現代視覚文化研究会「げんしけん」

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ああっ女神さまっ それぞれの翼 『ああっ 星夜に捧げるこの想いっ!』

2006年04月21日 15時12分39秒 | アニメ・映像全般
 第3話は【螢一】と【ベルダンディー】の仲が進展している印象を受ける。2人は見つめ合うと自然と笑顔になり、照れてしまう関係になっているようだ。【ベルダンディー】は、綺麗な女性ですが可愛い人。あの真っすぐで澄んでいる瞳は【螢一】を信頼している証だと思います。【螢一】は【ベルダンディー】と出会って、もう1年になるが、彼氏らしい事を何もしていないと【ベルダンディー】へのクリスマスプレゼントをあげると決意をするが・・・。

 【螢一】と【ベルダンディー】はコンビニでのアルバイトをしている。【ベルダンディー】の丁寧なお客様対応はとても評判が良いようで男性客からも受けがよく上々であった。街はクリスマスの雰囲気に彩られていた。あの【ベルダンディー】の笑顔での接客はサービス業の鏡であろう(笑)。仕事も一息つき休憩をとっている。【螢一】は【ベルダンディー】が女神なのにアルバイトさせている事を気にかけているが、【ベルダンディー】は【螢一】と一緒にいる事が楽しく嬉しいようだった。
 街は、本格的にクリスマスムード。【聖ちゃん】もサンタさんから風船を貰って大はしゃぎ。【ベルダンディー】はクリスマスの行事がよく分からないようなので、【螢一】に教えて貰っていた。【螢一】の説明を聞き【ベルダンディー】はプレゼントをくれる両親がサンタクロースだと思ってしまったようですね。さすがは【ベルダンディー】です(笑)。
 【ベルダンディー】から貰った手編みのセーターを見つめながら【螢一】は彼氏らしい事を1つもしてないと思っていた。そこで【螢一】はクリスマスプレゼントを【ベルダンディー】に贈る事を考えていた。そこに、風船を貰った【聖ちゃん】が来る。早速【螢一】は【ベルダンディー】に聞えない小さな声で、女の子が貰って嬉しいプレゼントを聞くと『指輪っ!』だと答える。【螢一】たちはある宝石店の前に、ショーウインドウに飾られた指輪。値札は20万円と書かれている。【ベルダンディー】に『指輪って好きかな・・・?』とそれとなく聞いてみると【ベルダンディー】は『綺麗ですよね』【螢一】『綺麗って・・・好きって事かな・・・』『ええ・・・大好きですよ・・・』と。そこで【ベルダンディー】に改めて『今、欲しい物はあるかな・・・』と質問すると考える【ベルダンディー】は欲しい物があるようだ。それは「しょう油」のボトルだった。しょう油ボトルだけで喜ぶ【ベルダンディー】。【ウルド】も【スクルド】も少々あきれ気味だが【ベルダンディー】らしいと言えば彼女らしい。【螢一】はそこで思う。もっとしっかりと想いの伝わるプレゼントしたいと・・・。
 そこで【スクルド】もクリスマスプレゼントを【螢一】におねだりするが、【スクルド】はメカをいじる道具ばかりで、今度は【螢一】の方はあきれてしまった。そんな【螢一】の様子を見て微笑む【ウルド】だった。
 翌日。【螢一】は再びあの宝石店の前にいた。『高すぎて買える訳ないよなあ・・・』とガッカリしていると、どこからか・・・。

 『買って・・・買ってちょうだい・・・買って・・・買ってよ・・・私に買って・・・ねえ、買って・・・ウルドに買って・・・そう、買って・・・ウルドに買って・・・』

悩める【螢一】の前に恋のアドバイザー【ウルド】が現れるのだった。
 しかし、【螢一】は【ウルド】の言葉だけに動いたのではなく、【螢一】自身が【ベルダンディー】に自分という存在を感じて欲しいと願っていたに違いなかった。【ウルド】に『今すぐ、買うべき』と言われるが【螢一】はリアルな現実に直面する。財布の中身は閑古鳥状態なのだ。ショックは隠せない。気持ちはお金ではないが、実際の生活を考えると頭の痛い所ではあった。そこに【田宮】先輩と【大滝】先輩が話しかけて来る。【螢一】をアルバイトに誘って来るが・・・。それは、マグロ漁船に乗っての漁業関係で三ヶ月も帰れない。これではクリスマスが終わってしまう。あの2人には頼っていけないと感じる【螢一】だった。
 【螢一】と【ベルダンディー】はコンビニのアルバイト中。イブまで後、4日。タイムリミットは迫っていた。【ベルダンディー】に内緒で他のバイトを探そうとする。そんな【螢一】に【ベルダンディー】はいつものように話かけてくる。慌てる【螢一】。【ベルダンディー】は早番なので、先に帰って夕飯を作って待っていてくれるようです。着替えて帰ろうとする【ベルダンディー】に【螢一】は申し訳なさそうに3、4日帰りが遅くなり、【ベルダンディー】と一緒にいる時間が少なくなると言うが、【ベルダンディー】は理由を聞かずに、笑顔で。

