん、最後の1つを目指してみんなは団結しません(笑)。
 【ひまわり】と【ハヤト】が2人で地蔵の頭を探していると森の中で食事をしている【つきよ姫】と会う。彼女は森羅万象を告げる。

 『漬物は、ぬか床が命・・・』

【つきよ姫】が見せるお膳の汁物に映り込む。桶の上にある地蔵の頭。【ひまわり】は思い出す。スイカを冷やした時に見つけたのが、地蔵の頭だった事を。

 『校舎の裏の井戸の中に・・・』

2人の話を立ち聞きして立ち去る【あざみ】の後ろ姿。
 急ぎカラクリメカを動かす【ひまわり】。後から男子校のカラクリも来る。最後の1つをめぐるデットヒート。果たして、先に来たのは男子校のカラクリは、買い物袋を持っていた。後をあきらめずに追う【ひまわり】『あと、一息・・・』と。しかし、男子校側の買い物袋の中身は「スイカ」だった。そのスイカを押しのけ、地蔵の頭を置く事ができた。11-12で勝つ事ができた。
 あそこで【あざみ】が最後まで【ひまわり】たちの話を聞かなかった事が、勝負の分かれ目になった。【あざみ】の隠し事が出来ず、お喋りでもあるため、スパイとしては致命的な所が勝因だったと言える。
 夕方。割れたスイカを目の前にしながら【ハヤト】たちは談笑していた。【ハヤト】『今回、俺たちが勝てたのは、ある意味「あざみ」のお陰だよな』と言う。【あざみ】は自分の情報に自信満々な様子。【ゆすら】と【ひまわり】のヒソヒソ話が気になり【あざみ】が聞いて来るが・・・。
 
 『死んでも口は割らぬのです』と【ひまわり】は微笑みながら言うのだった。