山代中ブログ~伊万里市立山代中学校~

学校の日常の様子や山代の行事・歴史や自然等について、いろいろな記事を掲載しています。

続ける・・・

2009年12月20日 18時38分44秒 | 雑感

 寒い日が続きます。伊万里の方では、冷たい雨が降っています。

 学生時代は、友人の影響でSF小説をよく読んでいました。これから紹介するのは、そのときに印象に残っているストーリー(大まかに、こんな話だったように記憶しています)なのですが、もう題名も忘れてしまいました・・・。

『ある寒い冬の夜、中年の夫婦が住む家。
 夫は、会社を辞めさせられ、生き甲斐もなく疲れ果て、毎晩酒を飲んで暮らしています。 そこへ、1 人の老人が訪ねて来ます。 寒い中、道に迷い、暖をとりたいと言う老人を、夫は拒絶するが、妻は温かく迎え入れます。 老人は出されたスープをすすりながら、荒んだ生活をしている夫に一つの提案をします。
 「今晩のお礼に、あなたに幸せな人生を差し上げましょう。」と。 そして、「テーブルの上の食卓塩の瓶を次に私が訪ねて来るまで動かさないこと。」と夫に約束させ、老人は去っていきます。

 一週間が過ぎ、一ヶ月が過ぎ、一年が過ぎても老人は訪ねて来ません。 そして、五年が過ぎたある日、老人が訪ねて来ます。 「見てみろ、瓶は、動かしてないぞ。」という夫に「また訪ねる時まで、動かさないで。」と言って去っていきます。

 さらに月日は過ぎて、十年後老人が、訪ねてきます。 「約束は守っている。瓶は、動かしてない。」と言う夫に「また来ます。」と言って去っていきます。

 そして十年後、老人が訪ねると年老いた妻が洗濯物を干しながら「主人は亡くなりました。あなたとの約束を最後まで守って、安らかに・・・、ありがとうございました。」と話します。「そうですか・・・。」 去っていく老人の背中に妻は「本当は、テーブルの上を掃除するとき、瓶を拭いてたんですよ。ホコリが積もりますものね。」と。にっこり微笑んで老人は去っていきます。』

 以上のような話だったように思います。
 「瓶を動かさない。」という小さな約束を守り続けることが、この男の生き甲斐となり、生き甲斐を持って生きた男は、幸せな人生を終えることができた・・・、と私は解釈しています。
 そろそろ2009年も終わろうとしています、2010年 新しい年から、何か『続ける』ことを見つけられないかしら・・・と思う今日この頃です・・・。

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