 『はい、分かりました。信じてますから・・・』

危ない事以外なら安心していると【ベルダンディー】。
 夜の公園。ベンチに座り、短期で時給の高いバイトを雑誌から探している。目標は4日で20万円。手編みのセーターを触りながら、【ベルダンディー】の気持ちに答えようと夜空を見上げていると、いきなり【ウルド】が『腹は決まったわね。な~にグズグズしてるの、さあ仕事に行くわよ』と半ば強引に向うのだった。
 夜、11時。家では【ベルダンディー】と【スクルド】が【螢一】たちの帰りを待っている。【スクルド】は【螢一】が内緒で何をしているのかが気になって仕方がない様子。しかし【ベルダンディー】は全然心配しておらず、冷めたお味噌汁を温め直すと立ち上がる。

 『私は、螢一さんの事を信じています』

【スクルド】も【ベルダンディー】のこの言葉に安心感を持ったようで、【ベルダンディー】と一緒に家事のお手伝いをしていた。楽しい姉妹の会話も聞える。
 その頃、ほぼ強引につれて来られた先は、巨大な倉庫。中では防寒着を着て震えている【螢一】。仕事内容は「冷凍マグロ」の荷物下ろし。冷凍庫の寒さに耐えて、疲れて帰って来る【螢一】。そんな【螢一】を温かく迎える【ベルダンディー】。【螢一】がテーブルを見ると、ご飯、お味噌汁、マグロのお刺身(笑)が用意してあった。

 『そろそろ、帰って来る頃だと思って・・・』と微笑む【ベルダンディー】。
 
【スクルド】から『うそっ!うそっ!ずっ~と待ってたんだから』と言われるが、【ベルダンディー】は笑顔だった【螢一】に喜んで貰う為に・・・。温かいご飯と【ベルダンディー】の笑顔は【螢一】に明日へのやる気と活力を与えるのだった。
 
 【螢一】のアルバイトの日々が始まる。解体作業。ティッシュ配り。冷凍マグロの運搬。パチンコのホール店員。土木作業。連日の慣れないきついアルバイト。【ベルダンディー】との本当は楽しいはずのコンビニのアルバイトの休憩時間さえも惜しくて寝ていた。そんな【ベルダンディー】は徐々に心配が募って来る。【螢一】の頬に冷たい飲み物をつけて起す。『あまり、無理をしないで下さいね』と言うのが精一杯だった。【螢一】は『大丈夫』と言うが、やっぱり心配な【ベルダンディー】。
 帰宅しても、ご飯をそこそこに居間のテーブルで寝てしまう【螢一】。【ベルダンディー】は【螢一】の前では決して心配な表情をしない。寝かしつけて【螢一】を見る表情はどことなく元気がなく、本当に心配しているのが伝わる。部屋を静かに出ると【ウルド】がいた。その【ウルド】に訪ねる。毎晩遅くなる理由を。【ウルド】は言う。『今、螢一を動かしているのは、自分の意志よ』と。今の【ベルダンディー】は見守る事と信じる事しかできないのが切ないです。

 『はい・・・信じていますから・・・』

 翌日。【螢一】自身も何日も【ベルダンディー】とまともに話せず、内緒にして怒ってないかとアルバイトにも集中できずにいた。そこで【ウルド】に今の気持ちと言いますが、本音を漏らす。彼女に隠し事をしている事、信じて待っている事に対する葛藤を・・・。それが、指輪という物だけで想いが伝わるのかと・・・。【螢一】はその優しさの為に、気を遣いすぎて悩んでいた。
 その姿に【ウルド】は
 
 『そう思うんならやめちゃえば、あの子はあなたを信じて待ってくれている。それに答えなきゃって思わないの?確かに、お金じゃ気持ちは買えないわ。でも、その想いでここまで来たんじゃない。決めたんなら最後まで頑張りなさい。男の子でしょ』

