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緊張と集中の違い(心のエネルギーの違い)

2008年08月22日 | 心理療法ハッピーライフ
緊張と集中の違い(心のエネルギーの違い)


2008年8月22日(金)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋


前回に続いて緊張の続編です。


聞いた話ですが、授業前に、
「お前ら、緊張しろ!」
とよく言っていた学校の先生がいたそうです。
この先生は緊張と集中は同じだと言っていたそうです。

また、
「緊張は悪い事だけではなく、程よい緊張、は良い事ですよね。」
と思っている方は結構いると思います。


結果から見ると緊張と集中は同じように見えます。
しかし、似て非なるものです。
心のエネルギーが違うのです。


原因と結果の法則を思い出して下さい。
結果には必ず原因が有りますよね。

体と心のエネルギーの話も思い出して下さい。
体のエネルギーはブドウ糖や脂質などですが、ブドウ糖や脂質が十二分に体に有っても、心のエネルギーがなければ体を動かす事も考える事も面倒で出来ませんよね。
心のエネルギーはプラス(楽しい、面白いなど)とマイナス(怖いなど)の2種類しかありません。


緊張と集中は結果と原因の原因の心のエネルギーが違うのです。

緊張はマイナスの心のエネルギーで動いています。
集中は集中している状態ですから、プラス、マイナスのどちらの心のエネルギーでも発生します。
しかし、皆さんの望まれている集中はプラスのエネルギーによる集中だと思います。

程よい緊張は怖いという心のマイナスのエネルギーが、結果として集中させている状態、結果オーライ、の状態なだけなのです。

想像して下さい。
例えば、プラモデルを作るのがとても好きな人がいるとしましょう。
長い時間、集中して細かい作業を続けています。
しかし、この人の心のエネルギーはプラスです。
楽しいから、面白いから、というエネルギーが気持ちを長時間集中させているのです。

もちろん、程よい緊張も集中という結果をもたらしていますが、マイナスの怖いというエネルギーが多すぎると集中どころか逆作用が起きて何も出来ない何も考えられない、集中できない状態、前回書いたオリンピックのトランポリンの選手の状態になってしまいます。
また、怖いというマイナスのエネルギーでの集中は短いです。


今日は私の所に通われている方に特に読んで頂きたいと思い書いています。

うまく行かなくなったら心のエネルギーの事をチェックしてみましょう。

例えば、洞察の練習をするのにも心のエネルギーが当然必要です。

洞察の目的は自分を客観的に見たり、時間軸を使って自分を見たり、多方面から自分を見て正しい認知をする事、おかしな考え方を修正する事が目的です。

怒られない為に人を洞察するのではなく、より良い人生を生きる為に洞察をして自分の偏った考え方を修正して、多くの困っていない人達と同じような考え方にするのが目的です。

怒られない為にという心のマイナスのエネルギーを使っての洞察では自分の偏った考え方を修正する目的ではありませんから、自分の偏った考え方を修正するという方向には行きません。

間違った洞察の方法です。


心のエネルギーのチェックもして行きましょう。

オリンピックのトランポリンの選手は怖いという心のマイナスのエネルギーが程よく出ている時は集中して実力を発揮します。
ですから、決勝にまで残っているのです。
しかし、決勝ではこの心のマイナスのエネルギーが多く出過ぎたのでしょう。
体が逆作用の法則で思うように動かせなくなったのです。
私がメンタル面のコーチでしたら、プラスの心のエネルギーを集中の為に使うように指導すると思います。
コメント
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