12月25日(金)午後から、伊万里市内の全教職員が参加し、伊万里市教育研究大会が開催されました。
そこで「江戸しぐさ」について講演された越川禮子(NPO法人江戸しぐさ理事長)さんの話を抜粋して紹介いたします。
『江戸の商人の子育てに関して、「三つ心、六つ躾、九つ言葉、文十二、理(ことわり)十五で末決まる」
3つ「心」・・3歳までに心を育てなさい。人間の先祖からのDNAは3歳まで眠っている。3歳までは、両親の愛情の元。脳、手足、心・・操り人形の糸のようである。うまく動かせば、心がうまく育つ。だから大切である。心というものを3さいまでに身につけさせる。
6つ「躾」・・6歳までにしつけ(トレーニング)をしなさい。例:トイレトレーニング。このとき、傘かしげなど、社会性のあるしつけも行う。
9つ「言葉」・・9歳までにどんな人にも失礼でない言葉遣いができるように。せじがいえるようになると立派な商人。
12「文」・・12歳までには、請求書等、見積書、苦情処理書などを書けるようにした。
15「理(ことわり)」・・15歳までに、理屈じゃなく、本当にその子の行く末を決める。
これが江戸の子育てです。』
子育てに大切なことをわかりやすく教えていただきました。この話の中で言われた「傘かしげ」について意味を調べてみました。
『傘かしげ・・・道ですれ違うときに、傘と傘がぶつかったり雫がかかったりしないよう、相手と反対側にスッと傘を傾けること。』
『傘かしげ』何とも粋なしぐさだと思います。
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