 【ウルド】の彼女にしかできない励ましだった。 

 再び【螢一】は【ベルダンディー】に想いを伝える為に走り出した。そして、続くアルバイトの日々。【ウルド】の応援(?)もあり、予定の金額まで後、もう少し所まで来ていた。【螢一】の頑張りに【ウルド】も嬉しそうだった。
 その頃、【ベルダンディー】は心配そうに時計を見上げていた。【スクルド】が名前を呼ぶ声も聞えない程に。そろそろ【ベルダンディー】も我慢の限界だったのかもしれない。お味噌汁を温める事も忘れてしまう位に・・・。そこへ【螢一】と【ウルド】が帰って来る。その時の【ベルダンディー】の表情は笑顔なのに、とても弱々しく、どこか寂しげな印象を受けた。
 深夜1時すぎ。食事を終える【螢一】。【ウルド】と【スクルド】は障子の間から2人を見ている為に、2人きりではないが、【螢一】と【ベルダンディー】は、今の想いを、今の気持ちを、お互いの絆を確めるように会話を重ねて行く。

 『ベルダンディー』
 『なんでしょう』
 『今まで、心配かけてごめんね。でも、それも明日までだから』
 『そうですか』
 『今まで、君に隠し事をしていたのに、何も聞かないんだね』
 『教えられる事なら、もう教えてくれていますよね。それとも、何かいけない事でもしていたんですか?』
 『とんでもないっ!』
 『毎日、それを着てくれているんですね。だから、それを着て、帰って来てくれる度に、毎日、安心できるんです。2人の気持ちは繋がっているんだって・・・だから・・・』

 久しぶりの会話を楽しむ2人。そこで【螢一】が【ベルダンディー】の気持ちに答えるかのように覚悟を決めて言う。

 『8時!・・・明日、夜8時。駅前で待っていて欲しいんだ。君に伝えたい事があるから・・・』
 
 【ベルダンディー】は『はいっ』とうなずくのだった。

 アルバイトの日々の終わり。【ウルド】にせかされて、宝石店を目指す【螢一】。しかし、ショーウインドウには、あの指輪がなくなっていた。店内では【沙夜子】がクリスマスプレゼントに一緒にいる男性に購入させる寸前だった。そこに【螢一】が飛び込んで来る。【沙夜子】も【螢一】のセーターと態度を見て、察したようだ。すると、【沙夜子】の前で指輪を譲って貰う為に土下座をしてお願いをする。【螢一】の必死さが感じ取れた。さすがの【沙夜子】もこの態度に【ベルダンディー】に嫉妬したと思う。それは【沙夜子】の表情からも見て取れた。【沙夜子】は『わかったわ』と願いを聞き入れるが、【螢一】はトナカイの格好、【ウルド】はサンタガールの格好をさせられる。まず、【ウルド】には公衆の面前での靴磨き。まだ【沙夜子】の無理難題が続く。今度は【螢一】に【聖ちゃん】が引っ掛けた風船を取って来るように言う。かなりの高い位置に風船は引っ掛かっていた。【沙夜子】も【螢一】は行かないと思ったのだろうが・・・。【螢一】は

 『わかった。けど、あれを取って来れば、指輪を譲ってくれるな』

と【螢一】は【ベルダンディー】への気持ちに答える為に一生懸命なのだ。
 駅前の時計は8時をすぎていた。【ベルダンディー】は【螢一】が来ないのでとても心配そうだ。そんな中【ウルド】の心配をよそに風船を取る為に木に登る【螢一】。【ベルダンディー】も騒ぎを聞きやって来る。
 【ベルダンディー】と【ウルド】の心配を感じながらも、【螢一】は枝を少しずつ移動し、風船へ一歩、一歩と近づき手に取るが、バランスを崩して地面に落下しかかるアクシデントが起るが【ベルダンディー】の風の法術が散らばった落ち葉をかき集めてクッションをなり助かるのだった。しかし【螢一】は自分の事よりも、手を離してしまった風船の事を気にかけていた。ここで【螢一】は【ベルダンディー】に全てを告白します。内緒でクリスマスプレゼントを買おうとした事、手作りのセーターにはかなわないけど、精一杯に頑張って、この気持ちを「形」にしようとした事、【螢一】が本当に【ベルダンディー】の事が好きで大切な存在なんだと伝わりました。
 今までの頑張りを『できなかったよ』と言う。しかし、その気持ちは【ベルダンディー】にしっかりと伝わっていた。

 『うんん、そんな事はありません。毎晩、遅くまで努力してくれた。そんな螢一さんだからこそ、私は一緒に居たいって思うんです。そんな螢一さんが好きだから・・・』

 これには【沙夜子】もあきらめるしかなさそうですね。2人に【ウルド】が近づいて来ます。手にはあの指輪を持って【沙夜子】が譲ってくれた。その代わりに【沙夜子】の家で催すクリスマスパーティーで余興をやる事になったようです。
 【ウルド】にせかされて【螢一】は【ベルダンディー】の左手の薬指に指輪を・・・。【ベルダンディー】からは抱きつきの頬へのキスでした。

 今夜は、ホワイトクリスマスになりそうですね。

 2人は見つめ合い、寄り添いながら・・・。

 『ありがとう・・・私のサンタクロースさん・・・。』