後藤和弘のブログ

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中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「岡倉天心が愛した五浦海岸の岡倉天心美術館」

2024年07月28日 | 日記・エッセイ・コラム

太平洋を一望できる美しい五浦海岸に建つ美術館です。岡倉天心や横山大観をはじめとする五浦ゆかりの作家たちの業績を顕彰するとともに、優れた作品を鑑賞することができます。

また展望ロビーやカフェテリアからは、大小の入江と美しい松林が見事な景観の五浦海岸や六角堂の眺望も楽しむことができます。
近現代の日本画を中心とした企画展を随時開催するほか、館内の岡倉天心記念室では、近代日本美術の発展に貢献した岡倉天心の生涯を書簡や遺品などによって紹介しています。

そして横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山ら五浦ゆかりの作家たちの作品も紹介しています。

美術館の近くには有名な六角堂もあります。

岡倉天心はその生涯の前半において日本文化の近代化に努め、華々しく活躍しました。そして生涯の後半においては西洋を追いかけるばかりの近代化の動きに疑問を投げかけます。

天心は、アジアには西洋と異なる文化の原理があると考えたのです。近代化著しかった東京を離れ、移り住んだ自然豊かな五浦は、天心の人生における第二のスタートラインであり新たな思想の発信地でした。

そして、アジア文化の象徴として六角堂を建てました。

天心が五浦海岸に出会ったのは明治三十六(一九〇三)年、天心四十歳の頃のことでした。

明治三十八年にはみずからの設計により邸宅と六角堂を建築し、翌年には、横山大観らを呼び寄せます。精力的に活動しながら、天心は終生この地を拠点としました。

昭和十七年、天心偉績顕彰会が遺族より当地の管理を引き継いだのち、昭和三十年に茨城大学に寄贈されたのを受けて、同年、五浦美術研究所(後に五浦美術文化研究所と改称)が設立され、現在へと続いています。

写真は五浦海岸にある岡倉天心美術館です。私どもも以前に訪問し周囲の風景の美しさをたのしみました。続く写真は展示してある日本画です。そして最後の写真は六角堂です。


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