このところ暑いですね。本格的な夏が来たようです。そのせいか美ヶ原高原美術館の涼しさ、爽快さを思い出します。涼しい霧が流れる高原にある美術館なのです。
今日は美ヶ原高原美術館をご紹介したいと思います。
この美術館は遥かに遠い天空の上の美術館なのです。標高は2004mです。
4万坪の屋外展示場に350点あまりの現代造形作品を常設展示しています。1981年6月に、「箱根・彫刻の森美術館」の姉妹館として開館しました。長野県の上田市にあります。
この彫刻群を楽しむため一番重要なことは天気予報を注意深くしらべ、寒い雪の日、強風の日、猛暑の日は行かないようにします。
私達が訪れたのは2008年の8月5日でした。霧が流れ、幻想的な日でした。高原の丘一面に遊歩道がひろがり世界中の作品が展示されています。すべて野外で鑑賞するために創られた大きな作品です。
美ヶ原高原美術館と箱根の彫刻の森美術館と比較すると感動のスケールの大きさは美ケ原の方が勝っています。
それでは早速、霧が流れる美ヶ原高原美術館を家内が撮った写真でご紹介します。
美ヶ原高原美術館の詳細は、https://www.utsukushi-oam.jp/mp/gaiyou に出ています。
そして全ての展示作品のリストは、展示作品一覧、https://www.utsukushi-oam.jp/search/ にあります。展示作品の説明は、https://www.utsukushi-oam.jp/mp/sakuhin にあります。
例えば3番目の写真の作品の説明を示します。
題は「風のスイング」で河崎良行の作です。磨かれたステンレスを使い、風のイメージの形体化を試みています。回転や上昇運動を複合させた優美なフォルムは、内在する力が大空に向かって一気に放たれるような爽快感と強い風のエネルギーが感じられます。・・・
You Tubeは、https://www.youtube.com/watch?v=X4Vn_rpwnPY&feature=emb_rel_end です。
さて箱根の彫刻の森美術館と美ヶ原高原美術館は「彫刻の森芸術文化財団」によって建設され運営されています。
財団は、「ひろく一般に彫刻芸術に接する機会を提供するとともに、彫刻芸術の振興普及をはかり、わが国芸術文化の向上発展に寄与すること」を目的に掲げ、昭和43(1968)年9月6日、財団法人彫刻の森美術館として発足いたしました。
そして、彫刻の森美術館の開設における建設資金協賛社は国内企業173 社が出資して翌昭和44(1969)年8月1日、日本で初めての彫刻専門の野外美術館として開館しました。
財団の設立はフジテレビジョン、産経新聞社、ニッポン放送を中核とするフジサンケイグループによるもので、初代館長は故鹿内信隆(1911-1990)でした。
その後、昭和56(1981)年に長野県上田市に姉妹館・美ヶ原高原美術館を開設します。作品収蔵では内外の近代彫刻の名品群に加え、造形芸術の公募展や企画展を通じて作品収集を図って来ました。
美ヶ原高原美術館は遥かに遠い場所にありますが車で行くと途中の風景を楽しめます。中央高速で諏訪湖まで行きます。そこから白樺湖に上ります。白樺湖からは車山、霧ヶ峰、美ヶ原へと高原ずたいに風景絶佳のドライブが楽しめるのです。
皆様もこの天空の野外展示の美術館を一度訪れてはいかがでしょうか。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)